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更新日:2024年2月28日
県に就職する以前は、東京で畜産関係資材や飼料原料を扱う商社で働いていました。当時は畜産関係の販売代理店さんなどを中心に話をする機会が多かったのですが、仕事をしていく中で、もっと農家さんの近くで働きたい、もっとたくさんの農家さんの声を聞いてニーズに応えられる仕事がしたいという思いが強くなり、幅広く公平に農家さんへサービスを届けられる県へ就職しようと考えました。
県のブランド地鶏「奥久慈しゃも」の原種鶏の維持と、種鶏の供給を担当しています。畜産センターは奥久慈しゃもの親鶏(いわゆる種鶏)を生産組合さんへ供給する唯一の機関としてとても重要な役割を担っているため、原種鶏の維持管理や種鶏の安定的な供給に日々努めています。
また、今後原種鶏や種鶏の生産能力の維持・改良を進めるため、遺伝子解析技術を用いた次世代種鶏群の育成技術の開発に関する研究なども行っています。
印象に残っているのは、農家さんと一緒になって要望を形にしていったときですね。「これから畜産農家として就農したい!」という意気込みをもった就農希望者さんを担当させてもらったときは、関係者とたくさん打合せを重ねて将来の構想を具体化していったり、補助事業の紹介などを行ったりなどの支援をさせてもらいました。時間はかかりましたが、無事就農することができ、農家さんから「ありがとう」の言葉をいただいたときは本当にやりがいを感じました。
それぞれの所属で印象的な仕事をさせてもらいましたが、どこの所属でもやはり農家さんや現場の声を聞いて業務に反映させられるたときは印象に残っています。業務へのモチベーションにも繋がっていると感じています。
あとは2022年度冬シーズンもかなり印象的でした。全国的に鳥インフルエンザが流行、県内の農場でも感染農場が多発したときは、畜産・獣医職のみならず、県職員全体、関係団体など、たくさんの方々からご協力をいただいたことで対応することができました。
県民、特に県内畜産業の振興に繋がる仕事をしているという意識を持つことを心がけています。行政、出先機関、研究機関など所属が変われば業務内容は変わりますが、その先にいる農家さんや生産者団体の振興のためという目的は変わらないと思っています。何のためにこの仕事をするのか、誰のための仕事なのかなどを考えて業務に向き合うことが大事なのかなと思っています。
異動が多いなということは、入庁してから感じました。所属などにもよるのかもしれませんが、入庁したての若い職員は、おおよそ2~3年ごとに所属課所を異動して行政や出先機関、研究など様々な業務を経験してもらうことが多くなると思います。様々な経験をすることで、入庁前にはなかった業務のイメージや面白さなど、新たな発見があるかもしれません。
2人目の子供が生まれたときに3か月間の育児休業を取得しました。取得前は育児休業が終わったあと、これまでどおり仕事に復帰できるのかとても不安でしたが、職場の上司・先輩方から丁寧に引継ぎをしていただいたおかげでスムーズに業務に戻ることができました。
あとは、子供が小さいうちは突然具合が悪くなったりして休まなければならないときがあるので、そういったとき直前でも時差出勤やテレワークの実施が可能であることはとても助かっています。
2015 | 養豚研究所育種研究室 (大ヨークシャー種の改良、TG豚の維持、育成豚・精液の販売等) |
2016-2017 | 養豚研究所飼養技術研究室 (発酵魚粉飼料給与試験、低タンパク質飼料給与試験、種豚精液の販売等) |
2018-2020 | 農林水産部畜産課 (酪農・乳業振興、家畜改良増殖法関連業務等) |
2021-2022 | 県央農林事務所畜産振興課 (肉用牛関係補助事業、酪農生産対策、自給飼料増産対策、飼料安全法関係業務、担い手対策、新規繁殖和牛経営入門講座の開催等) |
2023- | 畜産センター生産技術研究室 (奥久慈しゃも原種鶏の維持、種鶏の供給、遺伝子解析を活用した次世代種鶏群育成技術の開発に関する研究等) |
勤務前 |
4時00分 起床 4時10分 ランニング 5時00分 家事 6時00分 朝食 7時00分 保育園送迎、出勤 8時10分 職場到着 |
午前 |
8時30分 鶏舎に移動、飼養鶏の健康観察、試験データ回収 10時15分 養鶏現場職員と打合せ 11時00分 本館に移動、試験データ整理 |
昼休み |
12時00分 昼食 |
午後 |
13時00分 実験棟に移動、遺伝子解析実験 16時30分 本館に移動、解析データの整理 |
勤務後 |
17時15分 退勤 18時30分 自宅到着 18時45分 夕食 19時00分 入浴 19時45分 家事 20時30分 就寝 |
入庁を希望している方も、受験を迷っている方も、自分の可能性を広げられるチャンスだと思います。畜産という専門的な職種ですが、所属先によって業務は多岐に渡ります。様々な人や業務と向き合っていく中で、県職員としての責任ややりがいを感じ、自分の能力をさらに伸ばしたり、今まで気付かなかった可能性を広げることもできると思います。
ぜひ一緒に仕事ができることを楽しみにしています!
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