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更新日:2023年9月8日
最新鋭の国際海上コンテナターミナルを有する中核国際港湾として発展する常陸那珂港区は、群馬県から栃木県を経て茨城県へ至る北関東自動車道の整備と併せ、北関東地域における東西方向の新しい物流ルートを形成し、首都圏における物流の合理的再編と当地域の発展に大きく貢献していくものと期待されています。
常陸那珂港区は首都圏(約4,000万人)の大消費地の一画にあり、背後圏である北関東三県には多くの大手荷主企業が立地しています。
当港湾内には、輸送コスト・CO2削減を目的に世界的建設機械メーカーの「コマツ」、「日立建機」が立地しています。
茨城県は、県内に立地する企業に対し以下の支援をしています。
現在、京浜地区の港湾を利用されている北関東・東北地方に立地する荷主企業の方にとって、当港利用により、陸送コスト・輸送時間短縮のメリットが見込まれます。
宇都宮市から京浜港への輸送する場合1日一往復が、当港利用は一日2往復が可能でコストパフォーマンスに優れています。
区分 | 茨城港(常陸那珂港区) | 東京港(大井埠頭) | ||
---|---|---|---|---|
距離(キロメートル) | 時間(分) | 距離(キロメートル) | 時間(分) | |
水戸市 | 20 | 40 | 120 | 240 |
- | - | 130.0 | 125 | |
土浦市 | 60 | 120 | 70 | 145 |
60.0 | 50 | 80.0 | 90 | |
真岡市 | 75 | 115 | 110 | 210 |
70.0 | 60 | 150.0 | 150 | |
宇都宮市 | 85 | 130 | 120 | 230 |
80.0 | 70 | 140.0 | 145 | |
太田市 | 130 | 190 | 95 | 190 |
120.0 | 100 | 120.0 | 170 |
常陸那珂港区は日本とアメリカの航路上(大圏コース上)にあり、北米までの最短距離の輸送を実現でき、船舶の燃料・輸送コスト・CO2等の削減が可能です。
常陸那珂港区は、北関東自動車道(東水戸道路)が港に直結した日本で唯一の港と高速道路を一体として計画された港湾で、渋滞が殆どなく、計画性をもった輸送が実現されます。
北関東自動車道は、平成23年3月19日に全線開通し、関越自動車道・東北自動車道と接続されアクセスが格段に良くなりました。
北関東・東北の荷主にとって京浜地区へ輸送するよりも輸送距離が短縮され、渋滞のない常陸那珂港区を利用することによって、窒素酸化物、CO2の排気が低減され、環境にやさしい物流が実現されます。
平成20年7月に開催された洞爺湖サミットにおいても、地球温暖化対策の観点からCO2の削減が議論されこの削減が急務となっています。
東京都においては、平成20年6月大規模事業所への「総量削減義務と排出量取引制度」(外部サイトへリンク)の導入が条例化され、地方行政サイドもCO2の削減に取り組み始めました。
北関東各都市からの大型トラック1台当たりのCO2排出量試算
区分 | 茨城港(常陸那珂港区) | 東京港(大井埠頭) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
距離(キロメートル) | 時間(分) | CO2排出量(t-CO2) | 距離(キロメートル) | 時間(分) | CO2排出量(t-CO2) | |
水戸市 | 20 | 40 | 0.02 | 120 | 240 | 0.14 |
土浦市 | 60 | 120 | 0.07 | 70 | 145 | 0.08 |
真岡市 | 75 | 115 | 0.09 | 110 | 210 | 0.13 |
宇都宮市 | 85 | 130 | 0.1 | 120 | 230 | 0.14 |
太田市 | 130 | 190 | 0.15 | 95 | 190 | 0.11 |
常陸那珂港区では、コンテナ船の大型化に対応した水深-14Mの岸壁を有しており、5万D/W・t級の船舶に対応しています。
さらに、中央ふ頭地区に-12mの大型RORO船対応の岸壁が平成28年4月より供用しております。
北米西海岸からの入港時に要するアクセス時間の比較
比較項目 | 常陸那珂港区 | 京浜港 |
---|---|---|
入港時間 | 外洋から直接入港可能 | 房総半島回るため約14時間のロス |
荷役時間 | 荷役待ち時間がない | 荷役待ち時間約6.5時間のロス |
湾内移動時間 | 港内速度制限が無い | 東京湾内速度12knにより6時間のロス |
結果 | 待ち時間なし | 約26.5時間のロス |
大水深岸壁(-14m)やオーバーパナマックス船対応のガントリークレーン2基、燻蒸施設、メンテナンスショップ等が備えられ、トランスファークレーン・シヤーシ方式による効率的な荷役方式を採用するなど、コンテナターミナルとして機能しています。
北米、欧州、中近東への大型RORO船の定期船サービス、北米コンテナ航路、中国コンテナ航路、内航コンテナフィーダーサービスが受けられます。
さらに、内貿地区には、県営上屋・FAZ倉庫や民間の倉庫、日本有数の港湾運送業者も数多く立地しています
北関東地域には、宇都宮市のUICT、太田市のOICTの3カ所ににインランドデポが配置がなされており、立地されている荷主の皆様方の利便性も確保されています。
常陸那珂港区は、外貿船のすぐ隣に内貿船のコンテナ船が着けられます。スムーズな荷役が実現する、内航フイーダーに適しています。
また、大型RORO船による北米・欧州定期航路が就航されており、内航ROROフイーダーとの接続も可能です。
さらに、日立港区、大洗港区を利用することにより、北海道から北九州までの太平洋沿岸に沿った環境にやさしいモーダルシフト(RORO&フェリー利用)が可能です。
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