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更新日:2020年6月10日
網いけす養殖法は、海や湖など広い水域に張った網の中で魚を生産する方法で、高い生産効率を有する画期的な魚類の生産技術として昭和40年頃霞ヶ浦・北浦に導入されました。
この新しい養殖法であるコイの網いけす養殖業の振興を図るため、成長、適正給餌量、魚病、新魚種導入などについての基礎的な研究を進めました。
霞ヶ浦・北浦の網いけすでは主にコイが養殖されていますが、これは水温、水質環境が適し成長が速いことのほか、需要が多いこと、丈夫で飼育しやすいことなどの理由によるものです。このほかアメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)、ヘラブナ(ゲンゴロウブナ)などが養殖されています。
霞ヶ浦・北浦におけるコイの網いけす養殖は、全国最大の生産量を誇るまでに成長しました。しかし、近年、湖の富栄養化が急激に進行するなか、網いけす養殖による窒素、リン負荷量の削減が求められており、負荷の少ない養殖技術の開発に取り組んでいます。
霞ヶ浦・北浦の水温変化と代表的な淡水養殖魚の適水温
冬は5℃以下にまで下がり、夏の最高水温は30℃以上に達します。こうした広い水温帯に適応できる魚種はコイなどに限られます。
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