令和2年の防災環境産業委員会(下路健次郎委員長)の重点審査テーマは,県民生活環境部及び防災・危機管理部関係は「循環型社会の形成と災害に強い地域づくり」,産業戦略部関係は「地域経済を牽引する中核企業の創出・育成」です。
本委員会では,この審査テーマに対して県が取り組むべき施策について検討するとともに,その他所管事項についての調査等も行ってまいります。
以下,調査の概要につきまして,ご報告いたします。
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【令和2年11月16日(月曜日)】
<国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構那珂核融合研究所(那珂市)>
(国研)量子科学技術研究開発機構那珂核融合研究所は,1985年に設立され,様々な核融合試験研究施設を用いて研究開発を進めてきた施設です。今年3月には,核融合プラズマ試験装置のJT-60SAの組み立てが完了し,国際プロジェクトとして展開しているITER(国際熱核融合実験炉)計画の支援や補完研究のために使用される予定です。
核融合発電やITER計画,JT-60SAの概要について説明を受けた後,質疑を行い,施設内を視察しました。
<株式会社アート科学(東海村)>
株式会社アート科学は,中小企業でありながら,営業・設計・製造・研究開発の各部門を有し,理化学機器や産業機器の販売とともに,試験装置・研究用設備の製作や,県や大企業等と連携した研究開発(宇宙・航空関連分野での先端材料等)を行っている企業です。
企業や研究開発の概要等について説明を受けた後,質疑を行い,社内を視察しました。
【令和2年10月5日(月曜日)】
<つくば市産業振興センター(つくば市)>
つくば市産業振興センター(つくばスタートアップパーク)は,つくば市が運営するテクノロジー系のスタートアップ支援を核とした多様な起業ステージに対応するインキュベーション施設です。
つくば市のスタートアップ推進の取組や施設の概要について説明を受けた後,質疑を行い,施設内を視察しました。
<高砂熱学イノベーションセンター(つくばみらい市)>
高砂熱学イノベーションセンターは,高砂熱学工業株式会社が本県の本社機能移転強化促進補助金を活用し,開設(神奈川県厚木市の技術研究所の移転及び東京都新宿区の本社機能の一部移転)した研究開発拠点です。
移転の経緯や施設の概要等について説明を受けた後,質疑を行い,施設内を視察しました。
【令和2年7月17日(金曜日)】
<エコフロンティアかさま(笠間市)>
エコフロンティアかさまは,廃棄物最終処分場の安定的な確保を図ることを目的として,平成17年8月に開業した公共関与の廃棄物処理施設です。
施設の概要や環境保全等の取組の説明を受けた後,質疑を行い,施設内を視察しました。
<不適正残土現地調査(桜川市,石岡市,土浦市)>
県及び市町村の条例で規制されている土砂等の無許可埋め立てについて,概要の説明を受けた後,無許可埋め立ての現場4箇所(桜川市真壁町長岡地内,石岡市上曽地内,石岡市山崎地内,土浦市本郷地内)を視察し,今後の対応等について質疑を行いました。