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更新日:2024年9月3日
地区の概要
本地区は、笠間市の中央部に位置し、一級河川片庭川にそって展開する中山間の谷津田地帯です。用水は、河川及び浸出水により取水して土水路により自然かんがいを行っていました。排水は、土水路等により河川に自然排水していましたが、用排水兼用として利用しており、水路底も浅いため、一部では排水不良地域もでていました。道路体系については、地区沿いに主要地方道宇都宮・笠間線が走っており、地区の主要な交通の軸となっていますが、地区内においては区画が未整備であったため、営農に多大な労力を費やしていました。
そのため、耕地の機械の効率的な運行と適正な水管理を行い得る生産性の高いほ場に整備することにより、活力ある農業・農村の建設と安定した農業生産の基盤を築くため、用排水条件の整備を始めとし、地域の総合的な整備を経営体育成基盤整備事業箱田中央地区として実施しました。
受益面積 | 64.6ヘクタール |
総事業費 | 1,568百万円 |
事業内容 |
用水路工14.2キロメートル 排水路工8.7キロメートル 道路工11.2キロメートル |
関係市町 | 笠間市 |
土地改良区 | 笠間地区土地改良区 |
工期 | 平成16年度~平成28年度 |
地区の概要
本地区は、東茨城郡茨城町の西部に位置し、主要地方道玉里・水戸線の東側と西側に分かれ、涸沼川の左岸沿いに拓けた水田地帯であり、地区の主要作物は水稲です。
用水は開水路で各農区まで供給し、各圃場で灌漑されていました。道路は幅員が狭小で農作業機械等の進入及び農業生産物の搬出が困難でした。
このように、整備水準が低く、近代化が遅れている状況であったため、経営体育成基盤整備事業野曽地区として、区画整理と合わせて用排水施設と道路を整備することで、土地基盤の整備を図り、営農の近代化及び農業生産性を増進させることができました。
受益面積 | 64.0ヘクタール |
総事業費 | 803百万円 |
事業内容 |
区画整理54.4ヘクタール 用水機場2か所 道路工8.8キロメートル |
関係市町 | 茨城町 |
土地改良区 | ひぬま川土地改良区 |
工期 | 平成21年度~平成29年度 |
地区の概要
本地区は、水戸市南東部の常澄地域に位置し、涸沼川の河口近くに広がる低平な水田地帯です。
事業前の水田は、10アール区画に整備されていましたが、水路は土水路で排水が悪く、道路も狭小で大型機械の利用は困難でした。用水は、約10キロメートル離れた水戸駅近くの那珂川及び千波湖を水源とし、歴史ある備前堀を経由して通水されていますが、最末端であるため水不足が深刻でした。
このため、経営体育成基盤整備事業川又平戸地区として、排水路及び農道を整備するとともに、用水機場を3箇所設置して用水をパイプライン化しました。また、ほ場を大区画化したことで、事業を契機として担い手への集積が進み、集落営農組織が発足し、その後法人化されています。また、地域住民と一体となって行う農地や農村環境の保全活動も活発となり、ビオトープの運営や田んぼアートの取組みなども行われています。
受益面積 | 73.0ヘクタール |
総事業費 | 1,158百万円 |
事業内容 |
用水路工14.9キロメートル 排水路工8.0キロメートル 道路工10.2キロメートル |
関係市町 | 水戸市 |
土地改良区 | 千波湖土地改良区 |
工期 | 平成12年度~平成21年度 |
地区の概要
本地区は、茨城町の北西部に位置し、台地と涸沼川に囲まれた水田地域です。
整備前の農地は10アールに整理されていましたが、排水が悪く、農道の幅員も狭小で、大型機械の導入は困難でした。また、用水路は土水路で水もちが悪く、慢性的な水不足が問題となっていました。
このため、経営体育成基盤整備事業によりほ場を大区画化し、大型機械に対応できるようになりました。また、用排水路及び農道も整備し、特に排水は管渠による地下埋設で整備したことによって、草刈り等の維持管理労力が低減されるとともに、水もちも良くなったと好評です。
営農面では、乾田化されたことにより大規模な転作が行われているとともに、高収益作物(キャベツ)の導入に向けた栽培方法が研究されるなど、生産性の向上と効率的な農家経営が図られました。
受益面積 | 47.7ヘクタール |
総事業費 | 536百万円 |
事業内容 |
用水路工47.7キロメートル 排水路工2.4キロメートル 道路工4.3キロメートル |
関係市町 | 茨城町 |
土地改良区 | ひぬま川土地改良区 |
工期 | 平成14年度~平成19年度 |
地区の概要
本地区は、笠間市北部に位置し、国道50号線北側と南側に拓けた谷津田状の水田地帯です。
国道に隣接するなどしているため笠間市や水戸市の市街地などへのアクセスが良い立地にあるものの、整備水準が低く、農業の近代化が遅れていました。整備前の区画は狭小で道路もなかったため、大型機械の使用が困難でした。また、谷津田からの滲出水で地下水位が高く排水が悪い上に、水源を沢水に頼るなど天候に左右されやすい状況にありました。
