ここから本文です。

更新日:2017年1月4日

平成29年仕事始め式 知事あいさつ

平成29年1月4日

皆さん明けましておめでとうございます。

今年は本当にいい天候に恵まれまして、皆様方すがすがしい気持ちで新春を迎えられたことと、お喜びを申し上げます。

昨年を振り返ってみますと、イギリスのEU離脱に始まって、トランプ新大統領の当選ということで、本当に変化に富んだ一年でありました。

そして、世界経済もなかなか不透明感が消えない、そういった中で、ものすごい勢いで世界全体が動いている、これをどういう風に日本として対応していくのか、大変な時代ではないかなと思っております。

そして日本におきましても、何とか経済をしっかりしたものに立て直していきたいということで、消費税の(引上げ)実施も延期されました。さらに、一億総活躍社会ということで、GDP600兆円、あるいはまた介護離職ゼロ、希望出生率1.8という形で「ニッポン一億総活躍プラン」が策定され、それを引き継いだかたちで、今までで一番大きい97.5兆円の来年度予算案が編成されているところであります。この中でも、一億総活躍社会の実現、あるいは経済再生、更には働き方改革といったことが大きく打ち出されているところでございまして、これから少子高齢化がすごい勢いで進んでいく中で、どうやって日本が世界の中でしっかりとした立場を占めていくことができるか、そういった大きな目標に向かっての様々な施策が講じられているところであります。

そういった中で、本県におきましても国と歩調を合わせながら、経済対策等々を講じてまいりました。しかし経済は、日本全体としては緩やかな回復基調ということが言われておりますが、なかなか地方にとって、特に輸出を主とするところではない中小企業などにとっては、まだまだ厳しい状況が続いているところであります。

そうした状況の中で、どうやって茨城をより良い状況に持っていくか、様々な課題が山積しております。

そのような中で昨年を振り返ってみますと、昨年は、本県にとりましての災害は、最後に、12月に震度6弱の地震が来た、あるいはまた、鳥インフルエンザが今でも進行中である、そういったことはございますが、全体として見れば、比較的穏やかな年ではなかったかなと思っております。

そしてその中で、G7茨城・つくば科学技術大臣会合など、私は大成功と言っていいのではないかと思っております。大臣の参加率も極めて高かったわけですし、また、世界のG7の大臣たちに、つくばの科学技術の素晴らしさを実感してもらえました。また各大臣が、ひとつの県の中でこれだけ揃うのかと驚いてくれたように、大変素晴らしいごちそうで、本県産の農産物をたっぷりと使って、(大臣の)皆さん方を歓迎することもできたところであります。

また、秋には県北芸術祭が開催されました。これも最初いろいろ心配もいたしましたが、結果的に見れば、私は、成功と言っていいのだろうと思っております。地元地域の人たちの一部には、十分な経済効果がなかったという方もおられますが、かなりの人が、大分お客さんが増えた、是非またやって欲しい、という声を届けてくださっているところであります。私どもとしても、これから十分にその効果等も検証しながら、どうしていくべきかということを決定してまいりたいと思います。

また企業誘致の面でも、企業の立地件数こそ譲りましたが、他の部門ではまだまだ日本一でありますし、特にファナックが28.7ヘクタール、あるいはアイリスオーヤマが6.3ヘクタールと、大規模なしかも日本を代表するような超優良企業に、県内に進出してもらうことができました。

こういったこともあわせて、皆さん方の大変な努力の中で、県政が順調に進んできている状況にございます。

農業産出額につきましても、8年連続(北海道を除けば)日本一を達成することができました。あるいはまた北のほうでいいますと、道の駅、常陸大宮と常陸太田で相次いで開業し、そしてかなり賑わっている状況にもございます。

さらに、夏にまずリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックで本県選手が活躍し、年末にも素晴らしい出来事が続きました。鹿島アントラーズがJリーグ年間優勝、また、クラブワールドカップで世界で準優勝ということですから、テレビを通して世界に鹿島アントラーズの名が鳴り響いたわけであります。残念ながら「茨城」という名前は出ておりませんが、鹿島が有名になったということは、地元としても大変に嬉しく感じているところであります。畑岡奈紗選手も日本女子オープンで最年少初優勝を成し遂げてくれました。

そういった大変嬉しい状況の中で、元旦を迎えたわけですが、元旦には更に素晴らしい出来事が待っていたわけでございます。ご承知のとおり、鹿島アントラーズが天皇杯で優勝してくれました。大変、本県にとって明るい年明けになったのではなかろうかなと思っております。

今年は、これまで、昨年も一生懸命やってまいりましたが、「いばらき未来共創プラン」この総合計画をしっかりと実施に移していく時期であります。「人が輝く 元気で住みよい いばらき」をつくる、それとあわせて、日本や世界の発展に貢献できるよう、生活や産業など様々な分野で新たな価値を創造していく「イノベーション大県」というものを打ち出しております。こういった面でも大きな飛躍の年にしていかなければいけないと思います。

また、本県のとりあえずの大きな目標といたしましては、国と歩調を合わせ、デフレからどうやって脱却するか、地方経済をどうやって、我々行政としても応援しながら、いい方向に持っていけるか、あるいはまた、昨年は総額600億円の鬼怒川緊急プロジェクトがスタートいたしましたが、そういったこともあわせて、ハード・ソフト両面から、災害に強い県土づくりを進めていかなければいけないと思っております。そしてまた、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づいて、地方創生に精一杯取り組んでいかなければいけない年でもあります。正念場の年でもあります。そういった点でも極めて重要な一年ではなかろうかと思っております。

そういう中で、まず、元気ないばらきづくりということについて申し上げますと、ご承知のとおり、圏央道が2月26日に県内全区間でオープンいたします。これによって、潮来から東名高速までつながっていくわけでありまして、私は、その波及効果というものは、企業誘致はもちろんのこと、観光その他の面でも、あるいはまた県民生活の面でも大変大きなものがあるんではなかろうかと思います。

また、1月6日から、日野自動車(古河工場)が本格稼働いたします。近いうちに、日野の社員さんだけでも2千人近くこちらに移って来られるということでありますから、その効果もまた大変大きなものがあるなと期待しているところであります。

さらに、茨城港常陸那珂港区では富士重工のスバル車の輸出が始まりました。来年度になれば、多分、1万ないし2万台、常陸那珂港区から北米に向けて輸出されていくのだろうと期待をしているところであります。

こういったことにみられますように、東京を中心にして放射型の物流・交流等が進んでおりましたが、私は、(今後)環状型ということが大事になってくるのではなかろうかと思っております。例えば、運輸ひとつとってみても、労働力、運転手さんの確保が大変な状況になります。そういった中で、運転手さんと車両の両方の回転をよくする。そのためにも環状で常陸那珂港区へ持ってくる。あるいは鹿島港へ持ってくる。こういったことが大変重要になってくると思いますし、また、世界から来られた観光客の方も、都心で交通渋滞で無駄な時間を使わないで、環状型の交通を活かして、スムーズな観光が実現できる。そういった面でも、これから私ども茨城が置かれている立場というものは、大変有利なものになってくるのではなかろうかと思っておりますが、これをしっかりと活かしていくべき大変大事な時期を迎えているのではないかと思います。

また、中小企業の振興も大変大事であります。日本のこれまでの経済を支えてきたのは、中小企業であります。しかし今、技術の進歩等々、極めて目まぐるしいものがあります。そういった中で、IoTの活用や、あるいはまた、国内市場が小さくなってきているのに合わせてどうやって海外市場へ出ていくか、ジェトロとの連携や輸出拡大支援員等々を設けて、県としても精一杯中小企業の応援をしていかなければいけないと思います。

また本県の場合には、つくばという最先端の科学技術の拠点があります。ここから発生してくるような新産業、新技術を活かした産業興しということも大変大事になってくると思いますし、また、自動走行の実験やドローンやロボットの研究開発、こういったことにつきましては、もうかなりの程度進んできているところでありまして、これが何とか茨城から花開いてくれればありがたいということで、いろいろな面で県としても支援をしているところであります。

