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更新日:2024年9月25日
主食用米の需要が毎年減少傾向にある中、水田農業経営の安定を図るため、県では「水田農業高収益化推進計
画」(産地振興課ホームページ)を策定し、水田への野菜や果樹等の高収益作物の導入・定着を進めています。
県北管内では、水田を活用し、野菜や果樹、枝物などの導入が進んでいます。水田を活用し、規模拡大に取り組む事例について紹介(順不同)します。
県外から新規参入し、営農を開始したが、周辺には畑がほとんどなかったため、水田を畑として活用。その後も、排水対策等を講じて、生産を安定させ水田での作付けを拡大している。
作付面積は114アールで、有機野菜(食用ほおずき、トマト、葉物類等)を栽培している。
排水対策、畑に比べて地力が低いこと。
明渠や暗渠排水等の設置、高畦による湿害回避、堆肥の施用等による土壌改善。
暗渠や明渠等の排水対策を講じたことにより、排水性が大きく改善し、湿害を受けにくくなった。
周囲に畑が少なく、以前から平坦な水田を樹園地として活用していた。2019年に自身が就農をしたのを機に規模拡大を図るため、耕作しなくなった水田を畑地化して活用している。
作付面積は80アール(中山間地域農業基盤整備促進事業活用面積)で、りんご、ももを栽培。
排水対策、段差のある複数ほ場の整地、鳥獣害対策
中山間地域農業基盤整備促進事業(県北農林事務所土地改良部門ホームページ)を活用し、整地と暗渠排水、防護柵を設置
排水対策を行ったことで、湿害の影響は見られず順調に生育。周辺の水田を活用することで、規模拡大と団地化につながった。
もともと水稲を作付けしていたが、経営安定のため20年ほど前から枝物を導入。導入当時、畑を借りることができなかったため、耕作していない水田を活用し、作付けを開始。その後も、周辺の耕作しなくなった水田で面積を拡大している。
作付面積は167アールで、ハナモモ、カキツバタ、ハスを栽培している。
法面が大きく、草刈りが大変なこと。
特になし
大雨で水が流入し、一部、影響を受けたほ場があったものの、比較的排水性が良いほ場では湿害の影響を受けず、順調に生育した。
有機農業を始めるため常陸太田市里美地区に移住。借りられる畑は少なく、水田での有機野菜の栽培を始めた。その後も水田を中心に作付面積を拡大している。
作付面積は約150アールで、有機野菜(エダマメ、サトイモなど約30品目)を栽培。
水田は区画整理されているため使いやすい一方で、地下水位が高く、同じほ場内でも地下水位のバラつきにより生育差が生じやすい。また、畑に比べて地力が低いため、土づくりが必要。
中山間地域農業基盤整備促進事業(県北農林事務所土地改良部門ホームページ)を活用し、暗渠とソーラー電池による用排水調整設備を設置。また、地力を高めるため、堆肥を活用した土づくりを実施。
暗渠設置による排水対策や土づくりにより、収量は向上している。
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