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更新日:2017年7月30日
トリケラトプス(左)とティラノサウルス(右)のジオラマ。
羽毛をまとったティラノサウルスのロボットの常設展示は、世界初。
坂東市にあるミュージアムパーク茨城県自然博物館は、平成6年の開館から23年目となる今年5月、全国の自然史系県立博物館の中では初となる入館者数1千万人を達成しました。
今回は、そんな博物館の魅力をレポートします。
いばらき女性特派員 【プロフィール】 |
の6つの展示室があり、地球の誕生から現在までの自然や生物の進化について知ることができます。ミュージアムコンパニオンによるガイドツアーも毎日開催されています。
子どもたちに人気の「恐竜たちの生活コーナー」(地球の生いたち・第2展示室)が、最新の研究成果を反映し、今年3月にリニューアルしました。
羽毛をまとった肉食恐竜のティラノサウルスと植物食恐竜のトリケラトプスが互いに威嚇する姿は、迫力満点です。
このジオラマでは、中生代白亜紀末期の北アメリカの森林環境が再現されています。
加藤太一学芸員 |
年3回の企画展は、約3年の構想を経て開催されます。
現在開催されている第69回企画展「昆虫大研究プロジェクト〜あなたも研究者みんなが作る昆虫展〜」の担当チーフ・久松正樹資料課長は、「楽しく、わかりやすい企画展を目指しています。
私も小さい頃から昆虫など自然が大好きで、今も自然と生命の不思議に夢中です。
子どもたちの小さな『好き』を、大きな『夢中』へとナビゲートするお手伝いができればと思っています」と力強く話していました。
研究室で、企画展への意気込みを語る久松資料課長(右)、中川裕喜主任学芸主事(左)
昆虫の生態に迫る!約1万3600点の標本を展示
15.8ヘクタール(東京ドームの約3・5倍)の広大な野外施設を持つフィールド型の博物館であることも特長の一つです。遊びながら動物や鳥たちの生活や行動を模擬体験できる「夢の広場」、貝化石を探す体験ができる「古代の広場」、季節ごとに咲く花を満喫できる「花の谷」、菅生沼にかかる歩行者専用の「菅生沼ふれあい橋」などがあります。
野外観察のベースキャンプとなる自然発見工房では、化石クリーニング体験教室や、バードウォッチング用の双眼鏡など自然観賞用具の貸し出しも行っています。
古代の広場で、約12.5万年前の貝化石を発見!(常総市立五箇小学校5年生)
博物館の役割は、「展示」だけでなく、「資料の収集・保管」「調査研究」もあります。学芸員は、日々資料を収集し、後世に伝えるため収蔵庫で保管します。
収蔵庫は見学できませんが、映像で収蔵庫の様子や保管されている資料を見ることができます。
「日頃、目にしている昆虫や草花が、数年経つと絶滅危惧種になっているかもしれない」との久松資料課長の話に、「地球は子孫からの預かりもの」とあらためて実感しました。
本館・野外施設 | 野外施設のみ | 年間 パスポート |
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企画展開催時 | 通常時 | |||
一般 | 740円(600円) | 530円(430円) | 210円(100円) | 1,540円 |
高校・大学生 | 450円(310円) | 330円(210円) | 100円(50円) | 1,030円 |
小・中学生 | 140円(70円) | 100円(50円) | 50円(30円) | 310円 |
※()内は、20人以上の団体料金
※未就学児、満70歳以上の方、障害者手帳などをお持ちの方および付添の方は入館無料
※毎週土曜日は、高校生以下の児童・生徒は入館無料(春、夏、冬休み期間中を除く)
ミュージアムコンパニオンが、各展示室をご案内します。
30万年前の岩石の中から
木の葉の化石を見つける体験教室です。
※事前予約制/☎0297(38)0927(前日まで)
46億年の宇宙の進化と、地球の生い立ちを教えてくれる県自然博物館。 最新の研究、テクノロジーを生かした工夫ある展示や、学芸員、スタッフ一同の熱い思い、自然を生かした広大な野外施設、好奇心をくすぐるイベントなどが、入館者数1千万人を達成した人気の秘密なのだと思いました。 子どもから大人まで、何度行っても楽しめる場所です。 この夏、県自然博物館に行ってみませんか。きっと、自然の奥深さ、素晴らしさを感じることでしょう。 |
坂東市大崎700☎0297-38-2000
常磐自動車道「谷和原IC」から20分
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