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更新日:2023年9月28日

県広報紙「ひばり」4月号「特集1」

令和2年度茨城県当初予算
「新しい茨城づくり」への挑戦を加速させます!

県では、「茨城県総合計画~『新しい茨城』への挑戦~」に基づき、「新しい豊かさ」「新しい安心安全」「新しい人財育成」「新しい夢・希望」の4つのチャレンジを推進しています。

 

一人でも多くの皆さんに「茨城、ワクワクするよね」と感じていただけるような県を目指しこれまでの取り組みにさらに磨きをかけ、政策を大きく前進させていきます。

 

今回は、県政運営の指針となる令和2年度の当初予算について、その概要と主な新規・拡充事業を中心にご紹介します。

 

一般会計予算総額1兆1,629億円(前年度比+272億円、+2.4%)

歳入

県税(33.3%)

3,867億円

地方交付税(16.3%) 1,898億円
国庫支出金(12.1%) 1,402億円
県債(10.7%) 1,245億円
地方消費税清算金(10.3%) 1,201億円
諸収入(7.5%) 873億円
地方譲与税(4.4%) 516億円
繰入金(2.3%) 268億円
使用料および手数料(1.5%) 178億円
分担金および負担金(0.8%) 87億円
その他(0.8%) 94億円
歳入総額 1兆1,629億円(100%)

 


 

歳出

教育費(23.6%) 2,747億円
保健福祉費(18.8%) 2,183億円
公債費(12.7%) 1,473億円
諸支出金(12.6%) 1,462億円
土木費(10.0%) 1,166億円
商工費(7.1%) 822億円
警察費(5.5%) 639億円
農林水産業費(4.2%) 491億円
総務費(3.1%) 366億円
企画開発費(1.1%) 126億円
生活環境費(0.9%) 100億円
その他(0.4%) 54億円
歳出総額 1兆1,629億円(100%)

 

県民一人当たり換算

義務的経費:職員の給与や県債の返済など、支出が義務付けられているもの

:生活保護や児童扶養手当などに使われるもの

一般行政費:補助金や貸付金など一般的な施策に使われるもの

投資的経費:道路や建物など、将来に形を残すものに使われるもの

 


 

歳出内訳

義務的経費(42.7%) 人件費(28.0%) 3,255億円
公債費(12.6%) 1,473億円
扶助費(2.1%) 243億円
一般行政費(30.3%) 3,518億円
投資的経費(13.7%) 公共事業費(10.5%) 1,219億円
投資的経費(3.2%) 376億円
税交付金等(13.3%) 1,545億円

 

 

1「新しい豊かさ」へのチャレンジ

力強い産業の創出とゆとりある暮らしを育み、新しい豊かさを目指します。

 

  本年度の注目事業  
新 令和2年度から新たに実施する事業 拡 令和2年度から規模を拡大して実施する事業 継 令和元年度に引き続き実施する事業

 

継 成長が著しい分野の研究施設や本社機能の県内移転を強力に促進する補助制度
<本社機能移転強化促進補助>50億円ほか
  これまでに16件を認定
継 県北地域に付加価値の高い、儲かる有機農業の大規模モデル団地を整備
<いばらきオーガニックステップアップ事業>1億700万円
新 陸上養殖産業の創出にチャレンジするための調査・検討を実施
<「いばらきの養殖産業」創出事業>800万円
拡 人手不足を解消するため、外国人材の確保に向けた就職マッチング機能を強化
<外国人材活躍促進事業>1億700万円
 
拡 大手企業人材のセカンドキャリアへの誘導と県内企業とのマッチングを実施
<プロフェッショナル人材戦略拠点運営事業>8300万円

 

ピックアップ

新 高い技術力をもった企業や研究機関が集積する県北地域の産業競争力を強化するため、新たな企業の連携体の販路開拓や研究・技術開発に秀でた人材の確保を支援します。
<県北地域牽引産業・中核企業創出事業>4000万円
新 常陸牛のブランド力向上と儲かる経営体育成のため、優良な繁殖雌牛の増頭や獣医師による繁殖コンサルティングを支援します。
<優良繁殖和牛群整備対策事業>1億5500万円
 
新 各界で活躍する経営者による講義や参加者によるピッチ※の開催により、本県の経済をけん引する経営者の新規ビジネスへのチャレンジを支援します。
※アイデアやビジネスプランを短時間でプレゼンテーションする会のこと
<茨城経営者育成事業>1500万円

 

2「新しい安心安全」へのチャレンジ

医療、福祉、治安、防災など県民の命を守る生活基盤を築きます。

 

継 医科大学との新たな協力関係の構築や寄附講座の設置による医師の確保
<県外からの医師確保強化事業>2億5500万円
  これまでに、最優先に医師を確保する病院・診療科(必要医師16人)を選定して重点対策を講じ、8・5人を確保(2月1日時点)
継 ソフト・ハードを組み合わせた治水・浸水被害対策を推進
<住民避難力強化事業>300万円
 

令和元年度は、水害発生リスクが高い地域の住民を対象とした「マイマップ」「マイ・タイムライン」を作成する講習会を18回実施

継 県動物指導センターに収容される犬猫の頭数削減を図るため、監視・指導を行う適正飼育指導員の設置や地域猫の不妊去勢手術費用補助を実施
<犬猫殺処分ゼロを目指す環境整備事業>2700万円
継 医療機関における遠隔画像診断治療補助システムの導入を支援し、急性期医療体制を充実・強化
<ICT活用による医療体制強化支援事業>3100万円

