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更新日:2016年3月18日
「津波が来る前には潮が引くから、潮が引いたら逃げろ」とよく言われますが、これは間違いです。
「引き(最初に潮が引く)」で始まる津波も、「押し(いきなりおそってくる)」で始まる津波もあります。
1968年の十勝沖地震の際、八戸港では30分くらいの間隔で津波が繰り返しおそってきて、まる1日たっても収まりませんでした。
第1波をやり過ごせても第2波以降でもっと大きな津波となることもあります。
次の押し波でのまれる可能性もあるので、津波が引いたからといって浸水する可能性がある自宅や海岸周辺に戻ってはいけません。
津波は沖合いの海域では新幹線並みの速度で来襲し、沿岸近くでは自動車並みの速度で迫ってきます。あなたが気づかぬうちに津波が到達するかもしれませんので、港や海岸に確かめに行ってはいけません。
また、津波は遠くから来るとは限りません。地震が近ければ近くで津波が起きるので、避難のための猶予はありません。
津波は沿岸での津波の高さが1mでも、その数倍の高さまで陸上をかけのぼります。そして、家や車もやすやすとさらっていくすさまじい破壊力を持っています。
木造家屋では、浸水高2m程度でほぼ全壊、1m程度で半壊となります。押し寄せる波に加えて、引いていく波の破壊力もすさまじいものがあります。
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