令和元年の営業戦略農林水産委員会(加藤明良委員長)の重点審査テーマは,営業戦略部関係は「国内外に向けた魅力発信と県産品の販路拡大,観光誘客の強化」,農林水産部関係は「次世代につなぐ「儲かる農林水産業」の実現」です。
本委員会では,この審査テーマに対して県が取り組むべき施策について検討するとともに,その他所管事項についての調査等も行ってまいります。
以下,調査の概要につきまして,ご報告いたします。
(写真をクリックすると拡大します。)
【令和元年11月07日(木曜日)】
<牛久大仏(牛久市)>
牛久大仏は,青銅製立像では世界一の高さでギネスブックに認定されており,ひたち海浜公園のネモフィラとのツアーや,筑波山神社や大洗磯前神社とのご朱印ツアー,仏教国からのインバウンド誘客などにより,人気の観光スポットとして来場者数は年々増加しています。施設の概要や誘客の取り組み等について説明を受けた後,庭園,大仏像などの視察を行いました。
<JA水郷つくば牛久営農経済センター(牛久市)>
JA水郷つくば牛久営農経済センターは,管内の大根生産部会の共同洗浄選別施設を整備し,契約販売を増やして京浜市場のほか沖縄などへも出荷をしており,今年度に交付金を活用して新たにラインを増設することで,生産部会の更なる活性化を図っています。産地の概要や特徴等について説明を受けた後,ダイコンの共同洗浄選別施設の視察を行いました。
<ワープステーション江戸(つくばみらい市)>
ワープステーション江戸は,株式会社NHKエンタープライズが所有する時代劇等のオープンセットで,撮影専用ではなく,観光資源としても活用されており,今年1月にはNHKドラマ「いだてん」の撮影にも使われている近代エリアがオープンし,入園者が急増しています。施設の沿革や取り組みについて説明を受けたあと,江戸時代や近代のオープンセットについて視察を行いました。
【令和元年10月25日(金曜日)】
〔令和元年台風第19号による農業被害調査を実施いたしました。〕
<農地の被害(常陸太田市)>
堤防の決壊により,水田等の農地が損壊して農地土壌が流出し,砂利が流入するなどの被害を受けました。被害状況について説明を受けるとともに,決壊堤防・被害農地を視察しました。
<作物・ほ場の被害(水戸市)>
ネギの栽培ほ場では,堤防決壊や河川から溢れた水で冠水し,作物の収穫が見込めない,またほ場や農業用資材に泥が堆積するなどの被害を受けました。被害状況について説明を受けるとともに,被災したネギの栽培ほ場を視察しました。
<土地改良施設の被害(水戸市)>
農業集落排水処理施設では,堤防決壊や河川から溢れた水で天井を残して浸水し,施設内のポンプや電気設備などが故障するなどの被害を受けました。被害状況について説明を受けるとともに,被災した施設を視察しました。
【令和元年9月13日(金曜日)】
〔令和元年台風第15号による農業被害調査を実施いたしました。〕
<ハウスの損壊被害,キュウリの茎葉損傷被害(稲敷市)>
キュウリを栽培していたほ場では,ハウスが大きく損壊し,収穫を控えたキュウリが全滅するなどの被害を受けました。被害状況について説明を受けるとともに,被災したハウスを視察しました。
<レンコンの茎葉損傷被害(稲敷市)>
レンコンの栽培ほ場では,生育中のレンコン茎葉が激しく傷み,今後の病気の発生や収量減少に繋がるなどの被害を受けました。被害状況について説明を受けるとともに,被災したレンコンほ場を視察しました。
<県南農林事務所(土浦市)>
県南農林事務所において,管内の被害状況などについての説明を受け,今後の支援などについて意見を交換しました。<ハウスの損壊被害(水戸市)>
ネギを栽培予定のほ場では,ハウスが風でめくれあがり損壊するなどの被害を受けました。被害状況について説明を受けるとともに,被災したハウスを視察しました。
【令和元年8月21日(水曜日)】
<JA水郷つくばれんこんセンター(土浦市)>
JA水郷つくばれんこんセンターは,生産者から出荷されたレンコンを預かり,自動洗浄から調製,選別,箱詰めまでを行い,北海道から関西までの市場などに年間約7,500tを出荷をしています。産地の概要や六次産業化に関する取り組み,センターの概要等について説明を受けた後,施設の視察を行いました。
【県外調査(沖縄県)令和元年7月29日(月曜日)~31日(水曜日)】
