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更新日:2015年11月2日

県広報紙「ひばり」11月号「コミュニティいばらき」

コミュニティいばらき「魚といえばいばらき!」女性特派員リポート

~恵みの海から、私たちの食卓に並ぶまで~

私たちが日頃、食べている魚。
皆さんはどこで購入しますか。
普段なかなか見ることができない「せり」の様子や、魚に関わる人たちの、魚に対する思いをご紹介します。

写真:山本瑞穂さん


いばらき女性特派員

【プロフィール】
ひたちなか市在住
趣味:旅行・写真

魚が私たちの食卓に並ぶまで…

太平洋に面し、漁港もたくさんある茨城県ですが、私たちが普段、目にする魚といえば、スーパーマーケットなどのお店に並んだものが多いのではないでしょうか。
私たちが魚を口にするまでには、漁師、漁業協同組合、仲買人、加工業者、卸売業者、小売業者など、たくさんの人たちが関わっています。
今回は、魚と共に生きる人たちを取材しました。

魚が私たちの食卓に並ぶまで、魚を漁師が捕り、水揚げ・せりの後仲買人を通して卸売業者・加工業者・小売業者から消費者に

1港においての水揚げ・せり

今回取材した那珂湊漁港の沖合は、親潮と黒潮がぶつかり合う全国有数の好漁場。秋にはサンマが水揚げされるほか、年間を通じて地元の小型船がヒラメなどの地魚を漁獲しています。那珂湊漁港では、通常、日曜日と祝祭日以外に「せり」が行われています。
朝6時、漁を終えた船が次々と漁港に戻ってくると、せりが始まる9時半までに、獲れたての新鮮な魚が水揚げされ、大きさや魚の種類ごとに選別されます。せり人の合図でせりが始まると、せり台に仲買人がずらりと並び、魚が次から次へとせり台の上を流れていきます。仲買人の値付けの掛け合いで、せりはとても活気づいていました。

写真:那珂湊漁港でのせりの様子
那珂湊漁港でのせりの様子

2買人による買い付け〜カクダイ水産株式会社務取締役井貞伸さん〜

櫻井さんのモットーは二つ。まずは「鮮度が第一」で、水揚げから消費者に届くまでのスピードを大事にすること。
次に「漁師から高く買って消費者に安く売る」こと。消費者にも、漁師にも、喜んでもらえるように頑張っ
ているとのことでした。
この仕事の楽しみは、何と言っても「せり」。自分が見込んで競り落とした魚が、出荷先の市場で高値で取り引きされたときに、達成感を感じるそうです。那珂湊漁港で買い付けた魚は、水戸市青柳町にある水戸市公設地方卸売市場に運ばれ、翌朝、卸売業者を通じて小売業者が買い付けます。

3売業者による販売〜茨城水産株式会社業本部販売促進課長江隆志さん〜

水戸市公設地方卸売市場は、県内外から魚が集まる大市場です。午前2時には起床して市場内の事務所に出勤し、全国の相場を見ながら、魚を売ったりPRする仕事をして、午後9時には就寝する生活を送っている堀江さん。私が午前4時に市場へ伺ったときも、元気良く楽しそうに働く姿が印象的でした。
堀江さんからは、鮮度の良い魚の見分け方を教えていただきました。一つ目は「目が澄んでいること」。目が白くなっているのは古く、黒目がちなもののほうが新鮮だそうです。二つ目は「エラがみずみずしいと」。魚によってエラの色は違いますが、例えばヒラメの場合、時間が経つと赤黒く変色してくるので、鮮明なオレンジ色をしているものの方が鮮度が良いとのことでした。
ちなみに堀江家のお気に入りのお魚レシピは、「シラス卵かけごはん」。卵かけごはんにシラス干しをプラスするだけですが、おいしさが倍増するそうです。ぜひ皆さんもお試しください。

写真:市場の説明をする堀江さんとそれを聞く山本女性特派員
市場の説明をする堀江さんとそれを聞く山本女性特派員

4売業者(スーパーの鮮魚バイヤー)による買い付け
〜イオンリテール株式会社戸市場茨城事業部担当橋大さん〜

卸売業者から魚を買い付け、スーパーの店頭に並べる仕事をしている高橋さん。今の仕事のテーマは「普段魚を食べない人たちにどう魚を買っていただくか」。魚売り場で茨城県産の魚を集めたフェアなどを開催しながら、より多くのお客様に魚の良さを知ってもらうことが目標だそうです。
髙橋さんが感じる魚の面白さとは、「日々、天気や魚の獲れ具合が異なるので、仕入れを変え、お客様の嗜好に合わせて提案していく」ということ。毎日変化のある市場や港で、新しい情報をもらいながら、次のフェアを考えるのが仕事の楽しみだと話してくれました。

写真:魚と手に取りながら質を確認する高橋さん
魚を手に取りながら質を確認する高橋さん

取材を通して感じたこと

早朝の取材でしたが、市場は不夜城のように明るく照らされ、中ではたくさんの人が生き生きと働いていました。魚が私たちの食卓に並ぶまでには、たくさんの人たちが関わっていることがわかりましたが、皆さんに共通しているのは「魚が好きだ」ということ。私がどんな質問をしても、皆さんが丁寧に答えてくださるので、とても勉強になりました。ただ、どれだけ流通の経路が発達しても、私たち消費者が魚を食べなければ、漁業全体が活性化しなくなってしまうこともわかりました。
皆さんには、茨城のおいしい魚を、ぜひ食べていただけたらと思います。私もスーパーへ行くと、魚売り場に長居してしまう日がしばらく続きそうです。(山本瑞穂)

写真:日の出前から活気あふれる水戸市公設地方卸売市場
日の出前から活気あふれる水戸市公設地方卸売市場

いばらきの地魚を食べて、茨城を満喫してみませんか。
「食べて、泊まって、当たってハッピー!いばらきの魚キャンペーン」
を実施しています。

いばらきの魚キャンペーン画像

県では、おいしい県産水産物を知って、たくさん食べていただくため、いばらきの地魚取扱店などで飲食や買い物、宿泊をされた方を対象に、抽選でプレゼントが当たるキャンペーンを実施しています。
賞品には、大好評のいばらきプレミアム付き宿泊券・周遊券(26,000円分)やプレミアムカタログをご用意。さらに、抽選で外れた方にも水産加工品の詰合せが当たるWチャンスが付いています。
詳しくは、キャンペーンウェブサイトや、実施店舗で配布する応募はがき付チラシなどをご覧ください。

お問い合わせ

いばらきの魚キャンペーン事務局(株式会社田中企画)
☎029(305)3751

県漁政課029(301)4070

 

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営業戦略部営業企画課戦略・広報

〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

電話番号:029-301-2128

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