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更新日:2022年9月25日
この池の川処理場は、日立市企業局が管理する下水処理場で、昭和48年4月に供用開始し、県内の市町村では最も古い処理場です。
▲リポートの冨田、加藤(左から)
―――私たちが生まれる20年以上も前から活躍している処理場なんですね。私も小学生のころ社会科見学で来たことがある処理場です。(冨田)
そんな池の川処理場では、今どんなことに取り組んでいるのか、日立市企業局上下水道部浄化センターの大江所長さんをはじめ職員方々にお話しをお聞きしました。
この処理場は、日立市の中央部の下水を処理するための処理場で、一日当たり84千立方メートルの下水を処理する能力を持っているそうです。日立市では、昭和44年からこの中央処理区域の下水道事業に着手し、その後、北部処理区域と南部処理区域の整備を進めてきていて、下水道の普及率は、市全体で98.2%(令和元年度末時点)となっていて、今は、建設拡張の時代から本格的な維持管理の時代に移ってきたとのことです。
▲まずは処理場の概要について勉強させていただきました
―――この処理場も供用を開始して、48年が経過しているので、老朽化の対策が必要になっているみたい。下水道は、毎日24時間、私たちの生活を支えているので、どのように老朽化対策を進めているのかしら。(加藤)
下水道の老朽化対策には、ストックマネジメント計画を策定し、計画的、効率的に管理を行うとのことです。ストックマネジメント計画*というのは、日常の維持管理を行いながら、下水道の機能が停止しないよう計画的に点検や修繕・改築を行い、費用も平準化や削減に努めながら、対策を行うことだそうです。つまり、維持管理工事と造り替えのような改築工事を一体的に捉えた計画のようです。
*ストックマネジメント計画:日常生活や社会活動に重大な影響を及ぼす事故発生や機能停止を未然に防止し、計画的な点検・調査及び修繕・改築を行い、持続的な下水道機能の確保とライフサイクルコストの低減を図るための計画
―――なかなか難しそうですね。(冨田)人間の体に例えると、日々の健康を管理しながら健康診断や予防注射を行いながら、なるべく大きな病気にならないようにして、長生きするよう対策しているってことかなぁ。(加藤)
▲下水の処理工程も一通り教えていただきました。
この池の川処理場では、老朽化対策は、ひと段落したとのことで、令和5年からストックマネジメント計画に基づいて、また、改築工事を行っていくとのことでした。ですが、処理場内では、日常的に、修繕が必要で、職員の方も、「試行錯誤しながら、機能をどうやったら長く持たせることができるか、いつも勉強している」とのことでした。また、「部品の取り換えにしても、ただ定期的に同じものに取り換えるのではなく、より寿命が長くなるよう、部品を一つ一つ見極めながら良いものに取り換えていくことが必要」とおっしゃっていました。
▲電気機械類の部品の取り換えには、見極めが大事!
▲役目を終えた電気機械の部品たちに感謝
―――下水を処理するには、毎日のように修繕作業もあって、大変なことなんだと、小学生の頃の見学ではわからなかったけど、処理場に携わる方の苦労や工夫に触れることができました。(冨田)
―――下水をきれいにするのに、長い工程があって、その大変さを理解することで、自分たちが流す生活排水のことも、もう少し考えてみようかと思いました。(加藤)
▲微生物(活性汚泥)のはたらきにびっくり
この「天使の現場リポート」は不定期ですがこれからシリーズ化してお伝えしていきますので、どうぞご期待ください!
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