夏休みに海外へ旅行されるみなさまへ
夏休みには、海外へ渡航される方が多くなります。海外滞在中に感染症に
かかることなく、安全で快適に旅行し、帰国することができるように海外
で注意すべき感染症に関する正しい知識と予防方法を身につけましょう。
海外における感染症予防リーフレット(PDF:711KB)
海外旅行へ行く前に
海外で注意すべき主な感染症と予防方法
ヒトからヒトに感染する感染力の強い感染症(麻しん、風しんなど)
- 麻しんは、世界の様々な地域で流行しており、海外で感染した輸入例をきっかけとした国内での感染例も報告されているため特に注意が必要です。
- 咳や発熱、発疹など何らかの症状がある方との接触は避けるようにしましょう。
- 麻しん・風しんは、ワクチン接種により予防が可能ですので、渡航前のワクチン接種をご検討ください。
食べ物や水を介した消化器系の感染症(A型肝炎、腸チフス、腸管出血性大腸菌感染症など)
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食事は十分に火の通った信頼できるのを食べるようにし、生水・氷・カットフルーツの入ったものを食べることは避けましょう。
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夏休みの期間は東南アジアでは雨季の地域があり、水で媒介される感染症(レプトスピラ症やE型肝炎、コレラなど)にも注意が必要です。
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A型肝炎は国内で承認済のワクチン接種で予防が可能ですので、ワクチン接種についてもご検討ください。
蚊を介した感染症(マラリア、デング熱、日本脳炎、黄熱など)
- マラリアやデング熱、日本脳炎などの蚊媒介感染症は、病原体を保有した蚊に刺されることで感染します。
- 病原体を保有する蚊が生息する熱帯・亜熱帯地域では、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど蚊に刺されないよう注意しましょう。
- 黄熱が流行している地域などでは、入国の際に黄熱予防接種証明書(イエローカード)が求められることがあるので、渡航前に確認しましょう。
- 現在、世界的にデング熱患者の大幅な増加が報告されています。
デング熱ー世界の状況(外部サイトへリンク)
ダニを介した感染症(重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、日本紅斑熱、ツツガムシ病、ダニ媒介脳炎など)
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)や日本紅斑熱などのダニ媒介感染症は、病原体を保有したダニに刺されることで感染します。
- 病原体を保有するダニが生息する地域で、草むらやヤブなどに入る場合は、長袖・長ズボン、足を完全に覆う靴(サンダルは避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻くなど肌の露出を少なくし、必要に応じて虫よけ剤も使用しましょう。
動物を介した感染症(狂犬病など)
- 動物はどのような病原体を持っているかわからないことが多く、重篤な感染症の原因となる病原体を持っている可能性もあります。
動物には近づかず、むやみに触れないようにしましょう。
帰国時・帰国後に体調が悪くなったら
帰国時に体調が悪い場合は
帰国後に体調が悪くなった場合は
- 事前に医療機関に連絡のうえ、速やかに医療機関を受診しましょう。
- 医療機関への連絡の際は、渡航先・滞在期間・現地での飲食状況・動物との接触などについて伝えるようにしましょう。
参考情報
海外で注意しなければいけない感染症一覧
(クリックでへPDFページへリンク)
(出典:厚生労働省検疫所FORTH ホームページ)
関連サイト
詳しい情報はこちらをご覧ください。