令和5年度水郡線利用促進に係る高校生ワークショップの結果について
- 茨城県水郡線利用促進会議(茨城県、水戸市、常陸太田市、ひたちなか市、常陸大宮市、那珂市、大子町(会長 茨城県知事))では、地域の皆様に水郡線の維持・活性化を「自分事」と考えていただくため、今年度の新たな取組として、沿線市町の高校に通う高校生を対象としたワークショップを開催しました。
- ワークショップには、水郡線沿線市町の高校7校の生徒44名が参加し、「観光」や「通学」、「食」といった高校生が自ら設定したテーマで調査研究を進め、ワークショップ最終回で成果発表会を行いました。
- 参加した高校生からは、「これまで以上に、自分たちの力で現状を少しでも変えていけたら良いと思うようになった」、「水郡線との距離が近くなったように感じた(身近に感じるようになった)」、「水郡線の活性化には、自分たち高校生や、地域、企業の方々の力が必要だと感じた」など、たくさんの感想をいただきました。
- 発表後、参加した高校生による投票を行い、選抜3チームを決定。研究成果は、1月に開催予定の水郡線機運醸成シンポジウム(仮称)において、地元住民の皆さま等へ発表を予定しております。
(※シンポジウムは1月に大子町の会場で開催予定。詳細については、決定後、別途お知らせします。)
成果発表会概要
第1位 茨城高等学校(水郡線レスキュー隊~チームいばこう~)「水郡線利用促進プロジェクト」
- 常陸大子駅から徒歩圏内で周遊できる観光マップを作成。
- 併せて、マップ掲載店で使える水郡線利用者専用クーポン券の発行や、駅ホームへオリジナルグッズの入ったガチャガチャの設置などで、観光客の誘客促進を図る。
第2位 小瀬高等学校(チーム オセガワ)「学生、社会人にサイクルトレインを普及させよう」
- 平日の朝夕ピーク時間帯に全駅でサイクルトレインを導入し、通勤・通学利用者の増を図る。
- サイクルトレイン利用者への貸出備品を水郡線イメージキャラクターデザインとし、特別感を演出する。
第3位 大子清流高等学校(チーム 大子わくわく水郡線)「おしゃべり水郡線とめぐる食と魅力のぶらり旅」
- 電車自身が個性を持ち、しゃべる様に模した車内アナウンスで、各駅付近にある名産物(特に食品)を紹介する。
- 併せて沿線の名産品等をテーマとしたフォトコンテストを実施。
太田第一高等学校(チーム 終点 常陸太田)「動画やARの活用で新しい乗客層を開拓しよう!」
- 若者やインバウンド向けの短編動画を作成し、InstagramやYouTubeのリール動画として投稿するとともに、高齢者向けにはポスターやうちわなどの広報物を公共施設等に設置する。
- 併せて、現地でスマホから利用できるARやフォトフレームを作成し、SNSを見て目的地を決める若い世代や外国人観光客に向けて、沿線観光地の魅力を発信する。
太田西山高等学校(チーム 太田西山)「HAPPY MEMORY IN 水郡線」
- 茨城県公認Vtuber茨ひよりを活用して、水郡線の記念切符やオリジナルグッズ、LINEスタンプを作成。若い世代の利用者増を図る。
- 他県のVtuberとのコラボレーション企画により、県外にも水郡線をPRする。
常陸大宮高等学校(チーム 常陸大宮高校)「水郡線利用促進―観光・イベントの視点から新たな提案―」
- 自動車を使わない首都圏やインバウンドの観光客を対象に、列車と飛行機、サイクリング等を連携させた旅行プランを提案。
- 観光地からの距離が、サイクリング初心者向けの20km程度となる駅へレンタサイクルステーションを設置。併せて、観光DXを活用した情報やサービスをリアルタイムで提供するアプリを導入。
- 旅ガチャ等を交えた出発駅と帰着駅が異なる7泊程度の長旅プランの提案。
水戸農業高等学校(チーム 水戸農業高校)「水郡線活性化プロジェクト Chocolatier Train(ショコラティエ トラン)~ひと息つくなら水郡線~」
- 水郡線沿線の農産物と水戸農業高等学校が取り組むカカオ豆のブランド化の取組を組み合わせた商品開発を行い、それを車内で提供するプラン「ショコラティエ トラン(チョコレート列車)」を提案。
(参考)ワークショップ開催概要
目的
高校生が水郡線の利用促進に向けた課題の解決策を検討し、その結果をシンポジウム等で発表することにより、生徒や地域住民が水郡線の維持・活性化を「自分事」としてとらえる契機とする。
主催
茨城県水郡線利用促進会議
開催日程(全3回)
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第1回
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第2回
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第3回
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日付
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令和5年7月23日(日)
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令和5年8月23日(水)
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令和5年9月23日(土)
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時間
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13:30~16:30
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13:30~16:30
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13:30~16:30
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場所
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常陸大宮市文化センター
ロゼホール2F会議室
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常陸大宮市文化センター
ロゼホール2F会議室
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那珂市中央公民館
1F集会ホール
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最寄駅
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常陸大宮駅
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常陸大宮駅
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上菅谷駅
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内容
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水郡線の現状説明、ブレインストーミング、研究テーマの決定
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プレ発表、行政・JR職員からの助言
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成果発表、シンポジウム発表チームの投票、修了証授与式
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参加者
水郡線沿線自治体の高校に通う高校生 計7校 44名
<参加高校>
茨城高等学校、太田第一高等学校、太田西山高等学校、常陸大宮高等学校、小瀬高等学校、水戸農業高等学校、大子清流高等学校