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更新日:2022年6月20日
鹿行管内では、令和4年度現在、46組織が多面的機能支払交付金事業に取り組んでおり、そのうち潮来市管内では9組織が活動しています。
6月1日(水)は「潮来市北浦湖岸自然を守る会(潮来市)」が延方小学校4年生61名を対象に、「生き物調査」及び「水質調査」を実施しましたので、取組みの様子をご紹介します。
「生き物調査」では、地元で生態系の研究に励む大学院生を特別講師に迎え、地域に生息する様々な水生生物の調査に取り組みました。
講師みなさんからの、生き物の特徴についての説明は、子どもたちだけでなく、大人もはじめて学ぶ知識を豊富に織り交ぜたもので、北浦や霞ヶ浦に生息する生き物について、楽しくたくさん学ぶことができました。
また、説明の後には、ミシシッピアカミミガメやウシガエルのオタマジャクシ、アメリカザリガニ等に実際にふれあう時間が設けられました。
子どもたちは、臆することなく生き物と積極的にふれあい、「かわいい」「この生き物が気に入った」と色々な水槽に行ったり来たりしていて、大盛況でした。
「今回調査した生き物の多くは”外来種”である」と説明を受けた子どもたちからは、たくさんの驚きの声があがるなど、この日は北浦や霞ヶ浦、農地回りの生態系についての発見に満ちた一日でした。
生態系の把握とともに重要となるのは、「水質調査」です。鹿行管内には、220㎢と日本第2位の湖面面積を誇る霞ヶ浦(西浦、北浦、外浪逆浦)があり、農業をはじめ、人々の生活とかかわる重要な地域資源となっています。
これらの水質を保全するためには、まずは現状を知り、地域一体となって意識向上していくことが必要です。
今回は、北浦の水を採取し、COD簡易検査キットを用いた水質調査と、目視での透明度の測定に取組み、水の汚れ具合を調べました。特に検査キットは、試薬の入ったチューブに水を吸い込む作業にコツが必要なため、子どもたちは講師のみなさんからポイントを教わりながら水質調査に取組んでいました。
※COD(化学的酸素要求量)とは、有機物による水質汚濁の程度を示す指標で、湖沼等における水質検査の際に用いられます。CODの値が高いと、水中の有機物の量が多く、水質汚濁の程度が大きいことを示します。
今回の体験学習が、子どもたちが「北浦等の水質保全のために日常で実践できることは何だろう?」と考えるきっかけにつながると嬉しいです。
多面的機能支払交付金事業では、草刈りや泥上げといった農地を保全管理する取組みだけでなく、地域の様々な世代や立場の方が一体となった共同活動に取り組むことができます。
これらの活動をきっかけに、農業者以外のみなさんを含めた地域の交流の機会につなげませんか?
多面的機能交付金事業に関すること等、お気軽に下記連絡先までお問い合わせください。
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