浄化槽の維持管理について

浄化槽を利用している方の3つの義務

浄化槽の機能を十分に発揮させるには、定期的な維持管理（保守点検・清掃）と検査（法定検査）が大切です。
これらを適正に行わないと、放流水の水質が悪化し、悪臭など地域の水環境に影響を与える原因となってしまいます。
※浄化槽のしおり（R5版）（PDF：4,206KB）をご覧ください。

保守点検とは

浄化槽内の機器、送風機やタイマーなどの点検調査を行います。また、消毒剤を定期的に補充し、放流先が不衛生にならないようにするのも重要な作業です。
10人槽以下の家庭用浄化槽の場合、年3～4回行う必要があります。
県に登録している保守点検業者に委託してください。

浄化槽保守点検業者登録業者名簿一覧（営業区域別）令和6年９月末日現在（エクセル：1,321KB）

清掃とは

浄化槽内に溜まった汚泥などを抜き取るのが清掃です。
年に1回以上（全ばっ気方式はおおむね6ヵ月に1回以上）行う必要があります。
市町村の許可を受けた清掃業者に委託してください。

法定検査とは

浄化槽の保守点検・清掃がきちんと行われ、きれいな水が放流されているかを検査します。
浄化槽を使い始めてから3～8ヵ月以内に行う必要があり（第7条検査）、その後は毎年1回受ける必要があります（第11条検査）。

＜検査手数料＞

県指定検査機関である公益社団法人茨城県水質保全協会に申込みしてください。

＜申込み先＞

浄化槽の設置や維持管理の相談先について

茨城県では、浄化槽の設置、施工及び維持管理について知識と経験を有する者を「茨城県水質保全監視員」に任命し、浄化槽の適正な維持管理方法の助言等の業務を委嘱しております。
浄化槽の改善方法等についてご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。

〇茨城県水質保全監視員とは
浄化槽の適正な維持管理を促進し、公共用水域の水質汚濁の防止及び生活環境の保全を図ることを目的に設置しました。

〇相談できる内容
（1）浄化槽の設置及び維持管理に関する指導及び助言
（2）法定検査受検の指導（受験率向上の推進）
（3）合併浄化槽の普及（単独転換の促進）
（4）一括契約システムの普及
（5）高度処理型浄化槽の設置促進

茨城県水質保全監視員名簿（令和5年10月1日現在）（PDF：84KB）

浄化槽一括契約システムについて

茨城県では、保守点検・清掃・法定検査を確実に行っていただくため、これらの一括契約（浄化槽保守点検・清掃及び法定検査委託契約書）をお願いしております。
保守点検業者又は清掃業者に連絡の上、契約してください。

個々に契約を行っていた保守点検・清掃・法定検査が同時に契約できます。
年間の費用が明確になり、安心して浄化槽を使用していただけます。
保守点検・清掃が確実に実施され、法定検査で総合的な管理が行えます。
業者間の連携を可能にし、使用中のトラブルに迅速に対応できます。

⇒浄化槽一括契約システム（PDF：1,201キロバイト）をご覧ください。

浄化槽保守点検・清掃及び法定検査委託契約書（PDF：705KB）

浄化槽の点検・検査を装った悪質商法にご注意ください！！

「保健所からの依頼を受けて浄化槽の点検・検査に来ました」などと浄化槽業者を装い、勝手に点検・検査して料金を請求するなどの悪質商法の事例が発生しております。
浄化槽の保守点検は、個人が委託した業者が実施するものであり、他の業者が直接訪問して検査をすることはありません。
また、浄化槽法に基づく検査は、個人が検査機関に直接依頼して、日程を調整したうえで実施いたしますので、個人が依頼していないものについては十分に注意してください。