 

ピックアップ

拡 医師を目指す方への修学資金貸与や、海外の医科大学卒業生の支援を行い、医師の養成・確保を図ります。
<医師修学資金貸与事業>7億8600万円
拡 老朽化が問題となっている障害者支援施設「県立あすなろの郷」を再編・整備し、入所者が安心して生活できる環境整備を図ります。
<あすなろの郷再編整備関連事業>9300万円
拡 道路の法面※対策や橋の耐震化、河道の改修など、防災・減災対策を推進します。
※切土や盛土により造られる人工的な斜面のこと
<国土強靱化3か年緊急対策関連事業(公共事業)>122億3600万円
 

 

3「新しい人財じんざい育成」へのチャレンジ

茨城の未来をつくる「人財」を育て、日本一子どもを産み育てやすい県を目指します。

 

継 県立高等学校改革プランに基づき、令和2年度以降、中高一貫校10校を順次開設
<県立高等学校改革プラン推進事業>4億3100万円
  令和2年度5校、令和3年度3校、令和4年度2校開設
継 第3子以降で3歳未満児の保育料について、所得制限を撤廃し完全無償化を推進
<多子世帯保育料軽減事業>5億7100万円
拡 いじめ対策を強化するため、SNSを活用した相談窓口の開設期間を拡充するとともに、県と市町村・学校が専門家と連携し、早期発見から解消まで一貫したサポートを実施
<いじめ問題対策推進事業>3800万円
拡 全国トップレベルのプログラミング能力やAI活用能力を持つ中高生を育成するとともに、多くの生徒がプログラミングに興味を持つことができる学習サービスを提供
<プログラミング・エキスパート育成事業>4500万円
 

令和元年度は、中高生40人にトップレベルのプログラミング学習の機会を提供

拡 県立図書館を県民が集まる拠点とするため、カフェスペースを設置
<図書館魅力向上推進事業>6800万円

 

ピックアップ

新 中高一貫校において、生徒1人当たり1台のPC端末を活用する授業環境の整備や学習支援アプリの導入を行い、情報活用能力を育成することで、大きく変化する社会に対応できる人材の育成を図ります。
<県立学校先端技術活用教育推進事業>1億700万円
拡 外国語指導助手(ALT)の県立高等学校などへの配置を大幅に増員し、ネーティブスピーカーと実践的な会話ができる機会を増やすことで、グローバル社会に対応できる人材の育成を図ります。
<外国語指導助手招致事業>2億4200万円
 
拡 里親制度の普及や里親研修・トレーニング体制を強化するとともに、養親希望者に対する助成を行うことで、要保護児童の家庭養育環境を整備します。
<里親養育包括支援事業>5800万円

 

4「新しい夢・希望」へのチャレンジ

将来にわたって夢や希望を描ける県とするため、観光創生や魅力度向上を図ります。

 

継 令和3年春のリニューアルオープンに向けたフラワーパークの改修
<フラワーパーク振興対策事業>18億円
※国交付金を活用し令和元年度最終補正予算に計上
 

リニューアルイメージ

継 本県観光のイメージアップにつながる宿泊施設の誘致を促進する補助制度
<宿泊施設立地促進事業>10億200万円
  令和元年度は1件を認定
拡 県北地域に点在する自然や温泉、文化遺産、食などの多様な地域資源に触れながら歩く「ロングトレイルコース」を整備し、新しい滞在・体験型ツーリズムを推進
<県北ニューツーリズム推進事業>4300万円
新 県民の森と県植物園を一体的に活用することで、新たな観光拠点を創出
<県民の森等魅力向上事業>2000万円
新 インターネットでのターゲティング広告や県公認バーチャルYoutuber「茨ひより」の活用など、新たな手法による集中的なPRで「いばらきブランド」を確立
<集中的プロモーション強化事業>3000万円
 

 

ピックアップ

拡 東京オリンピック・パラリンピックの開催を契機に、各国・地域のニーズに対応した戦略的なプロモーションを実施し、観光誘客を図ります。
<ビジット茨城・観光誘客プロモーション事業>2億3000万円
新 イノベーション創出やスタートアップ支援の世界的なコミュニティである「ベンチャー・カフェ」を誘致し、つくばを中心にスタートアップの世界的な拠点形成を図ります。
※起業家や投資家、研究者が集うセミナーやピッチなどのイベントを開催することにより、イノベーション創出を支援する組織。現在、世界6カ国11都市(アジアでは東京のみ)で展開。
<スタートアップ・エコシステム拠点都市推進事業>4000万円

 

 

茨城県の財政は健全なの?

  • 借金に依存しない財政構造を示す「プライマリーバランス」は、黒字を維持しています。
    <令和2年度当初予算のプライマリーバランス>269億円の黒字
  • 特例的県債を除く県債残高(通常県債残高)は、平成18年度末の1兆4288億円をピークに、近年、減少し続けています。
    <令和2年度末の通常県債残高>149億円の減(前年度比)

 

 

 

この記事に関するお問い合わせ

県財政課
☎029(301)2343

令和2年度県当初予算のより詳しい内容

新型コロナウイルス感染症対策についても、迅速に取り組んでまいります。
予算については、財政課からご覧ください。

 

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