次に、農業改革についてであります。今、いばらき農業改革に取り組んでいるところでありますが、お陰様で先ほど申し上げましたように、農業産出額は全国第2位をキープしておりますが、一方で、国内需要の減少という大変厳しい現実が待ち構えております。また、TPPも今のところどうなるか分かりませんが、この対応ということも大変重要な要素になってきているところであります。そういった中で、需要を拡大するために、どうやって輸出を拡大するかということも、もちろん重要であります。それと合わせて、需要を多様化していく。今までのような形だけではなくて、6次産業化等々によって、目先を変えて需要を拡大していくといったことも大事でありましょうし、またブランド化、より付加価値を高めていくということも極めて重要になってまいります。農産物につきましても、茨城県民はやや奥ゆかしい面がありますので、あんまりごてごてと飾らない、素直にそのものだけで売っているという面が強いのですが、やはり、贈答用などにして付加価値を高めるためにも、そういった包装から始まってトータルなブランドイメージづくりということが大変大事になってくるのではなかろうかと思っております。そういった点で、農業にとっても大変重要な時期を迎えておりますが、来年度、「いばらき農業アカデミー」という形で、農家自身が経営にもっともっと関心を持つ、あるいはまた、技術面でも向上させる、そういった面で農業に携わっている人たちのレベルアップを図るために、農業アカデミーというものを始めたいと思っているところであります。

次に、観光産業ですが、(これまでに)何度も申し上げておりますけれども、平成26年の観光入込客数でみると、42都道府県がその数を公開しており、その中で14位なんです。結構お客さんは来てくれています。そしてまた、海外からもツアー数がものすごく伸びています。外国人観光客が本県を訪れる数も、それに従って大きく伸びております。しかし、それを十分に活かしきっているかということが課題でありまして、通過するだけの観光になってしまう。あるいはまた、見るだけの観光になってしまう。お金が地元に落ちない。ホテル・旅館で十分に外国人を受け入れられない。あるいは、他の県から来た人たちに対して、お土産を十分に揃えていない。あるいはまた、食事を是非これを食べたいなという形で提供できていない。様々な課題があります。こういった課題を克服して、そしてまた一方では、本県だけではこれからの観光というものはどうにもなりませんので、広域観光、特に道路の整備が進んできておりますから、他の県などと組んだ観光というものが大変重要になってきているのではないかと思います。観光は、これから成長が一番見込まれる産業分野の一つでもあります。そういった面で、観光にも力を入れていく必要があるのだろうと思っております。

また一方で、労働力不足が大変大きな課題となってきております。農業でも製造業でも建設業でも、あるいはまた運輸業でも、さらには福祉・医療の面でも、様々な分野で労働力不足ということが盛んに(言われるように)なってきております。一方で、ご承知のように地域手当というものがあります。学校の先生で申し上げると、本県の場合で6%、東京で20%と14%違っている。守谷に住んでいれば、東京へ行けばTXで7時台には20本もある。一方こちらの県内に勤めると、自分の車で学校まで行かなければならない。その上に14%も手当が違って、年収にして何十万と違ってくる。それが40年勤めればいくらになるかということでありますが、そういった仕組みが、福祉などの分野でも全部あると言われております。保育士さんの給料などもそうであります。どうやってそういったことに打ち勝って県内に職を求めてもらうか、大変なことであります。

今、県内の高校から大学に進学するときに県内の大学に進学する割合が2割。そして、県内の大学生が県内の職場に就職する割合が4割。これを何とか少しでも県内にも素晴らしい職場がたくさんあるよということを知ってもらって、県内の企業に就職する人の割合を増やしていきたいなと考えているところであります。特に、女性は都会への憧れといったようなものもあって、なかなか地元に戻ってきてくれていない状況もございます。そういったことも踏まえながら、今、大好きいばらき就職応援くらぶというものを94の大学等と県内の経済団体でつくっていただいて大学生の皆さんに県内の企業の状況等をできるだけお知らせできるようなシステムづくりにも努めているところであります。こういった形で若い人たちを呼び込む、さらには定住・移住・二地域居住等々もやっておりますし、あるいはまた、お試し居住などにも取り組んでいただいているところであります。何とか少しでもでもこういった形で県内に来ていただける人を増やしていければなと思っているところでございます。ふるさと県民登録制度、数は増えているんですけど、なかなかまだこちらへ移ってくるといったような状況にはなっておりませんが、これからも力を入れていきたいと思います。

