JA北つくば東部トマト選果場部会青年部実績検討会

　12月16日、JA北つくば東部トマト選果場部会青年部では、抑制トマトの令和4年度の実績検討会を実施しました。まず、東部トマト選果場部会全体の販売実績は4億4千万円（前年比104%）と微増しました。今年はタバココナジラミの大発生によるトマト黄化葉巻病の蔓延や天候の不順による裂果に苦しみました。この中で、青年部の実績を見ると平均単収で、全体平均よりも400キログラム/10a多く、部会をけん引している存在となっています。今年度青年部では調査研究として、普及センターとともに、「黄化葉巻病対策コナジラミ類の発生状況調査」、「屋根散水によるハウス内温度の変化とトマトの生育、収量におよぼす影響」、「品種比較試験」を実施してきました。

　コナジラミ類の発生状況は、5月末から6月にかけて急激に増加し、被害を出してしまった生産者もいることから、来年度へ向けた対策として、この時期の初期防除の徹底を共有しました。

　また、普及センターが取り組んだ屋根散水によるトマト増収効果試験の結果を情報提供しました。ハウス内の気温や地温を確実に低下しましたが、増収効果がはっきりしなかったため、引き続き検討していきたいと思います。

　さらに、既存品種に品種候補の6系統を加えた品種比較試験の結果を併せて情報提供しました。調査の結果、3系統が既存品種と同等水準であることがわかりました。

　今後とも普及センターでは青年部の活動を支援してまいります。