県議会保健福祉委員会(石井邦一委員長)の平成28年の閉会中委員会のテーマは「少子化対策の充実~子どもから高齢者まで安心して暮らせる社会を目指して~」です。 |
平成28年10月19日(水曜日)
<独立行政法人労働者健康安全機構鹿島労災病院,社会福祉法人恩賜財団済生会神栖済生会病院,神栖済生会病院と鹿島労災病院の統合準備室(神栖市)>
平成28年6月,鹿島労災病院と神栖済生会病院の今後のあり方について検討してきた「鹿島労災病院と神栖済生会病院の今後のあり方検討委員会」(委員長:小松満県医師会長(当時))から,橋本知事へ検討結果報告書が提出されました。報告書では,平成30年度を目途に厳しい経営状況にある両病院を統合し,平成32年度を目途に新病院を整備するものとしています。両病院から病院の現況と報告書が提出されるまでの経緯について説明を受けた後,神栖済生会病院内に設置された神栖済生会病院と鹿島労災病院の統合準備室から,再編統合の組織体制,報告書の概要及び再編統合に向けた今後の動きについて説明を受けました。
平成28年10月11日(火曜日)
<茨城県厚生農業協同組合連合会 総合病院 土浦協同病院(土浦市)>
土浦協同病院の新病院は,平成28年3月1日に土浦市おおつ野にオープンしました。新病院は病床数800床の地上10階建てで,大型ヘリの離着陸が可能な地上型のヘリポートを備え,3階には集中治療室39床を設置しています。また,救命救急センター・地域がん診療拠点病院・総合周産期母子医療センターなどの認定施設を持ち,リニアック,PET・CT及びシネアンギオ装置などの高機能医療機器を備えるなど施設や設備がさらに充実しています。
新病院の概要について説明を受けた後,病院内の施設・設備を視察しました。
<コミュニティガーデンつくば(つくば市)>
コミュニティガーデンつくばは,利用定員170名の大規模デイサービス施設で,温水プールや温浴施設,カラオケなどの設備があり,隣接する保育所との交流もはかっています。コミュニティガーデンつくばのデイサービスには,1日の過ごし方を自分で決められる,理学療法士等のリハビリ専門職が常駐,カルチャー教室の開講や食事を複数のメニューから選ぶことができるなどの特色があります。また,デイサービス内での活動によって施設内通貨「ハニー」を入手でき,様々なサービスを利用することもできます。
施設の概要と特色などについて説明を受けた後,施設内を視察しました。
平成28年8月19日(金曜日)
<常陸太田市さとみこども園(常陸太田市)>
常陸太田市さとみこども園は,平成28年度に開園した常陸太田市初の幼保連携型の認定こども園で,さとみ保育園と隣接の里美幼稚園を統合して開設されました。さとみこども園の園内を視察した後,幼稚園の入園児童は減少する一方で保育園の入園児童は増加するなど,多様化する保護者のニーズに対応するため,保育所と幼稚園といった枠組みを超えた認定子ども園を開設し,就学前の保育・教育の充実やより良い育ちのための環境づくりを行うとともに,地域の子育て家庭を支援する事業にも取り組んでいることなどについて説明を受けました。
<一般社団法人茨城県水郡医師会(大子町)>
茨城県水郡医師会は,会員数が14人と,全国で少ない方から15番目でありながら,産婦人科・総合内科・整形外科・精神科など多くの診療科を持ち,会員の協力により,医療機関が輪番制により24時間体制で救急医療を担い,地元の医師が協力して地域医療を支えています。大子町と水郡医師会の現状及び大子町救急医療体制についての概要説明があり,大子町と水郡医師会では救急医療の運営に関する協定を締結し,1週間交代の輪番制により24時間体制で救急に対応していることや,救急搬送の状況などについて説明を受けました。
県外調査(佐賀県,福岡県)平成28年7月13日(水曜日)~7月15日(金曜日)
<中冨記念くすり博物館(佐賀県鳥栖市)>
中冨記念くすり博物館は,現代のくすりに関する情報と「田代売薬」を中心とした日本のくすりの歴史資料や多数の珍重な生薬を展示しています。中冨記念くすり博物館の概要や設立の経緯について説明を受けた後,館内の現在のくすりに関する展示や,田代売薬に関わる物・文献資料などの日本のくすりの歴史資料を視察しました。
<九州国際重粒子線がん治療センター(佐賀県鳥栖市)>
九州国際重粒子線がん治療センターは,九州の産学官が協力することで誕生した,国内4か所目,九州では初となる重粒子線がん治療施設で,九州新幹線の新鳥栖駅の目の前にあり,九州はもちろん,全国からもアクセスしやすい施設です。センターの概要,重粒子線によるがん治療の特長や治療実績,産学官の連携・協力状況の説明に加え,佐賀県が実施する治療費助成制度・利子補給制度である「がん先進医療受診環境づくり事業」についても説明を受けました。
<肥前精神医療センター(佐賀県神埼郡吉野ヶ里町)>
肥前精神医療センターには,全国の国立病院機構でも数少ない「動く重症心身障害病棟」があり,発達障害,強度行動障害を持つ患者さんに対し,医師・看護師・療養介助員・保育士・児童指導員・心理療法士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などがチームを組んで総合的に治療を行っています。肥前精神医療センターの沿革・医療の現状・人材育成や情報発信などのセンターの概況,「動く重症心身障害児(者)」と「強度行動障害」,及び国立病院機構における強度行動障害の医療について説明を受けた後,「動く重症心身障害病棟」を視察しました。
<福岡県子育て支援課・健康増進課(福岡県福岡市)>
福岡県では,仕事と子育ての両立を支援する「子育て応援宣言企業登録制度」,子育て中の家族にやさしいサービスを提供する「子育て応援の店」の登録促進,高齢者が子育て支援現場で活躍することを促進する「ふくおか子育てマイスター制度」など,地域の皆さんと一緒に子育て応援と少子化対策に取り組んでいます。福岡県の少子化の現状,県民の意識,及び「ふくおか子ども・子育て応援総合プラン」に基づいた少子化と子育て支援の施策について説明を受けるとともに,母子保健施策の概要についても説明を受けました。
<大牟田市長寿社会推進課>
大牟田市は,「認知症の人とその家族を地域全体で支え,誰もが安心して暮らせる地域づくり」を目指し,平成14年度から「大牟田市地域認知症ケアコミュニティ推進事業」として,認知症SOSネットワーク模擬訓練,認知症コーディネーターやサポーターの養成など,さまざまな施策に取り組んでいます。それぞれの事業の取組経過や実績及び認知症をきっかけとした,誰もが支え合う安心して暮らせるまちづくりを目指した取り組みについて説明を受けました。
<久留米大学病院(福岡県久留米市)>
久留米大学病院は,福岡県から認知症医療センターの指定を受け,地域における保健医療・介護機関等と連携を図りながら,認知症疾患に関する診断,周辺症状と身体合併症に対する急性期治療,専門医療相談等を実施するとともに,地域における認知症疾患の保健医療水準の向上を図っています。久留米大学病院の福岡県認知症医療センターとしての役割と活動状況及び久留米市における地域で認知症を支えていくための取り組みについて説明を受けた後,病院内を視察しました。
平成28年5月18日(水曜日)
<こころみ学園〔(有)ココ・ファーム・ワイナリー〕(栃木県足利市)>
こころみ学園の園生と職員が生産する葡萄を(有)ココ・ファーム・ワイナリーが買い取り,ワインの製造・販売をしています。中身を認めてもらえるワインづくりに取り組んだ結果,九州・沖縄サミットの晩餐会で使用されるなど高い評価を得ています。こころみ学園の概要,急斜面での作業が園生にいい影響を与えたことなどの説明を受けた後,こころみ学園の施設とワイナリーを視察しました。
<水戸市社会福祉協議会 身体障害者就労支援施設のぞみ・知的障害者就労支援施設はげみ(水戸市)>
「のぞみ」と「はげみ」では,障害がある利用者に対して,自立と社会経済活動への参加を促進するため,訓練及び職業の提供並びに日常の生活支援を行っています。それぞれの施設における支援内容や利用者数及び工賃の支払い状況等について説明を受けた後,利用者が生き生きと作業する様子や作成・販売を行っている作品を視察しました。