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更新日:2023年8月10日

麦類の耕種的防除法

病害虫名 防除法
コムギなまぐさ
黒穂病

1.圃場での発病を確認したら,収穫前に罹病株を処分する。

2.常発圃場では,2~3年間オオムギを栽培し,異株(罹病コムギ)を除去処分する。または別な作物を栽培しながらコムギを除去する。

3.こぼれ種子が伝染源となるため,常発転換圃場では,夏期(7~9月)に圃場湛水(代かきをして湛水状態を保つ)し,種子を死滅させる。

4.発病圃場の収穫作業は,最後になるよう計画的に行う。

5.共同で利用する乾燥施設には,発病圃場で収穫した種子を持ち込まない。

6.使用後の収穫・乾燥機械は,丁寧に掃除する。

7.収穫時に罹病種子がこぼれると,翌年の汚染源になるので注意する。

8.翌年の発生を助長するので,罹病株のすき込みは行わない。

株腐病

1.発病の多い圃場は,連作をさける。

2.播種期を標準よりやや遅らせる。

3.踏圧を行い,過度の土入れをさける。

4.加里や石灰を多く施し,追肥も適度に施して肥料切れをさける。

5.早播き,厚播きの場合や,多窒素栽培および暖冬年などに発生が多いので注意する。

立枯病

1.2年以上は,他作物を栽培する。

2.播種期をやや遅らせる。

3.肥料切れしないよう堆厩肥,リン酸を多く施す。

4.転換圃場で発生が認められた場合,麦作後に圃場を代かきして40~80日間湛水すると,翌年の発生は抑えられる。

5.火山灰性洪積畑では,石灰の多施用は発病を多くするので注意する。

縞萎縮病類

(オオムギ縞萎縮病,コムギ縞萎縮病,ムギ類萎縮病)

1.発病激甚圃場では連作をせず,2~3年間は他作物を栽培する。

2.麦種の転換を行う。大麦に縞萎縮病が発生した圃場は小麦に換える。

3.抵抗性品種を作付けする。

4.肥料切れをさけ,排水をよくする。

5.やや遅めに播種する。

 

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農林水産部農業総合センター病害虫防除部防除指導課

〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1(園芸研究所内)

電話番号:0299-45-8200

FAX番号:0299-45-8255

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