平成20年茨城県内市町村のラスパイレス指数等の状況

平成21月3月

茨城県総務部市町村課行政・合併支援担当

1ラスパイレス指数及び地域手当補正後ラスパイレス指数

ラスパイレス指数は、総合的な給与水準の比較に用いられる指数であり、地方公共団体の一般行政職の職員の給料額と国の行政職俸給表（一）適用職員の俸給額とを、学歴別、経験年数別にラスパイレス方式により対比させて比較し算出したもので、国を100としたものです。
また、平成18年度から国の給与構造改革に伴い、給料表の引き下げとともに、客観的な支給基準に基づく地域手当が導入されたことから、地域手当を加味した地域における国家公務員と地方公務員の給与水準を比較するため、地域手当の支給率を用いて補正したラスパイレス指数（地域手当補正後ラスパイレス指数）を併せて算出します。地域手当補正後ラスパイレス指数の算出式は、次のとおりです。

地域手当補正後ラスパイレス指数＝ラスパイレス指数×｛（1＋当該団体の地域手当支給率）／（1＋国の指定基準に基づく地域手当支給率）｝

地域手当補正後地域手当補正後ラスパイレス指数は、当該団体の地域手当支給率が国の指定基準に基づく地域手当支給率を超えている場合、ラスパイレス指数より高くなります。当該団体の地域手当支給率が国の指定基準に基づく地域手当支給率以下である場合は、ラスパイレス指数以下となります（地域手当補正後ラスパイレス指数のイメージ図（PDF：138KB））。

2ラスパイレス指数算出データ

ラスパイレス指数の算出に当たって基礎となるデータは、地方公務員については総務省が実施する「地方公務員給与実態調査」、国家公務員については人事院が実施する「国家公務員給与実態調査」によっています。地方公務員給与実態調査は、毎年、全地方公共団体を対象に実施されており、平成20年4月1日を調査期日とする調査の結果の概要が、総務省において、平成21年3月27日に公表されました（平成20年地方公務員給与実態調査結果の概要（外部サイトへリンク））。

3県内市町村のラスパイレス指数等の状況

1.団体区分別ラスパイレス指数等（第1表（PDF：7KB））

平成20年4月1日現在における県内市町村のラスパイレス指数は、市平均（職員数による加重平均）で97.5（前年比＋0.3）、町村平均（同）で95.8（前年比▲0.5）、市町村平均（同）で97.0（前年比±0.0）となっています。
また、地域手当補正後ラスパイレス指数は、市平均（職員数による加重平均）で96.8（前年比▲0.1）、町村平均（同）で95.9（前年比▲0.5）、市町村平均（同）で96.6（前年比▲0.2）となっています。

2.ラスパイレス指数等の分布状況（第2表（PDF：6KB））

ラスパイレス指数については、昨年に引き続き、指数が100を超える団体が現れました。また、地域手当補正後ラスパイレス指数についても、昨年に引き続き、指数が100を超える団体が現れました。

3.県内市町村のラスパイレス指数及び地域手当補正後ラスパイレス指数（第3表（PDF：19KB））（第4表（PDF：6KB））（第5表（PDF：4KB））

平成20年の県内市町村のラスパイレス指数は、高い順に、第1位・水戸市（100.9）、第2位・大洗町（100.4）第3位・取手市（99.6）、第4位・つくば市、阿見町（99.0）、低い順に、第1位・八千代町（90.8）、第2位・河内町（91.6）、第3位・利根町（91.7）、第4位・五霞町（93.1）、第5位・高萩市（94.0）となっています。
また、平成20年の県内市町村の地域手当補正後ラスパイレス指数は、高い順に、第1位・東海村（101.3）、第2位・大洗町（100.4）、第3位・阿見町（99.0）、第4位・小美玉市（98.9）、第5位・日立市（98.7）、低い順に、第1位・利根町（90.4）、第2位・八千代町（90.8）、第3位・河内町（91.6）、第4位・五霞町（93.1）、第5位・高萩市（94.0）となっています。
ラスパイレス指数上位の水戸市、取手市、つくば市は、現在、地域手当の支給率を国基準の支給率より低く抑えているため、ラスパイレス指数より地域手当補正後ラスパイレス指数の方が低くなっています。一方、国基準の支給率を超えて地域手当を支給している東海村は、地域手当補正後ラスパイレス指数の方が高くなっています。