<一般財団法人 沖縄観光コンベンションビューロー(那覇市)及び指定管理施設・旧海軍司令部壕(豊見城市)>
<沖縄県庁文化観光スポーツ部MICE推進課>
沖縄県庁文化観光スポーツ部MICE推進課は,MICEを観光分野を中心とした高い経済効果と産業の競争力に繋がる経済成長のプラットフォームに位置付け,MICEによる産業振興と都市ブランド力の向上を図るための振興戦略を策定し,MICE誘致に取り組んでいます。
各団体等の取り組みや,沖縄県の観光戦略等について説明を受けた後,(一財)沖縄観光コンベンションビューローが指定管理者となっている旧海軍司令部壕の視察を行いました。
<農業生産法人 株式会社あいあいファーム(今帰仁村)>
(株)あいあいファームは,廃校となった中学校を利用してレストランや直売所,工房,体験教室,宿泊施設などを備えた複合施設を運営し,野菜や果物の生産から販売までを一貫して行う6次産業化により,地域資源を活用し新たな付加価値を生み出す取り組みを実施しています。会社概要や運営,これまでの取り組み等について説明を受けた後,レストランや宿泊施設等の視察を行いました。
<ヘリオス酒造株式会社(名護市)>
ヘリオス酒造(株)は,泡盛のほか,スピリッツ(ラム酒),ウイスキー,リキュール,地ビール,発泡酒と6種類の製造免許をもつ総合酒造メーカーで,こだわりの酒造りのほか,観光誘客の取組として「ほろ酔い酒蔵ナイトツアー」などを開催しています。会社概要や販売戦略,観光誘客の取り組み等について説明を受けた後,酒蔵等の視察を行いました。
<一般社団法人 沖縄美ら島財団首里城公園管理部(那覇市)>
(一社)沖縄美ら島財団は,沖縄の自然環境や動植物,首里城等に関する調査研究や各施設の管理運営等を行っており,特に,貴重な国民文化遺産の回復,新たな県民文化の創出,伝統技術の継承と発展,歴史的風土探訪の場の形成の点から,復元整備を現在行っています。首里城の復元整備の経過や観光誘客の取り組み等について説明を受けた後,新たに復元工事が完了したエリアを含めた首里城内を視察しました。
【令和元年6月28日(金曜日)】
<永井農業(ひたちなか市)>
永井農業は,ほしいも加工用かんしょを大規模に生産し,GAPなどの生産工程管理の視点も取り入れながら,低温除湿乾燥システム等設備の導入により,天候に左右されない高品質なほしいもの大量安定生産を行っています。ほしいも生産の概要や取り組み等について説明を受けた後,かんしょ貯蔵・ほしいも加工施設などの視察を行いました。
<株式会社 旭物産(水戸市)>
株式会社旭物産は,もやしの生産や,茨城の野菜を他産地とリレーさせたサラダ,カット野菜等の商品開発・製造を行っており,農家と互いにメリットのある取引を行いながら,皆が幸せになることを会社の方針に取り組んでいます。同社の概要や特徴等について説明を受けた後,カット野菜等の製造工場の視察を行いました。
<株式会社 小田喜商店(笠間市)>
株式会社小田喜商店は,地元のくりの卸,小売を行うほか,貯蔵により,周年を通じて甘露煮や和洋菓子等,味にこだわった食品加工を行い,付加価値をつけた販売を行っています。くりの貯蔵庫等について視察を行った後,同社の概要やくりの歴史,くり産地が目指すべき経営戦略等について説明を受けました。
【令和元年5月15日(水曜日)】
<お休み処 坂長(古河市)>
「お休み処 坂長」は,登録有形文化財に指定された江戸時代の商家を改築した新たな観光施設で,特産品を販売するほか,飲食店やギャラリーを備え,市民の交流の拠点ともなっています。同施設の概要や取り組み等について説明を受けた後,蔵を改築した施設などの視察を行いました。
<道の駅 まくらがの里こが(古河市)>
道の駅「まくらがの里こが」は,休憩機能,情報発信機能,地域の連携機能を併せ持つ,茨城県最大級の道の駅で,地元の特産物を豊富に取り揃えるほか,地産地消フードコート等も併設されています。同駅の概要や特徴等について説明を受けた後,売り場の視察を行いました。
<倉持ピッグファウム株式会社「ぶぅーぶー~豚職人工房~」(下妻市)>
倉持ピッグファウム株式会社は,種豚の生産から高品質な豚肉の生産,加工,販売までを行っており,総合化事業計画6次産業化の認定を受け,「伝説の下妻金豚」ブランドとして販売しています。同社の概要や販売戦略等について説明を受けた後,直営店の視察を行いました。