そして、交流人口を増やすという意味では、昨年、つくば霞ヶ浦りんりんロードが開通いたしました。全長81キロメートルということで県道の本格的な自転車道としては最長であるということであります。そのキャッチフレーズをもとに、しかも東京圏という大人口集積地に近いわけであります。今、サイクリングが大変流行ってきております。外国人の中でも人気があります。そういった人たちをこのつくば霞ヶ浦りんりんロードに呼び込むということも交流人口を増やすという意味では大変重要なことではないかなと考えております。そういった形で元気ないばらきづくりを進めてまいりたいと考えております。

それと合わせて、住みよいいばらきづくりという点でも頑張っていかなければいけないと思っております。特に少子化対策。これにつきましては、例えば先月も自然減1千人超しております。自然減が社会増の倍ぐらいになっている。毎年毎年、たぶん昨年は1万人近くの自然減になっているのではないかなと思いますけれども、そういった状況で人口減少が起きている。少子化対策が極めて重要になってきております。特に若い人たちが結婚しなくてもいいのではないかといったような考えを持っている割合が3割と言われております。その中で人口を緩やかな減少にとどめるということは本当に難しいことであります。本県の場合、出会いサポートセンターではもう既に1,700組が成婚しておりますが、このぐらいで人口に影響を与える訳ではありません。なんとかしかし、こういうものをきっかけにして、結婚、出産、子育てということについて、ポジティブイメージを持って欲しいと。好きな人と一緒になる、そして、子どもを産み育てる、それが本当に幸せなものだという感じをもっともっと拡げていく必要があるのではなかろうかなと思っております。そして、そのためにも少しでも、結婚・出産・子育てについて経済的負担を和らげていくことが必要ではないかなと思っております。保育所につきましては平成21年に基金をつくってから、今までに定員で15,551人増やしてきております。しかし、これでもまだ、つくば市、水戸市ではけっこうな数の待機児童が存在しております。これからも待機児童を減らすということと、(子育て)負担の軽減ということが大事だろうと思っております。

妊婦あるいは小児の医療費助成につきましては、昨年の10月から所得制限を大幅に緩和をしたところでありまして、その緩和された財源を持って、各市町村では、また独自にさらに上を目指した取り組みも進められているところでございまして、より手厚い体制ができてくることを県としても支援してまいりたいと思っております。

次に、高齢化対策・障害者対策でありますけれども、健康づくり、生きがいづくりということが盛んに言われております。本県ではシルバーリハビリ体操、もう8千人弱のシルバーリハビリ体操の指導士が誕生しているところでございまして、確かその受講者数は年間58万人くらいいるはずでございまして、こういった活動を通じて、あるいはまたヘルスロード、これにつきましても1千キロを超す道路がヘルスロードとして指定を受けているところでございます。こういった場所を利用してのウォーキング、ジョギング等々をぜひ盛んにしていく、そういったことによって現在、男性で11番目、女性で6番目の健康寿命をより延ばしていけるような、そういう活動を盛んにしていければと思っているところであります。

また、障害者対策といたしましては、あすなろの郷検討委員会が本格的に動き出しております。当時、あすなろの郷はコロニーという形でスタートいたしましたが、今、時代がだいぶ変わってきておりまして、こういった形態でやっている所も少ない、あるいはまた、施設も老朽化しているという状況の中でどうやれば、新しい時代に合った施設にしていけるか、色々と勉強を始めているところでございまして、近い将来の建て替えにつなげていきたいと思っております。

それから、地域医療の充実ということで申し上げますと、医師数は10年間で900人増えているんですね。しかし、それでも勤務医の方たちがとても足りない。従って、多くの病院でなかなか看護士さんの不足と相まって、十分な医療を提供できていない状況にもございます。これを何とかしていきたいということで、例えば、地域枠を設ける、あるいはまた、寄附講座を設けるということで努力をしております。地域枠につきましても7大学53人に拡大してまいります。近い将来、相当の学生が卒業してくることになりますので、その方たちを有効に活用しながら、協力をしてもらいながら、県内どこに住んでいても安心できる医療提供体制というものをつくっていければなと考えているところであります。県西地域中核病院、あるいはまた、鹿行南部における医療体制の整備につきましては、今、県西の方はもう既に起工式が終わりました。鹿行南部の方につきましても医師会の方たちにもご協力いただきながら、何とかいい体制をつくっていきたいなと思っているところです。地域医療構想が平成37年を展望する形でつくられたところでありますので、こういったものを活用しながら、茨城としてどういう(医療)提供体制をつくっていけばいいかということに真剣に取り組んでまいりたいと考えております。

