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更新日:2024年1月5日
環境・土壌研究室では水稲・麦類・大豆・かんしょ(サツマイモ)などの品目における土壌や環境との関連性について研究しています。
研究内容は農耕地の適切な土壌管理と健康な土づくりを推進するための土壌実態調査、パン用小麦についての減化学肥料栽培の実証等、有機農産物生産に適した土壌条件の解明、環境にやさしい施肥管理技術の開発など多岐にわたっています。本ホームページではその中の主な研究課題を紹介いたします。
畑地土壌におけるパン用小麦「ゆめかおり」の有機質主体の施肥体系を確立するとともに、適正追肥量を把握するための生育診断指標を作成します。
試験区の収量を割り出すため定面積を刈るようす |
堆肥等を用いた土づくりを実践しているほ場において、土壌の物理・化学・生物性と収量・品質との関係性を明らかにします。
水稲の緩効性肥料の被覆素材には、プラスチックが使用され、流域への排出など環境への負荷が問題になっています。そのため、環境負荷低減を目指した施肥技術として、ペースト肥料二段施肥技術やプラスチック素材を使用しない緩効性肥料による施肥を検討します。
プラスチック被覆肥料及び環境負荷軽減できる肥料 |
みどりの食料システム戦略や肥料価格の高騰を受け、有機質資材利用のニーズが高まっているが、有機質資材の適正利用にあたっては、その種類や圃場の土壌条件(土質、温度、水分)に応じた肥効を予め把握する必要があります。そこで、既存の土壌データベースの精度向上及び有機物施用効果や土づくり効果を可視化できるAPI開発に取組んでいます。
API:アプリケーションプログラミングインタフェースの略。ソフトウェア間の情報を互いに利用するための仕様等のこと。
かんしょ有機栽培で課題となるうね間の雑草をおさえるため緑肥の活用に加え、畜ふん堆肥などを利用した有機栽培を検討しています。
中央:かんしょ、うね間はテフグラス |
うね間:作物を列に栽培した場合の、列と列との間のこと
茨城県内の圃場を定期的に調査し、土壌断面や全炭素含量などの調査を行っています。
昭和51年から有機質資源の連用による土壌化学性の変化を調査しています。
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