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更新日:2020年5月20日
各林業指導所やきのこ博士館,林業技術センターで対応した野生きのこの名前を調べる相談と県内で発生した毒きのこによる中毒の概要を紹介します。野生のきのこは種類を調べ名前を知るのが難しい上,猛毒を持つものもあるので,食用にする場合は,慎重に選別してください。
なお,名前を調べる相談の「種数」は,相談ごとの重複や名前のわからなかったものも積算しています。
件数:684件
種数:1,880種(うち毒きのこ161種)
食用 | |
ヒラタケ | 65件 |
チチタケ | 39件 |
ウラベニホテイシメジ | 35件 |
アラゲキクラゲ | 32件 |
タマゴタケ | 31件 |
有毒 | |
クサウラベニタケ | 40件 |
ハイイロシメジ | 24件 |
カキシメジ | 8件 |
クロハツ | 8件 |
ニガクリタケ | 8件 |
令和元年度は野生きのこ類の相談件数が684件で,持ち込まれたきのこの延べ種数が1,880種となった。昨年度(相談件数944件,延べ種数2,962種)に比べると,相談件数は約28%減少し,延べ種数は約37%減少した。
水戸地方気象台発表の「茨城県気象年報平成31年・令和元年(2019年)」によると,令和元年は年平均気温が平年に比べかなり高くなったこと, 1月~9月までの月降水量が平年に比べ少ない~平年並となったこと,年間日照時間が平年に比べかなり多くなったことが報告されており,このような気象条件が,きのこの発生に影響したため,延べ種数の減少につながったものと考えられる。
毒きのこの延べ種数は161種と約40%減少した(昨年度269種)。全相談に対する毒きのこが占める割合は,約24%で,昨年度(約28%)とほぼ横ばいであった。また,県内では,きのこによる食中毒は発生しなかった。
山菜・野草類に関する相談は,食用のセリが1件のほか,バイケイソウによる食中毒が1件あった。
・4月11日,北茨城市在住の家族3名が,知人から譲り受けた山菜を,おひたしに調理し食べたところ,1~2時間後に吐き気,嘔吐等の症状を発症したため,医療機関を受診し入院した。持ち込まれた山菜の形状から,バイケイソウと同定した。
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