その他、環境問題の対応、例えば、地球温暖化対策、循環型社会づくり、さらには水質保全対策等々ございますし、安心安全な地域づくりでいいますと、稲敷等で広域バス路線の実証運行が始まりました。こういったことにつきましても、県としても応援することによって、市町村を超えた形での取り組みを進めていかなければいけないなと思っております。また、交通事故の死者数、残念ながら昨年150人という人数になってしまいました。なんとかこれを少しでも減らせるように、交通事故による不幸な目に遭う方たちを少しでも減らせるように総力を挙げていくことが大事ではなかろうかなと思っております。

一昨年と比べて、昨年も今年も増えてしまっているわけでございまして、この交通事故死者数の減少に向けて、全力で取り組んでいく必要があるんではなかろうかなと思っております。特に高齢者対策ということに力点を置いていけたらと思っております。

それから、人が輝くいばらきづくりということでありますけれども、この点につきましてはお陰様で少人数教育の効果なども上がってきているのか、全国学力・学習状況調査におきまして、8分野中7分野で20位以内に入っているところでございまして、かなりレベルとしては上がってきつつあると感じております。

また、全国体力・運動能力のほうにつきましては、中2の男子が1位、小5の男女と中2の女子が2位ということで、大変素晴らしいものがあります。これを競技力の向上に何とか結びつけていかなければということで、これから教育委員会を中心に頑張ってもらいたいと思っております。

それから、道徳教育につきましては、28年度、高校2年生に拡大をいたしました。これをさらにしっかりと根付かせていくことが大事だろうと思っておりますし、さらにそれに加えて、昨年、茨城教育大綱というものをつくりました。この中では子どもたちの自主性・自立性を育もうという大きなキャッチフレーズが掲げられておりますけれども、その中でも、特に人格形成に大変大きな影響を与えるといわれている就学前教育、これを小学校の教育とつなげる形でしっかりと実効性が上がる体制にして行っていきたいということで、今、一生懸命に取り組んでもらっております。

また、子どもの貧困対策、これも大きな課題になっております。子どもの学習支援、県内全市町村で29年度中に実施できるように取り組んでいきたいと思います。

それから、女性の活躍ということでありますけれども、いばらき女性活躍推進会議が去年の5月に発足いたしました。トップセミナーとかイクボス講座などを行っているところでありまして、少しでも女性が働きやすい、活躍しやすい環境をつくるために努力していきたいと思っております。県の管理職への登用につきましては、平成25年ですと(全国で)44位だったのですけれども、平成27年には35位まで上がってきております。もう少しこれを上げていきたいということで、13%まで女性管理職を上げるという大変大きな目標を立てております。昨年が4.7(%)でありますから、無理しなくちゃいけないのですけれども、かなり無理して上げていきたいと思っているところであります。

それから、文化の振興につきましても、今、文化振興計画の策定に取り組んでいるところでございますので、しっかりと文化振興基金なども作られておりますし、条例もつくられております。そういったものを基にしながら活性化に努めていければと思っておりますし、今度、2月の17日から19日にかけてエンジン01文化戦略会議というところのオープンカレッジが茨城大学で開かれます。その中では、例えば林真理子さんとか、秋元康さんとか、中丸三千繪さんとか、勝間和代さんとか、そうそうたる文化人、著名人が水戸にやってまいります。1講座500円で聴けますので、是非、多くの方たちにこのオープンカレッジに参加をしていただいて、夜楽という、夜、一緒に雑談をする会議もありますので、文化人、著名人の方たちと触れ合うことによって、いろいろ刺激を受けてもらえれば良いのではないかなと思っております。是非多くの皆さんの参加をお持ちしております。

