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更新日:2023年3月1日
創薬の研究者として専門分野を磨いていこうと考えていた時、大学OBで茨城県職員の方と話をする機会があり、公務員の薬剤師は薬剤師として得た知識を医療実務、環境・食品衛生、関連法規に至るまで活用できることや、適度な異動があることで固定した業務に特化せず幅広い業務に携われることを知りました。薬剤師としての職能を生かすことはもちろん、その職能にとらわれずに県民の健康を守る政策に携われることは非常に魅力的でした。
新型コロナウイルスの猛威により、保健所業務は多忙の日々を過ごしています。
保健所業務は感染症や食中毒など保健衛生上の問題があると、患者調査や現場調査などの疫学調査で忙しくなりますが、発生した問題に対してどのようにして拡がりを抑え、再発を防ぐかを考え、自分たちの力で解決していくことにやりがいを感じています。
「ダメ。ゼッタイ。」キャンペーンのイベントを開催するにあたり、地域の薬物乱用防止指導員協議会や地区の中学校と、実施場所の調整などをすべて行うのは容易ではありませんでしたが、どのように啓発すれば効果的か、自ら企画立案したことは良い経験になりました。
公務員といえば、仕事の幅はあっても、基本的に前年踏襲の繰り返しなのかなと考えていました。実際に茨城県職員になってみると、単純な前年踏襲だったり、いわゆる薬剤師としての仕事だけではないことに気が付かされました。例えば、毎年行っている薬事衛生・食品衛生の啓発イベントは、過去に起こった事案などを背景に毎年その内容を練り直していくなど、日々変わりゆく社会情勢に応じて仕事内容は変化しています。
また、行政上の課題は常に発生していますが、個人では解決できないことが多くあります。しかし、他職種(獣医師、保健師、栄養士等)の職員と協力することで解決できたものが多くありました。チームだからこそ仕事を前に進めていくことができるという楽しさを感じています。
自分で切り開く力を大切にしています。行政事務だけではなく、県職員として自分の直感でやってみたら良いんじゃないかと思うことを恐れずに行動に移すようにしています。もし、問題があれば軌道修正すれば良いだけのことなので、とにかく前に向かっていく力を常に心に掲げて日々の業務にあたっています。
最近は、業務のデジタル化が進む中で、紙媒体に頼ってきた事務をデジタル化できるか計画・立案をしています。まだ課題は多いですが、必ずできると信じて挑戦しています。
2010-2012 |
県立友部病院※現こころの医療センター |
2013-2015 |
保健福祉部常陸大宮保健所衛生課※現ひたちなか保健所常陸大宮支所 |
2016-2018 |
保健福祉部生活衛生課食の安全対策室 |
2019 |
保健福祉部水戸保健所衛生課※現中央保健所 |
2020 |
保健福祉部ひたちなか保健所監視指導課 (薬事監視業務、環境監視業務、食品監視業務) |
2021 | 保健福祉部ひたちなか保健所衛生課 (薬事衛生業務、環境衛生業務、食品衛生業務) |
勤務前 | 6時30分、起床 7時00分、妻と協力して子の朝食・登園準備 8時00分、自宅を出発・子を保育園へ 9時00分、職場に到着[時差出勤制度を利用] |
午前 | 9時00分、メールチェック 9時30分、窓口業務[薬事・環境] |
昼休み | 昼食 |
午後 | 13時00分、出張(現地調査業務[薬事・環境]) 16時00分、帰所 16時30分、報告書作成 17時00分、計画・立案 |
勤務後 | 17時45分、退勤 19時00分、帰宅 19時30分、妻と協力して夕食・子を風呂へ 22時00分、家事・自由時間 24時00分、就寝 |
仕事を楽しく続けるためには、いかに生き生きと働き、自分のプライベートを瑞々しくしていくかも重要です。茨城県職員は休暇が取りやすく自分の時間を大切にできますし、結婚・子育てがしやすい点も大きな魅力です。バリバリ働くことも、自分の生活環境に合わせて働くこともできる職場です。
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