経営体育成基盤整備事業により、道路がついた30アール以上の区画に整備し、併せて排水路の整備と用水のパイプライン化を行いました。また、霞ヶ浦用水が導入されて安定水源が確保され、計画的な営農ができるようになり、栽培作物の選択肢が広がりました。
さらに、集落道路も整備したことにより、国道を挟んだ集落間のアクセス性が向上し、住環境の改善も図られました。
受益面積 | 29.5ヘクタール |
総事業費 | 885.3百万円 |
事業内容 |
用水路工7.6キロメートル 排水路工7.6キロメートル 道路工3.9キロメートル |
関係市町 | 笠間市 |
土地改良区 | 友部土地改良区 |
工期 | 平成18年度~平成29年度 |
地区の概要
本地区は、大洗町の西部に位置し、一級河川涸沼川の右岸に拓けた低平な水田地帯です。
水田は未整備で、多くは10~20アール程度の小区画であり、地区内の農道は狭く、用排水路も十分な機能を持たず、営農に多大な労力を費やしていました。ラムサール条約に登録されている涸沼に隣接していますが、汽水湖で農業用水の取水ができないため、湖畔にありながら水不足に悩まされていました。
経営体育成基盤整備事業により区画形状を改善し、用・排水路及び道路を整備することで大型機械が導入できるようになり、担い手による農地の集団化が図られています。用水については、調整池を備えた用排水機場が整備され、上流のため池と地区内を循環させることにより、効率的な水利用ができるようになりました。
受益面積 | 50.0ヘクタール |
総事業費 | 857.7百万円 |
事業内容 |
用水路工7.7キロメートル 排水路工4.0キロメートル 道路工6.9キロメートル |
関係市町 | 大洗町 |
土地改良区 | 大洗町土地改良区 |
工期 | 平成25年度~令和2年度 |
地区の概要
本地区は、笠間市内の一級河川涸沼前川沿岸に拓けた水田地帯であり、区画整理がなされているものの用水路は開水路であり用水管理に多大な労力を費やしており、地下水位が高いため湿田であるなど整備水準が低い状況でした。また、涸沼前川が安定した水源とならず、満水的な水不足の状況でした。
そのため、霞ヶ浦用水の導入を契機に、本事業でパイプライン化により用水管理の低減が図られ、用水路網の整備により安定した用水供給が図られ、排水路及び暗渠の整備ににより乾田化が図られたことによって、農業生産性の向上や農業経営の合理化と安定化が図られることとなりました。
受益面積 | 152.4ヘクタール |
総事業費 | 1627.9百万円 |
事業内容 |
パイプライン工152ヘクタール 暗渠排水工152.4キロメートル 排水路工3.6キロメートル |
関係市町 | 笠間市 |
土地改良区 | 友部土地改良区 |
工期 | 平成22年度~令和4年度 |
地区の概要
本地区は、笠間市の中央に位置し、緑豊かな自然環境を有している農村地帯であるが、基盤整備がされているものの農道は一部狭あいな路線がありました。また、用水路は開水路で老朽化が見られ、水源は不安定な涸沼前川に頼っているため、営農に支障を来し、農産物の安定な生産に影響を及ぼしていました。
そのため、霞ヶ浦用水の導入を契機に、本事業で農道、農業用排水施設の整備をすることにより、担い手に農地を集積し、低コストな農産物を生産するとともに、消費者ニーズを捉えた高品質な農産物を安定的に生産できる基盤が整ったことにより、本地区の農業振興が図られました。
受益面積 | 52.9ヘクタール |
総事業費 | 534.5百万円 |
事業内容 |
農道工1.2キロメートル 用水路工16.3キロメートル |
関係市町 | 笠間市 |
土地改良区 | 友部土地改良区 |
工期 | 平成27年度~令和2年度 |
地区の概要
本地区は、茨城県の西部に位置する笠間市にあり、一級河川枝折川沿岸に拓けた水田地帯ですが、区画整理はされているものの、用水源である一級河川が安定しないことや用水施設の老朽化等により慢性的な用水不足と排水不良に悩まされていました。また、道路が狭く狭小なほ場で農業用機械の通行や生産物の搬出に支障を来すなど多大な労力が必要とされていました。
本事業により、区画整理や用排水の整備による慢性的な用水不足の解消と水管理の省力化をはじめ、農道の拡幅と排水整備により大型機械の導入が可能となり生産コストが低減され、排水改良により乾田化され汎用化が可能になるなど、生産性の向上や経営の安定化が図られました。
さらには、基盤整備を契機に、農地中間管理機構を活用した担い手への農地集積が進んでいます。
受益面積 | 152.0ヘクタール |
総事業費 | 606.4百万円 |
事業内容 |
区画整理工26.9ヘクタール 用水路工15.2キロメートル 排水路工2.5キロメートル 道路工3.1キロメートル |
関係市町 | 笠間市 |
土地改良区 | 友部土地改良区 |
工期 | 平成28年度~令和4年度 |
地区の概要
本地区は、笠間市の北東部に位置し、地区内をJR常磐線が通り、南側には一級河川涸沼前川が流れている一部谷津田状の水田を含む畑地帯です。涸沼前川沿いの水田は、昭和46年~昭和53年に県営圃場整備事業大原地区として整備済みですが、本地域は未整備であったため、農道は狭小で屈曲が多く用排水施設は貧弱で圃場形状は小さく、営農に多大な労力を費やしていました。
このため、畑地帯総合整備事業小原地区として、集出荷体系の確立と耕地の集団化、機械利用の効率化を図るために区画整理と幹線道路を整備することで、生産性の向上を図り、農業経営の合理化と安定を図ることができました。
受益面積 | 103.9ヘクタール |
総事業費 | 1,209.9百万円 |
事業内容 |
区画整理69.6ヘクタール 農道1,204キロメートル |
関係市町 | 笠間市 |
土地改良区 | 友部土地改良区 |
工期 | 平成7年度~平成28年度 |
地区の概要
本地区は水戸市の北部から東茨城郡城里町の南部に位置し、一級河川那珂川右岸に展開する畑地帯を中心とした地域です。耕地は散在し、道路は小巾員の農道が錯綜して機械化を拒み、用排水施設は不備で営農に多大な労力を費やしている状況にありました。
経営体育成基盤整備事業により、区画整理による耕地の集団化及び機械利用による作業の効率化、幹線道路の整備による集出荷体系の確立、併せて用排水施設を整備したことにより、生産性の向上や農業経営の合理化と安定化が図られることとなりました。
受益面積 | 110.0ヘクタール |
総事業費 | 2,414.2百万円 |
事業内容 |
区画整理工83.9ヘクタール 用水路工83.9ヘクタール 道路工2.5キロメートル |
関係市町 | 水戸市、東茨城郡城里町 |
土地改良区 | 飯富岩根那珂西土地改良区 |
工期 |
平成3年度~令和2年度(工事は平成8年度から) |
地区の概要
本地区は、笠間市の北西に位置する中山間地域の谷津田です。
整備前の水田は、小さく不整形で水路は土水路であるなど耕作に多大な労力を要するとともに、水源が沢水で不安であるなどから、耕作放棄地が増加するなど農家の活力が低下していました。
このため、小規模ながら換地を伴う区画整理を行ったことで効率的なほ場となり、組織的な維持管理や営農が行われるようになり、耕作放棄地は全て解消されました。また、集落道路等の整備により住環境が向上し、集落の活性化が図られました。
受益面積 | 8.0ヘクタール |
総事業費 | 273百万円 |
事業内容 |
用水路工1.9キロメートル 排水路工0.8キロメートル 道路工1.0キロメートル |
関係市町 | 笠間市 |
土地改良区 | 大古山地区ほ場整備組合(笠間市営) |
工期 | 平成24年度~平成29年度 |
地区の概要
本地区は、茨城県小美玉市の北部(旧美野里町)に位置し、一級河川巴川とその支線黒川に挟まれ、関東ローム層で覆われた洪積台地上に広がる畑地帯です。地形は、ほぼ平坦であるが農地と平地林が複雑かつ不整形に混在していることから、区画形状が悪く、生活道路、耕作道路も屈曲が多く、さらに狭あいでした。特に現況は排水施設がほとんど無く、大雨のたびに湛水被害が生じ、営農上支障を来していました。
本事業により区画整理、畑地かんがい、排水路、農道を整備したことによって、計画的で安定した営農体系の確立と省力化が進み、生産性の向上と農業経営の安定化が図られました。
受益面積 | 33.4ヘクタール |
総事業費 | 892.4百万円 |
事業内容 |
区画整理工28.8ヘクタール 用水路工28.8ヘクタール 道路工1.18キロメートル |
関係市町 | 小美玉市 |
土地改良区 | 石岡台地土地改良区 |
工期 | 平成22年度~令和4年度 |
地区の概要
本地区は、茨城県中央部に位置し、一級河川涸沼川の支川である石川川沿いに拓ける地域であるが、平地部の地盤高が低く、また本川の石川川が下流で合流する感潮河川涸沼川の水位の影響を受けることから、湛水被害の発生しやすい地域である。本地区は昭和37年~40年にかけて団体営区画整理事業及びかんがい排水事業により島用排水機場が建設された。その後、流域開発等により湛水被害が増大したことから、平成元年~5年にかけて湛水防除事業により島排水機場が建設され、併用運転によって湛水被害の軽減がなされてきた。しかし、地区内上流域の開発により流出量が増加し、これに対してポンプ規模が対応しきれず、再び湛水被害の増大する恐れが生じていた。
本事業により、島用排水機場を廃止し排水量の増量分を併せ持つ排水施設(ゲートポンプ)が整備されたことにより、湛水被害の防除機能の強化が図られた。
受益面積 | 81.1ヘクタール |
総事業費 | 633百万円 |
事業内容 | 機場工一式 |
関係市町 | 水戸市 |
土地改良区 | 千波湖土地改良区 |
工期 | 平成25年度~令和4年度 |
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