令和元年の保健福祉医療委員会(戸井田和之委員長)の重点審査テーマは「県民が日本一幸せな茨城を実現するための医療と介護の充実」です。
本委員会では,この審査テーマに対して県が取り組むべき施策について検討するとともに,その他所管事項についての調査等も行ってまいります。
以下,調査の概要につきまして,ご報告いたします。
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【令和元年10月30日(水曜日)】
<土浦協同病院附属保育所ひまわり(土浦市)>
土浦協同病院は,800床の急性期総合病院として平成28年に移転新築した地域中核病院です。病院職員の子どもの養育・教育を支援する事業所内託児施設の附属保育所ひまわりでは,24時間・年中無休で保育に対応しています。病院及び保育所の概要等の説明を受けた後,保育所を視察しました。
<ふれあいの里石岡ひまわりの館(石岡市)>
ふれあいの里石岡ひまわりの館は,高齢者福祉の情報発信基地,健康,生きがい,交流の拠点施設を目的として設置され,施設内には,デイサービスセンター及び(社)石岡市社会福祉協議会,包括支援センター等があります。施設及び包括支援センター,社会福祉協議会との連携,デイサービスセンター等の概要について説明を受けた後,施設内を視察しました。
【県外調査(佐賀県・福岡県)令和元年7月24日(水曜日)~26日(金曜日)】
<佐賀県救急医療システム中央情報センター(佐賀県健康福祉部) (佐賀県佐賀市)>
佐賀県では,在宅医療・介護関係者の情報共有支援のため,退院支援ルールの普及促進や郡市医師会におけるICTシステムの活用を進めているほか,「99さがネット」により,全国に先駆けて救急隊と医療機関の連携に取り組んでいます。それらの取組の現状や課題等について説明を受け,意見交換を行いました。
<社会医療法人祐愛会織田病院(佐賀県鹿島市)>
社会医療法人祐愛会織田病院では,今後の在宅医療の増加を見据えて,ICTを活用した効率化や多職種の専従配置,退院後の支援のための「メディカルベースキャンプ」開設など,「治し支える医療」への転換を進めています。施設の概要等について説明を受けた後,意見交換を行い,施設を視察しました。
<国立病院機構九州医療センター(福岡県福岡市)>
国立病院機構九州医療センターは,高度・政策医療,教育・研修,臨床研究を3本柱とした九州全域を診察圏とする高度総合医療施設です。救急医療への対応,スキルアップラボによる研修,専従スタッフによる患者支援などについて説明を受けた後,院内を視察しました。
<芙蓉開発株式会社(福岡県大野城市)>
芙蓉開発株式会社は,ICT・AIを活用した健康管理システム「安診ネット」を長崎大学・慶応大学と共同開発し,慢性期・在宅医療において運用しています。システムの概要などについて説明を受けた後,意見交換を行い,施設見学及び機器のデモンストレーションを実施しました。
<沢井製薬株式会社九州工場(福岡県飯塚市)>
沢井製薬株式会社九州工場では,GMP(医薬品の製造管理及び品質管理に関する基準)を設けて,ジェネリック医薬品等の幅広い医薬品を製造しています。会社概要,製造工程等について説明を受けた後,工場の視察を行いました。
【令和元年7月3日(水曜日)】
<埼玉県立小児医療センター(埼玉県さいたま市)>
埼玉県立小児医療センターは,小児専門病院として新生児に対する高度医療をはじめ,一般医療機関では対応困難な小児の疾患診療を行っています。また,隣接するさいたま赤十字病院と連携し,「総合周産期母子医療センター」,「小児救命救急センター」を開設しています。センターの概要や取組,移設の経緯等についての説明聴取及び質疑を行った後,NICU,GCU,PICU,病棟等の施設見学を行い,現場スタッフ等からの説明を受けました。
【令和元年5月9日(木曜日)】
<地域医療センターかさま(笠間市)>
地域医療センターかさまは,笠間市立病院・地域包括支援センター・保健センター・子育て世代包括支援センター等が1か所に集約され,重複機能を集約・共有化することで,保健・福祉・医療との連携の地域包括ケアの拠点として,様々なサービスを提供しています。センターの概要や,笠間市における地域包括ケア体制等の説明を受けた後,センター内を視察しました。
<茨城県西部メディカルセンター(筑西市)>
茨城県西部メディカルセンターは,筑西・桜川地域において,入院治療や早期手術等が必要な患者を対象として2次救急医療までを完結できる病院を目指し,平成30年10月1日に開院しました。地域医療の状況・課題や筑西・桜川地域の公立病院等再編整備の経過,今後センターが目指すところ等の説明を受けた後,ヘリポートや病棟等の施設を視察しました。