そして、今後ということを考えますと、平成30年、世界湖沼会議、31年、いきいき茨城ゆめ国体、ゆめ大会が開かれます。これ(国体)につきましては、茨城新聞がお正月早々、連載をしておりますけれども、(前回開催)当時の人達の想い、あるいは盛り上がり、そういったことを十分に感じることができるのではないかなと思っております。施設等の整備はもちろん、しっかりと進めていかなければいけませんが、それと併せて、競技力の向上、総合優勝は使命だということが昨日の新聞に書いてありました。そういった強い決意を持って国体に向けて体制をつくっていくことが必要なのだろうと思っております。大変な盛り上がりということが今日の新聞に書いてありましたけれども、そういったムードづくりということも併せて全員で取り組んでいかなければいけないと思っております。

それから、東京オリパラ、鹿島へのサッカー競技の誘致に今も一生懸命に取り組んでいるところであります。いろいろオリンピックを巡って動きがありますので、その中でしっかり鹿島へのサッカー誘致について実現できるように頑張っていきたいと思っておりますし、また、キャンプ地につきましても、いろいろ動きが出てきておりますから、これをしっかりと実現できるように頑張っていきたいと思います。

それから、行財政改革につきましては、不断に取り組んでいかなければいけないことでありまして、財政面だけではなくて行政面も含めて、皆さん方に大いに期待をしているところでありますが、特にこれから時代の変化に対応する県庁へ進化するということを、今回、第7次の行革大綱の中に織り込んでいきたいと思っております。時代がどんどん変わっている、それに対して県庁が今のままではついていけない状況になってまいります。民間の方たちは結構しっかり対応しております。それを行政側でもしっかりと対応できるように、県庁の職員自身が研鑽に努める、あるいはまた体制をつくっていくことが大事なのではなかろうかなと思っております。特に外国対応といったことにつきましても、茨城県庁、やや遅れた面もありますので、今度、職員の海外派遣研修ということにもこれまで以上に力を入れていきたいと思っておりますし、また、職員の方たちが外国語の勉強をしたい、あるいはまた何かの資格を取りたいといった時にもそれなりの支援をするような施策を講じていきたいと考えているところでありますので、部下の職員の方たちに是非、積極的に参加するように伝えていただければと思います。

それから、もう一つは県政情報の発信と茨城のイメージアップでございますけれども、「いばらきを知ろう!大キャンペーン」をやっております。あるいはまた、だいぶ東京のメディアに働きかけてパブリシティー活動もやっております。おかげで、テレビ等への取り上げられる回数というものがだいぶ増えてきておりますが、なかなかその中で例えば、「茨城でどこへ行ったら良いですか」と、「何がご推奨ですか」と聞かれた時に、皆、ほとんど黙ってしまっているのですね、「う~ん」と考え込んでしまう。なかなかこれでは取り上げられても良いイメージにつながっていかないということもあります。何が自分たちのところは素晴らしいのか、そういったことをより皆で理解し合っていくことが必要なのではなかろうかなと思います。なかなか、先ほどの鹿島アントラーズではありませんけれども制度的に難しいものもあります。「茨城鹿島アントラーズ」と言ってくれれば良いのですけれども、世界のテレビではそのようには絶対言ってくれませんから、そういった点では難しい面もありますけれども、皆で県庁がやっている事業も含めて、より多く県民の方々に理解をしてもらえるような体制というものをつくっていくことが必要なのではなかろうかなと思います。そういったことも含めて、職員一人ひとりが意識的にPRに努めてもらえればありがたいと思います。

そういうことで今年一年頑張っていただきたいと思いますけれども、心と体の健康にはご本人が十分注意することはもとより、部下職員の異変などにつきましてもしっかりと把握できるように体制をつくっておいていただけたらと思いますし、そういう状況がわかりましたら、すぐ、人事当局なり、あるいはまた、我々のほうにも相談をしていただければと思います。

今年一年しっかりと健康に留意して頑張ってもらえたらと思います。

酉年というのは、羽ばたく年、縁起の良い年だそうであります。この一年が茨城の未来を拓く一年となるように、そして皆さん方にとって本当に素晴らしい一年となることを心からお祈りを申し上げて挨拶といたします。本年も一緒に頑張ってまいりましょう。

このページに関するお問い合わせ

営業戦略部営業企画課戦略・広報

〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

電話番号:029-301-2118

FAX番号:029-301-3668

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

質問:このページは見つけやすかったですか?