ここから本文です。

更新日:2018年7月28日

県広報紙「ひばり」8月号「特集2」

攻めの営業で茨城を世界に売り込め!

少子化などの要因により人口減少が進み、国内の経済市場の縮小が懸念される一方で、経済のグローバル化は進展を続け、資本や労働力、知識、技術が国境を越えて移動しやすくなっています。
県のさらなる発展のためには、産業の振興や雇用の拡大を目指し、成長が見込まれる海外市場において、さまざまな分野にわたる取り組みを総合的、戦略的に進めていくことが求められます。
では、茨城貿易情報センター(ジェトロ茨城)などと連携し、3つの柱を中心に、「茨城の売り込み」を、強力に進めています。

 

   

2

中小企業の海外展開を支援

問い合わせ先
県グローバル戦略チーム海外展開グループ
☎029(301)3529

   
     

1

農林水産物の輸出を支援

問い合わせ先
県グローバル戦略チーム輸出促進グループ
☎029(301)3965

         

3

対日投資および国際会議などを県内に誘致

問い合わせ先
県グローバル戦略チーム投資・誘致グループ
☎029(301)2858

     
     
           
           
           
           

1:農林水産物の輸出を支援

海外において、日本食への関心が高まる中、農業産出額全国第2位を誇る本県では、農林水産物の輸出に向けた取り組みを加速させています。
これまでに、県では、東南アジアや北米を中心に、常陸牛やサツマイモ、ナシ、メロン、イチゴ、コメなどの輸出促進に取り組んできました。具体的には、海外バイヤーの招へいや、海外販売店での試食販売などのプロモーション、航空便に比べて低コストな船便輸送の実現に向けた鮮度保持実証試験の実施など、多岐にわたります。
年度は、新たに、アメリカ・サンフランシスコの高級レストランにおいて、常陸牛を中心とした県産品のメニューフェアを開催するほか、メディア関係者を招待したお披露目会を行うなど、県産品の魅力を現地で発信する準備を進めています。このような海外でのPRの強化はもちろん、和牛特有のカット技術や調理方法を指導・提案することで、海外における常陸牛の輸出拡大を目指します。

水産物の輸出額の推移と農産物の輸出額の推移のグラフ

 

2:中小企業の海外展開を支援

小企業は、海外展開の必要性を認識している一方で、営業の体制や体力不足により、商談実施から成約までを自社単独で行うことが困難な場合が多いのが実状です。
では、海外展開に取り組む中小企業に対して、国および製品別の現地のニーズや、規制などの情報を的確に提供・アドバイスし、海外プロモーションから商談のマッチング、輸出の定着まで一貫した支援を行っています。
年度は、新たに、アジアで国民一人当たりのGDPが最も高いシンガポールに専門スタッフを配置し、現地でのビジネスマッチングによる商談支援などを行い、中小企業の海外での販路開拓を推進します。

 

【30年8月号特集2】ナン試食
ベトナムのデパートでのナシの試食販売

【30年8月号特集2】常陸牛PR
タイでの常陸牛のPR

 

3:対日投資および国際会議などを県内に誘致

海外の優れた人材や技術を県内に呼び込み、雇用やイノベーションの創出を図るため、県では、外資系企業の県内への進出や、外国資本による県内企業に対する投資を、積極的に誘致しています。
体的には、海外の企業経営者に対して、本県の投資環境についてのセミナーを開催したり、実際に来県して優位性を実感してもらう機会を提供したりしてきました。
年度は、新たに、県内に事業拠点を設置する外資系企業への補助制度を設けるほか、情報発信のためのポータルサイトを開設するなど、さらなる誘致活動を展開します。
また、来年2月頃には、つくば市内で、知事によるトップセールスや外資系企業と地元企業とのビジネスマッチングなどを実施し、対日投資の取り組みを加速させていきます。
さらに、訪問客の消費性向が高く、経済効果や地域の活性化が見込まれる国際会議など「MICE(マイス)」の誘致にも積極的に取り組みます。

併せて、つくば国際会議場で今年10月に行われる第17回世界湖沼会議(※1)や、来年6月のG20貿易・デジタル経済大臣会合(※2)など、本県での開催が決まっている国際会議の成功に向けても、官民が一致団結して、準備に取り組んでいきます。

 

(※1)世界の湖沼で起こっているさまざまな環境問題の解決策などについて、世界の研究者や行政、企業、市民などが議論・意見を交わす国際会議。
(※2)20の国や地域の首脳が参加して毎年開催される国際会議。

 

【30年8月号特集2】対日投資セミナーでの様子
対日投資セミナーでの知事トップセールス

【30年8月号特集2】県内研究機関の視察
海外関係者による県内研究機関の視察

 

インタビュー

茨城は「宝の山」

は、ジェトロ茨城の開設とともに赴任し、まず県内すべての市町村を回り、どこに何があるのか、自分の目で確かめました。茨城県は、産出額全国第2位の農産物や、優れた技術や製品、伝統工芸品があり、輸出できるものが眠っている「宝の山」だと思いました。

まず、最初に手掛けたのが常陸牛の初輸出。県常陸牛振興協会の方々が、輸出の相談に来た時、富裕層に高品質な和牛の人気が高まっている東南アジアで、常陸牛は「売れる」と直感しました。和牛をより楽しめる「すきやき」や「しゃぶしゃぶ」といった日本風の食べ方を、和牛のPRと併せて提案し、売り込みに成功しました。

また、下妻のナシも成功した事例です。JA常総ひかり、下妻市果樹組合
連合会とともに「国内でのPRだけでは、市場価格や知名度向上は難しい。国内での知名度向上のために、海外で認められたい」という思いで、ナシの輸出にいち早く取り組みました。全国で初めてベトナム向けナシの輸出量100トン超えを達成したことで、太田市場(東京都)での下妻のナシの取引価格も上がりました。

外で売れたという評判によって、国内での知名度も向上し、生産者の所得増につながる。所得増が、地域の活性化につながる。そこで初めて、輸出が成功したと言えると考えています。

海外事業に挑戦する企業などを応援

が当センターと進めるグローバル戦略の成果は、農林水産物などの右肩上がりの輸出量を見ると一目瞭然です。当センターが受ける相談件数も昨年度は、1216件に上っています。これまで「輸出は難易度が高い」と考えていた生産者たちが、身近な成功事例を聞き、輸出に目を向け始めている結果だと思います。

海外事業に挑戦する企業や生産者を積極的に応援しますので、県や、当センターにお気軽にご相談ください。

茨城貿易
情報センター
(ジェトロ茨城)

西川壮太郎所長

 

ジェトロ茨城
(独)日本貿易振興機構(ジェトロ)の本県の拠点として、平成26年6月に開設。海外74カ所、国内45カ所の事務所を持つジェトロの海外ネットワークを活用して、県内農産物の輸出や企業の海外投資・進出を支援している。

所在地
水戸市柵町1-3-1(県水戸合同庁舎内)

☎029(300)2337

 

戻る

次へ

このページに関するお問い合わせ

営業戦略部営業企画課戦略・広報

〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

電話番号:029-301-2128

FAX番号:029-301-3668

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

質問:このページは見つけやすかったですか?