ホーム > 茨城を創る > 農林水産業 > 森林・林業 > 茨城県林業技術センター > 特用林産物トピックス > 野生きのこ相談室(平成29年度)
ここから本文です。
更新日:2020年5月20日
各林業指導所やきのこ博士館,林業技術センターで対応した野生きのこの名前を調べる相談と県内で発生した毒きのこによる中毒の概要を紹介します。野生のきのこは種類を調べ名前を知るのが難しい上,猛毒を持つものもあるので,食用にする場合は,慎重に選別してください。
なお,名前を調べる相談の「種数」は,相談ごとの重複や名前のわからなかったものも積算しています。
件数:752件
種数:1,022種(うち毒きのこ257種)
食用 | |
ウラベニホテイシメジ | 61件 |
ハタケシメジ | 53件 |
ムラサキシメジ | 51件 |
ヒラタケ | 49件 |
ウスヒラタケ | 32件 |
有毒 | |
クサウラベニタケ | 59件 |
ハイイロシメジ | 54件 |
カキシメジ | 22件 |
ニオイキシメジ | 12件 |
コテングタケモドキ | 9件 |
平成29年度は相談件数が752件で,持ち込まれたきのこの延べ種数が1,022種となった。昨年度(相談件数1,037件,延べ種数985種)に比べると,相談件数は約27%減少したが,延べ種数は約4%増加した。
平成30年1月19日水戸地方気象台発表の「茨城県気象年報平成29年(2017)」によると,平成29年は4月下旬~7月下旬にかけての降水量が平年の50%程度と少なかったこと,また,7月下旬~8月下旬と10月中~下旬に曇りや雨の日が多く,7月下旬~8月下旬と10月中旬~下旬の日照時間が平年の51~63%と少なかったことが報告されており,このような気象条件が,きのこの発生に影響したため,相談数の減少につながったものと考えられる。
毒きのこの延べ種数は257種と約33%減少した(昨年度382種)。全相談に対する毒きのこが占める割合は,約34%で,昨年度(約38%)とほぼ横ばいであった。また,県内では,平成29年10月に,毒きのこの相談件数が5番目に多かったコテングタケモドキによる食中毒が1件発生した。
なお,平成29年度に山菜・野草類に関する相談はなかった。
・10月1日,かすみがうら市在住の男性1名が,前日に鹿行地域で採取したきのこを,天ぷらおよびみそ汁に調理し食べたところ,翌日未明に嘔吐,めまい等の症状を発症したため,医療機関に緊急搬送され,入院した。持ち込まれたきのこの形状から,コテングタケと同定した。
このページに関するお問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください