平成27年 土木企業委員会 調査結果

 平成27年の全常任委員会共通の重点テーマ「茨城の潜在力を生かした活力と潤いある地域づくり」に関する土木企業委員会(神達岳志委員長)の審査テーマは,「災害に強い県土づくり」です。。
 本委員会では,この審査テーマに対して県が取り組むべき施策について検討するとともに,その他所管事項についての調査等も行ってまいります。

 以下,調査の概要につきまして,御報告いたします。
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平成27年11月12日(木曜日)

<山田地区(急傾斜地崩壊対策事業)(行方市)>

 平成25年度の台風26号により一部斜面が崩壊し,多大な被害が生じた同地区の人家12軒を保護するために行っている急傾斜地崩壊対策事業の概要について,鉾田工事事務所から説明を受け,現地調査を実施しました。
説明を受け現地調査を実施する委員の様子

<都市計画道路 宮中・佐田線((仮称)猫帰橋上部工事)(鹿嶋市)>

 鹿嶋市では,鹿島臨海工業地帯の急速な進展に伴い,市街化が進み交通量が年々増加し,慢性的な交通渋滞が発生しており,その緩和対策としての道路整備が急務となっています。その解消と災害時における緊急輸送道路の代替路とするため整備が進められている同路線の概要について,潮来土木事務所から説明を受け,現地調査を実施しました。
説明を受け現地調査を実施する委員の様子

<鹿島港(北公共埠頭 防潮堤工事)(鹿嶋市,神栖市)>

 茨城沿岸津波対策検討委員会の結果を踏まえ,新たな津波対策を早急に実施するため,社会資本整備総合交付金を活用して平成25年度から整備を進めている鹿島港海岸高潮対策事業の概要について,鹿島港湾事務所から説明を受け,現地調査を実施しました。

<国道124号(道路改良舗装工事)(神栖市)>

 同路線沿線には,商店街が立地し,近傍には工業地帯や学校・住宅等が過密していることから,朝夕においては慢性的な交通渋滞が発生しており,緩和対策としての道路整備が急務となっています。そのため,交通の円滑化,住民生活の安全確保及び緊急輸送道路の機能強化を目的に進めている6車線化の整備概要について,潮来土木事務所から説明を受け,現地調査を実施しました。

<県道稲敷阿見線(道路改良工事)(稲敷市)>

 平成28年5月の開庁を予定している稲敷市役所の新庁舎から圏央道稲敷ICへのアクセス性の向上と,歩道整備により歩行者の安全確保を図る同路線の整備概要について,竜ケ崎工事事務所から説明を受け,現地調査を実施しました。

<上新町環状線(道路改良工事)(取手市)>

 国道6号や国道294号により市の中心部に集中する自動車交通の分散化による交通環境の改善と,JR常磐線の立体交差化により踏切での待ち時間の解消や事故防止を図る同路線の整備概要について,竜ケ崎工事事務所から説明を受け,現地調査を実施しました。
説明を受け現地調査を実施する委員の様子

平成27年10月26日(月曜日)

<国道245号(ひたちなか市)>

 国道245号は,ひたちなか市,東海村,日立市の工業地帯などを縦断していることなどから,自動車交通量が多く慢性的な渋滞が発生しています。
 その解消のために,現在,進めている4車線化整備の概要について,常陸大宮土木事務所から説明を受け,現地調査を実施しました。

説明を受ける委員の様子

<茨城港常陸那珂港区(ひたちなか市・東海村)>

 茨城港常陸那珂港区は,首都圏の北側ゲートウェイとして,北関東地域の経済・交流活動を支援し,東京湾沿岸地域の港湾物流機能を補完する役割等を担っています。
 新たな石炭灰処分場や港湾施設,港湾関連用地等整備の概要について,茨城港湾事務所から説明を受け,現地調査を実施しました。

<国道349号(常陸太田市)>

 国道349号は,北は福島県,南は水戸市に至る広域幹線道路で,災害時の緊急輸送道路としても重要な路線でありますが,朝夕の通勤時や行楽シーズンには激しい渋滞が発生しています。
 そのため,現在,最優先に進めている幸久大橋の4車線化整備等の概要について,常陸太田工事事務所から説明を受け,現地調査を実施しました。

説明を受ける委員の様子

<国道349号(道の駅)(常陸太田市)>

 道の駅「ひたちおおた」は,休憩施設として道路利用者の利便性の確保とともに,情報の発信による交流人口の拡大,地場産物の販売・加工施設の整備による常陸太田市の農林畜産業の振興などに寄与することが期待されています。
 道の駅整備事業の概要について,常陸太田工事事務所から説明を受け,現地調査を実施しました。

<都市計画道路 鮎川停車場線(日立市)>

 日立市内の著しい交通渋滞の緩和と交通危険箇所の解消を図り,安全で快適なまちづくりを推進するため,現道の国道6号と整備中の国道6号日立バイパスを東西方向に結ぶ同路線の事業概要について,高萩工事事務所から説明を受け,現地調査を実施しました。
説明を受ける委員の様子

<県道高萩塙線バイパス(高萩市)>

 高萩市及び北茨城市では,国道6号で通勤時間帯に慢性的な渋滞が発生しているとともに,東日本大震災の津波により通行止めとなったことなどを踏まえ,代替路の整備が急務となっています。
 そのため,両市における円滑な交通流動の確保と地域産業活性化等を図る同路線の整備概要について,高萩工事事務所から説明を受け,現地調査を実施しました。

説明を受ける委員の様子

平成27年9月18日(金曜日)

<鬼怒川破堤箇所対岸(常総市)> ※防災環境商工委員会,農林水産委員会と合同で調査を行いました。

 鬼怒川の堤防が決壊した常総市三坂町地先では,国土交通省により堤防の応急復旧工事が進められています(9月24日に応急復旧工事は終了しています)。
 国土交通省より,今回の降雨と鬼怒川の水位の経過,被災の状況,応急復旧工事の内容と今後の見通し等について説明を受けるとともに,対岸より工事の進捗状況を確認しました。

説明を受ける委員の様子 堤防の応復旧工事の様子

<石下総合体育館(常総市)> ※防災環境商工委員会と合同で調査を行いました。

 9月12日に県の現地災害対策本部が設置された石下総合体育館では,ボランティアの受入れ,支援物資の仕分け・分配,避難所における被災者支援など,常総市被災者の避難所生活や早期の生活再建等に対する支援を行いました。
 現地災害対策本部における具体的な対応状況などについて説明を受けるとともに,支援活動が行われている現場の様子を視察しました。

現場を視察する委員の様子

<きぬアクアステーション(下妻市)> ※防災環境商工委員会と合同で調査を行いました。

 常総市に隣接する下妻市の下水道終末処理場「きぬアクアステーション」では,9月14日以降,常総市内で発生した災害廃棄物の仮置場として受入れを行いました。
 仮置場の設置に至る経緯などについて説明を受けた後,搬入された災害廃棄物が仮置きされている様子を視察しました。

現場を視察する委員の様子

平成27年8月19日(水曜日)

<沢渡川(水戸市)>

 沢渡川は流域面積14.6k㎡,河川延長3kmの一級河川で,桜川の支川となっています。現在は,桜川と併せて計画流量を安全に流下できるよう河川改修及び捷水路の整備や偕楽園下の冠水対策として暫定排水路整備などを行っており,水戸土木事務所から概要説明を受け,現地調査を実施しました。
説明を受ける委員の様子

<石川川・一般県道 長岡大洗線バイパス(水戸市・大洗町)>

 石川川は流域面積16k㎡を有し,那珂川水系涸沼川に合流する一級河川ですが,河川堤防は下流部の中井川橋から入野橋に至る1.5kmを除くと,概して低く,無堤区間も点在している状況です。
 また,県道長岡大洗線は,茨城町と大洗町を結び,大洗サンビーチなどの臨海部へのアクセス道路として重要な路線ですが,幅員が狭く見通しが悪い状態にあり,これを解消するため,石川川の河川改修と合わせて同路線のバイパス化を実施しています。
 今年度は,石川川を渡河する長岡大洗線バイパスの三又橋の上部工及び取り付け道路,護岸などの工事を実施予定であり,水戸土木事務所から説明聴取を行い,現地調査を実施しました。

<大洗港海岸・大洗海岸(大洗町)>

 大洗港海岸・大洗海岸における津波対策として,国の交付金を活用し,町の復興計画と整合を図りながら整備が進められている多重防護方式(護岸,堤防(築山))による海岸保全施設の整備状況等について,茨城港湾事務所大洗港区事業所及び水戸土木事務所から説明聴取を行いました。

<都市計画道路 駅前海岸線(大洗町)>

 緊急輸送道路である県道水戸鉾田佐原線の大洗町海岸沿い(津波浸水想定区域内)の代替路として,また,海岸から大洗駅へのルートとして,国の交付金を活用して進められている本事業の進捗状況等について,水戸土木事務所から説明聴取を行いました。

<一般県道 潮来土浦自転車道線(かすみがうら市)>

 霞ヶ浦沿い交流ネットワークの形成やレクリエーション空間の提供,交通の円滑化,さらには茨城県の魅力度・知名度向上に寄与することなどを目的に,潮来市内から行方市,かすみがうら市を経て,土浦市の市街地を結ぶ延長約40kmの自転車道整備の進捗状況等について,土浦土木事務所から概要説明を受け,現地調査を行いました。
説明を受ける委員の様子

<霞ヶ浦浄化センター(土浦市)>

 霞ヶ浦浄化センターでは,現況の流入水量が処理能力に逼迫しており,下水道普及率の増加に伴う処理能力向上を図るために行った水処理施設の増設等について,流域下水道事務所から説明聴取を行い,現地調査を実施しました。
説明を受ける委員の様子

平成27年7月30日(木曜日)

<(仮称)小貝川新橋(筑西市)>

 (仮称)小貝川新橋は,北関東自動車道桜川筑西インターチェンジから古河市に至る計画延長約44kmの筑西幹線道路の一環として整備中の橋梁であり,平成23年度に工事に着手し,これまでに橋台や橋脚の下部工と上部工が完成しています。
 今年度は,排水施設や橋面舗装などを実施予定であり,今後の整備概要等について筑西土木事務所から説明聴取を行い,現地調査を実施しました。

説明を受ける委員の様子

<圏央道坂東IC及び主要地方道結城坂東線バイパス(坂東市)>

 結城坂東線バイパスは,圏央道へのアクセス道路として平成18年度から事業に着手し,現在は圏央道坂東インターチェンジとの接続に向け,未開通区間の整備が進められています。同バイパス整備事業の概要について,境工事事務所から説明聴取を行い,現地調査を実施しました。

<国道354号岩井バイパス(坂東市)>

 交通渋滞緩和や圏央道坂東インターチェンジへの交通ネットワーク構築のために平成16年度から整備に着手した国道354号岩井バイパスの整備状況について,境工事事務所から説明聴取を行い,現地調査を実施しました。
 なお,同バイパスは,8月12日に坂東市岩井地内から馬立地内の約1.4km区間が供用開始し,全線供用となりました。

説明を受ける委員の様子

<圏央道常総IC及び国道294号(常総市)>

 国道294号の慢性的な交通渋滞を解消するため,平成13年度に常総市中山町から筑西市野殿の約27.5km区間について4車線化の拡幅事業に着手し,現在までに約19.8kmが完了しています。
 圏央道の整備の進展に伴って,今後の交通量の増加が予想される常総インターチェンジから国道125号までの4車線化等について,常総工事事務所などから説明聴取を行い,現地調査を実施しました。

説明を受ける委員の様子

県外調査(北海道)平成27年7月15日(水曜日)~17日(金曜日)

<苫小牧港(苫小牧市)>

 苫小牧港は,北海道の太平洋側の玄関口として,カーフェリー,RORO船,内外定期コンテナ船など多様な航路を擁しています。そして,国際拠点港湾として,国内屈指の流通拠点港として,さらには,工業港,エネルギー港湾としても大きな役割を果たしています。
 港湾施設の整備状況やRORO船などの貨物の取扱状況などについて,苫小牧港管理組合からの説明聴取及び現地調査を行いました。
 写真は,事務所での説明・質疑の様子です。
※RORO船…ロールオンロールオフ船の略。貨物をトラックやフォークリフトで積み卸すために,船尾や船側ゲートを有する船舶のこと。

説明を受ける委員の様子 説明を受ける委員の様子

<小樽港(小樽市)>

 明治32年に開港した小樽港は,札幌を始めとする道央地域を背後圏に日本海側流通拠点港として重要な役割を担っており,平成9年には開港100周年を迎えました。
 防波堤などの港湾施設の長寿命化,維持管理などについて国土交通省北海道開発局小樽港湾事務所からの説明聴取及び現地調査を行いました。
 写真は,管理事務所での説明・質疑と海上からの港湾施設の調査の様子です。

説明を受ける委員の様子 海上から港湾施設を視察する委員の様子

<北海道横断自動車道(小樽市・余市町)>

 北海道横断自動車道は,黒松内町を起点として,小樽市,夕張市,清水町,本別町等を経由し,根室市・網走市へ至る延長約694kmの高速自動車国道です。このうち,余市~小樽ジャンクションの区間は,平成30年度の開通を目指して整備が進められており,事業の概要や進捗状況,課題と対応等について東日本高速道路(株)北海道支社からの説明聴取及び現地調査を行いました。
 写真は,現場事務所及び工事現場での説明・質疑の様子です。

説明を受ける委員の様子 工事現場で説明を受ける委員の様子

<札幌駅・大通駅周辺地区(札幌市)>

 札幌市では,都市再生整備計画事業により地下鉄南北線のコンコースに大通交流拠点地下広場を拡張整備し,行政サービス機関の集約や滞留空間の創出に取り組んでいます。事業の概要や利活用の状況等について札幌市からの説明聴取及び現地調査を行いました。
 写真は,市庁舎及び地下広場での説明・質疑の様子です。

説明を受ける委員の様子 地下広場で説明を受ける委員の様子

<藻岩浄水場(札幌市)>

 藻岩浄水場は,昭和12年の札幌市の水道創設時に建設された歴史ある浄水場です。浄水施設の改築・更新事業とその際の留意事項等について,札幌市水道局からの説明聴取及び現地調査を行いました。
 写真は,浄水場及び施設内での説明・質疑の様子です。

説明を受ける委員の様子 施設を視察する委員の様子

<支笏湖公園自転車道線(千歳市)>

 北海道では数多くの自転車道が整備されており,中でも支笏湖公園自転車道線は利用者から高い評価を得ています。事業概要や安全対策,適切な維持管理に向けた取り組みなどについて北海道空知総合振興局からの説明聴取及び現地調査を実施しました。
 写真は,千歳出張所及び現地での説明・質疑の様子です。

説明を受ける委員の様子 現地で説明を受ける委員の様子

平成27年5月15日(金曜日)

<県南水道事務所(土浦市)>

 水質基準の改正や霞ヶ浦の水質変化から浄水処理費用が年々上昇していることを受けて, 水に溶けている汚れやかび臭の原因物質を一連の浄水処理システムとして除去する実証実験を行っている同事務所において,説明聴取を行い,施設の調査を実施しました。
概要について説明を受ける委員の様子 施設を視察する委員の様子

<雪印メグミルク(株)阿見工場(阿見町)>

 同工場は,企業局が造成した阿見東部工業団地に立地し,5月現在で現地採用の契約社員等を含め577名が勤務する国内最大規模の基幹工場です。
 同社のプロセスチーズやマーガリン類のほとんどを生産するとともに,阿見総合物流センターを併設することで,原料からの生産,物流までを一貫して行うことのできる工場の概要について,説明聴取を行い,施設の調査を実施しました。

概要について説明を受ける委員の様子 施設を視察する委員の様子

<水質管理センター(土浦市)>

 水源の汚濁や県民の水道水に対しての要求は複雑・多様化しており,それに応え,安全で安心な水道水を安定的に供給するための検査等を行う同センターにおいて,説明聴取を行い,かび臭物質分析装置や放射性物質分析装置等の施設の調査を実施しました。


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