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更新日:2022年7月4日

病虫研究室(Plant Pathology and Entomology Lab.)

 病虫研究室では、水稲・麦類・大豆・サツマイモ等に発生する病害虫防除技術に関する研究をしています。

 近年の地球温暖化やグローバル化などに伴い、新たに発生が懸念される病害虫の発生予察や防除技術の開発など、総合的な防除対策の確立に取り組んでいます。

Web版病害虫図鑑(ここをクリック)

水稲,麦類,大豆およびサツマイモの病害虫について,写真を中心に掲載しています。

主な研究課題

イネ縞葉枯病防除のための抵抗性品種作付けによる保毒虫率低減効果の実証および水田における薬剤防除効果の検証(令和3~5年度)

  イネ縞葉枯病はヒメトビウンカが媒介するウイルス病です。水稲が本病に感染すると葉が黄白色の縞状になり、のちにこより状に垂れ下がってしまいます。また、穂は出すくみ、不稔となることから、健全な穂が減少して減収につながります。現在、県西地域を中心に本病による被害が発生しており、防除対策推進のために抵抗性品種作付けによるヒメトビウンカのイネ縞葉枯ウイルスの保毒虫率低減効果の実証を行います。また、水田における薬剤防除効果の検証を行います。

 

縞葉枯病ゆうれい症状

 ヒメトビウンカ成虫と幼虫

イネ縞葉枯病(発病株)

ヒメトビウンカ(左:雌成虫,中央:雄成虫,右:幼虫)

イネカメムシの防除対策技術の確立 (令和3~5年度) 

  近年、県内で発生が増加傾向にあるイネカメムシの発生生態を明らかにし、薬剤防除効果試験などを行い、防除対策技術の確立を図ります。

イネカメムシ成虫

イネカメムシ幼虫

 

イネカメムシ(成虫)

イネカメムシ(幼虫)

サツマイモの化学農薬に頼らない病害虫防除対策技術の開発 (令和4~8年度)

 サツマイモの有機栽培技術の確立に向け、病害虫抵抗性品種の導入や線虫対抗作物、輪作作物等の活用により化学農薬に頼らないサツマイモネコブセンチュウに対する防除技術の開発を行います。 また、病害に対しても環境に配慮した防除技術の開発を行います。

 

線虫の被害を受けたサツマイモ

サツマイモネコブセンチュウ

 

サツマイモネコブセンチュウによる

被害を受けたイモ(左)と健全なイモ(右)

サツマイモネコブセンチュウ

 

サツマイモ内部品質異常の発生メカニズムの解明(令和3~7年度)

 サツマイモにおける、外観からでは判別できない内部品質異常(白腐病等)の発生メカニズムを明らかにします。

 

サツマイモ白腐病

サツマイモ白腐病

 

新農薬実用化試験

 新たに開発された農薬等を供試し、農薬登録に必要な病害虫に対する防除効果と実用性の検討を行っています。

病害虫発生予察

 農作物を安定生産するためには、被害を与える病害虫の防除を効果的かつ効率的に行うことが重要です。そこで、当研究室では水稲、麦類、大豆およびサツマイモの主要病害虫の発生状況を把握するために定期的に調査を行っています。

これまでに実施した研究課題(課題名のみ)

●薬剤耐性サツマイモつる割病菌のまん延防止対策および防除技術開発 (平成30年度~令和3年度)
●イネ縞葉枯病防除効率化のための試験・調査(平成30年度~令和2年度)
●作物の主要病害虫の薬剤感受性調査 (平成30年度~令和2年度)
●海外輸出のためのサツマイモ栽培・貯蔵技術の開発(平成29年度~令和元年度)
●高品質食用・加工用サツマイモ品種の開発と病害虫防除技術の開発(平成27年度~令和元年度)
●緑肥作物を用いたサツマイモネコブセンチュウ防除技術の実証(平成28~30年度)
●蒸気消毒による麦類種子伝染性病害防除効果の検証(平成28~29年度)

 

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部農業総合センター農業研究所病虫研究室

〒311-4203 茨城県水戸市上国井町3402

電話番号:029-239-7213

FAX番号:029-239-7306

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