ここから本文です。
更新日:2024年10月1日
ジェネリック医薬品があるお薬で、先発医薬品の処方を希望される場合、特別の料金をお支払いいただく新たな仕組み(選定療養)が、令和6年10月からはじまります。詳しくはコチラ(外部サイトへリンク:厚生労働省HP)。今処方されているお薬が対象となるか、負担額が変わるかどうかなど、ご不明な点はご利用の医療機関や薬局にご相談下さい。
「後発(ジェネリック)医薬品」とは、先発医薬品(新薬)と同じ有効成分、同等の効き目の医薬品で、有効性、安全性及び品質について厚生労働省が製造販売の承認をしているお薬です。
高血圧や糖尿病のほか、さまざまな病気・症状に対応できるお薬が揃っています。カプセルや錠剤、点眼剤など形態も多彩であり、新しい技術で、味や飲みやすさ、使用感が改良されたものもあります。
なお、ジェネリック医薬品の有効性、安全性は先発医薬品と同等ですが、使用される添加物については、先発医薬品と異なっている場合があります。
バイオシミラーとは、特許が切れた先行バイオ医薬品と、同じように使うことができ、値段も安いお薬です。バイオ医薬品は、生物の力(遺伝子組換え技術や細胞培養技術)を用いて製造したタンパク質を有効成分とするお薬で、例として、糖尿病治療に使用するインスリン製剤や、がん治療に使用する抗体医薬品等があります。
バイオ医薬品の「後発(ジェネリック)医薬品」であるとも受け取れますが、バイオ医薬品のタンパク質は非常に複雑な構造をしており、全ての構造が同一のものを製造することは困難であるため、バイオシミラーと、後発(ジェネリック)医薬品とでは、有効成分が必ずしも同じ構造ではない点で異なります。ただし、非常に多くの試験を行って、効き目や安全性が同じであることを確認しています。
少子高齢化が進む日本では、今後も医療費の増大が予想されています。国民医療費は現在年間約45兆円であり、このうち2割(約8兆円)が薬剤費であるといわれています。
ジェネリック医薬品及びバイオシミラーは、先発医薬品の開発成果を利用できるので、研究開発費が少なく、価格(薬価)が低く設定されているのが特徴です。
このため、ジェネリック医薬品やバイオシミラーを使用することで、患者さん個人のお薬代を軽減することができます。また、使用によって国民医療費も軽減できるため、日本の優れた医療保険制度を次の世代に引き継ぐことに貢献できます。
今のお薬代を節約できるだけでなく、将来的な医療保険財政の維持に貢献できることも、ジェネリック医薬品やバイオシミラーが注目されている理由です。
「後発医薬品の使用割合(※)」は毎年度上昇しており、現在は茨城県内、及び全国平均ともに80%を超えています。
欧米諸国では、日本より早くからジェネリック医薬品が使用されており、使用率が約90%の国(アメリカ、ドイツなど)もあるなど、日本よりも広くジェネリック医薬品が普及しています。
年度 |
茨城県内(%) |
全国平均(%) |
---|---|---|
平成29年度 | 69.7 | 70.2 |
平成30年度 | 75.2 | 75.9 |
令和元年度 | 78.6 | 79.1 |
令和2年度 | 81.0 | 81.4 |
令和3年度 | 81.7 | 82.0 |
令和4年度 | 83.0 | 83.2 |
※後発医薬品の使用割合
=(後発医薬品の数量)/(〔後発医薬品のある先発医薬品の数量〕+〔後発医薬品の数量〕)
※出典:「最近の調剤医療費(電算処理分)の動向」
【厚生労働省HP】医科・歯科・調剤医療費の動向(外部サイトへリンク)
レセプト電算処理システムにより処理されていない情報を含まないため、別途厚生労働省が公表している
値と異なる場合があります。
バイオシミラーに関しては、もとのバイオ医薬品によって使用率が異なりますが、令和5年10月時点で、全体で37%程度の使用率となっています。
日本ジェネリック製薬協会とは、ジェネリック医薬品の安定的な供給を通じて、日本の医療の向上、効率化に貢献するジェネリック医薬品メーカーを会員とする団体です。
協会のHPでは、ジェネリック医薬品に関するさまざまな情報を公開していますので、ぜひご確認ください。
日本ジェネリック製薬協会HP(外部サイトへリンク)
➢日本ジェネリック製薬協会のトップページです。一般の方だけでなく、医療関係者の方を対象とした情報も公開されています。
かんたん差額計算(外部サイトへリンク)
➢ジェネリック医薬品に切り替えたときのお薬代を計算比較できるページです。
茨城県、茨城県後発医薬品の使用促進検討会議では、後発医薬品の使用促進に関する様々な啓発事業を行っています。また、厚生労働省その他機関では、後発医薬品の品質確保事業を行っています。
©2017茨城県薬務課
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
このページに関するお問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください