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更新日:2017年5月19日
各林業指導所やきのこ博士館,林業技術センターで対応した野生きのこの名前を調べる相談と県内で発生した毒きのこによる中毒の概要を紹介します。野生のきのこは,種類を調べ名前を知るのが難しい上,猛毒を持つものもあるので,食用にする場合は,慎重に選別してください。
なお,名前を調べる相談の「複数」は,相談ごとの重複や名前のわからなかったものも積算しています。
(1)対応件数と種類
・件数:918件
・種数:2,629種(うち毒きのこ281種)
(2)相談の多い種別相談件数
・食用
ウラベニホテイシメジ | (195件) |
クリフウセンタケ | (64件) |
タマゴタケ | (47件) |
ハタケシメジ | (42件) |
サクラシメジ | (40件) |
・有毒
クサウラベニタケ | (86件) |
ハイイロシメジ | (26件) |
カキシメジ | (18件) |
コテングタケモドキ | (16件) |
クサハツ | (15件) |
平成27年度は相談件数が918件で,持ち込まれたきのこの延べ種数が2,629種となった。昨年度(相談件数512件,延べ種数1,121種)に比べると,相談件数は約1.8倍,延べ種数は約2.3倍に増加した。延べ種数で見ると,きのこが豊作だった平成22年度(6,898種)よりは少ないが,平成24年度(2,051種)よりは多くなった。この原因として,平成27年度は気象条件がきのこの発生に適したことに加え,きのこによる食中毒が9,10月に計2件発生し,きのこ同定相談のニーズが高まったことが考えられる。
毒きのこの延べ種数も281種と約2.4倍に増加した(昨年度116種)。全相談に対する毒きのこが占める割合は,約10%で,昨年度(約10%)と同程度であった。
9月12日,大子町在住の女性が,大子町内の山林で採取したきのこを,ナスと一緒に味噌汁に調理し,家族2名で食べたところ,1時間半後に吐き気,嘔吐等の症状を発症し,病院に救急搬送された。うち1名は入院した。持ち込まれたきのこの形状から,クサウラベニタケと同定した。
10月12日,下妻市在住の男性が,福島県大沼郡昭和村の山林できのこを採取した。翌10月13日に家族が採取したきのこをけんちん汁に調理し,家族6名で食べたところ,30分後に,うち5名が吐き気,嘔吐等の症状を発症し,医療機関を受診し,入院した。持ち込まれたきのこの形状から,ミネシメジと同定した。
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