ここから本文です。

更新日:2024年10月30日

小学生版県広報紙「ひばり」11月号【特集1】

コロコロコミックロゴ

コロコロコミック×茨城県民いばらきけんみんの日企画きかく


~茨城のはじまりへ~

11月13日は茨城県民の日。
私たちが住む茨城は昔、どんな様子だったのでしょうか。
時空じくうを旅するタイムトラベラー「ふうと」が、茨城のはじまりをご紹介しょうかい
さあ、茨城のはじまりをのぞいてみましょう。

 

常陸ひたちの国は、国広くにひろく、山もはるかに、田畑はえ、広野こうやひらけた良き国である。

海山うみやまさちにもめぐまれ、人々はやすらぎ、家々はち足りている。―常陸国風土記ひたちのくにふどきより

茨城のはじまりへ(小学生版)

タイムトラベラー「ふうと」

タイムトラベラーイラスト

[プロフィール]

フォロワー数280万人の自称じしょうインスタグラマー。
自分の名前の由来ゆらいである風土記ふどきが大好きで、時空じくうつかさどる妖怪タイムといっしょに、タイムトラベルをして写真をっている。


 

茨城のはじまりへ(小学生)

ふうと

東国とうごくめぐっているヤマトタケルノミコトと一緒に、海のさちを食べたよ。村のみんなは、いつも夜になるとさけんで、歌を歌って、なやみなんて忘れてしまうんだって。僕は、おさけは飲めないけど、楽しかったなあ。

 


 

茨城のはじまりへ

ふうと

行方郡なめがたぐんに、つのの生えたへびが出てさわぎになっているらしく、見に行ったよ。
箭括やはず氏のまたちさんが、「山を神の住処すみかに、里を人がたがやす田にしましょう。私が神主かんぬしになって、子孫しそんの代までおまつりします」と約束やくそくして、田をたがやせるようになったんだ。その後、一緒におまつりりをしたよ。


 

茨城のはじまりへ

ふうと 霞ヶ浦かすみがうらに、むかししまがあったんだね。そこではしおづくりが行われていて、僕も見学させてもらったよ。せっかくだから、スマホで写真しゃしんを撮ってもらったら、「このいたは何?」って聞かれちゃった!

茨城のはじまりへ

ふうと

八溝山やみぞあたりに行ったら、砂金さきんがザクザク取れていてびっくり!
遣唐使けんとうしの財源にも使うんだって

遣唐使けんとうし:昔、中国ちゅうごくとう)に行って、すぐれた技術ぎじゅつを持ち帰ってきた使節しせつのこと


茨城のはじまりへ

ふうと

突然現とつぜんあらわれた茨の城!どうやら黒坂命くろさかのみことが、山野のぞくたたかううためにきずいたいたみたい。
かえってきてから知ったんだけど、これが「茨城県」の由来ゆらいになったといわれているらしいよ。すごい迫力はくりょくしろだったなあ。


茨城のはじまりへ

ふうと

水海道みつかいどうで、立派りっぱ武人ぶじんが馬に水を飲ませていたよ。
すごくオーラがある人だったから、もしかして有名ゆうめいな人だったりして…。
そのあと東北地方とうほくちほうへ向けて走りっていったんだ。

 

もっと知りたい!常陸国風土記

タイムトラベラーイラスト

こんにちは!「ふうと」だよ。小学生向けひばりを読んで、「風土記ふどきをもっと知りたい」と思ったみんなに、僕がくわしく紹介しょうかいするよ!一緒に楽しく学ぼうね。

風土記って何だろう?

和銅わどう6年(713年)、奈良にある平城京へいじょうきょうまつりごとを行っていた元明天皇げんめいてんのうは、全国に向けて次の内容を提出ていしゅつするよう命令めいれいしたんだ。

  1. 今で言う市町村の名前を漢字2字で書くこと
  2. ぎんどうなど、地域ちいきで取ることができる鉱物こうぶつ生息せいそくしている植物、動物、魚、虫の種類しゅるいを書くこと
  3. 土地の豊かさについて書くこと
  4. 山や川、野の地名が、なぜその名前になったのかを書くこと
  5. 地域ちいきのおじいさん・おばあさんが伝える古い物語やできごとを書くこと

最初(さいしょ)は、「風土記(ふどき)」という名前ではなかったみたいだけど、平安時代(794年~1185年)には風土記(ふどき)という名前で呼ばれるようになったと考えられているよ。

今も見ることができる風土記は?

1.常陸国ひたちのくに風土記

現在の茨城県の一部の、奈良時代の様子ようす紹介しょうかいしているよ。田畑が豊かで、海や山のさちにもめぐまれていると書かれていて、今の茨城にも通じるものがあるね。

2.播磨国はりまのくに風土記

現在の兵庫県の一部。奈良時代の地名や土地の豊かさについて多く紹介しょうかいしているよ。他の地域ちいきとの交流こうりゅうについてもくわしく書かれているんだって。

3.出雲国いずものくに風土記

唯一ゆいいつの完本(内容が全てそろっていると考えられる風土記)で、現在の島根県の一部の、奈良時代の様子ようすを紹介しているよ。出雲いずもに伝わる神話しんわが多く書かれているんだ。

4.肥前国ひぜんのくに風土記

現在の佐賀県、長崎県の一部。奈良時代の様子ようす紹介しょうかいしているよ。肥前の国は、もとは肥後(ひご、現在の熊本県)と合わせて一つの国だったことなどが書かれているんだ。

5.豊後国ぶんごのくに風土記

現在の大分県の一部の、奈良時代の様子ようす紹介しょうかいしているよ。日本書紀にほんしょき(最も古い日本の歴史書のひとつ)と共通きょうつうしたお話も多いんだって。

 

 茨城県のなりたち

1871(明治4)年に、政府は「はん」を「けん」に置きえたんだ。これを「廃藩置県はいはんちけん」というよ。このとき、水戸県みとけん土浦県つちうらけんなど、16の県が誕生たんじょうしたんだって。その後、県の統廃合とうはいごうが行われ、明治4年11月13日に初めて「茨城県」という名前が使われたよ。だから、11月13日は「県民の日」として、茨城県民みんなでお祝いしているんだね。

茨城県の誕生

戻る

次へ

 

このページに関するお問い合わせ

営業戦略部営業企画課戦略・広報

〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

電話番号:029-301-2128

FAX番号:029-301-3668

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

質問:このページは見つけやすかったですか?