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いばらき木づかいチャレンジ事業の事例紹介

大子町新庁舎

自然とつなぐ だいごまちコモンホール
  • 建築概要

所在地:茨城県久慈郡大子町大字北田気662 

施設用途:大子町庁舎(行政棟・議会棟)

構造・階数:木造2階建て

延床面積:5,074.95m2

事業費:2,077,625千円

木工事費:206,805千円

工期:令和3年3月~令和4年7月

設計者:株式会社 遠藤克彦建築研究所

施工者:株木建設株式会社 茨城本店

木材供給者:株式会社 小池住建(集成材)・株式会社 WOOD BP関東(BP材)・株式会社 茨城木材相互市場(無垢材)外

  • 施設の特徴・使用した木材

 新庁舎は林業が盛んな町ならではの「純木造」により、町の中心拠点施設として町民に寄り添いながら在り続ける庁舎としての佇まいと、林立する柱が森の中のような景観を作り出している。

 全体計画を進めるにあたり、「純木造」であることが訪れた人にわかりやすく伝わるよう配慮されている。主要構造部にあたる部分は「燃え代設計」を採用することで「木部現し」を実現し、建物全体に木架構を展開している。また、方杖と柱の取り付け角度を3種類に絞るとともに、プレカット加工時等の合理化を図っており、部材数の多い大規模木造建築において、今後のモデル的な建築物となることを目指している。大梁には、茨城県内で製作している芯持ち正角材を特殊接着剤で圧着した新しい材料であるBP材(束ね重ね材)を使用しており、関東地方へのBP材普及のきっかけとなることを期待している。

 

 

樹種

使用量

(うち県産材)

使用部
スギ

1,004.03m3

(1,004.03m3

柱、大梁、小梁、方杖等
ヒノキ

0.3m3

(0.3m3

土台(渡り廊下)
アカマツ等

133.43m3

(0m3

合板

 大子町新庁舎の外観

 大子町新庁舎内部の木材利用