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更新日:2015年7月27日
8月は、道路ふれあい月間です。 |
本県のほぼ中央に位置する笠間市の岩間地区、国道355号線で、10年以上の長きにわたり美化活動を続けてきた日赤奉仕団(佐藤喜代子さんら約30人)が、昨年度、国土交通大臣から表彰されました。
佐藤さんたちが活動を行う花壇は、愛らしい表情で、自らもシートベルトを締め、交通安全を呼びかける赤いダルマが目印です。
初夏にマリーゴールドを、秋にはパンジーを、それぞれ1,000株以上も植え、配置やデザインを考慮し、植える間隔を変えるなど、車のドライバーの目線で、花壇がより美しく見えるよう試行錯誤を繰り返しています。
また、植えた後も約1カ月ごとに除草や追肥をし、「里親」という名の通り、我が子のように花を可愛がり、何カ月もきれいに咲かせる努力をしています。
今回、草刈りの後、花壇はトラクターで耕されましたが、2年前までは広い花壇を手作業で耕していたため、翌日にはひどい筋肉痛に悩まされたそうです。
そんな大変な思いをしても続けられるのは、周囲の皆さんに認知され、「手入れが行き届いているね」など、通行している方から温かい言葉をかけてもらえるからに他ならないと話してくれました。
道路の里親・里子という言葉に、初めはピンときませんでした。しかし、実際に、佐藤さんたちと一緒に作業をしてみると、花壇の花たちがとても愛おしく思え、まさに親子のような関係になるのだと納得しました。
私は、隅の方でほんの2・3株植えるのを体験させていただいただけですが、後でこの場所を通った時に
は、花たちが元気に育っているか見てみようと思いました。ですから、長年ここで活動していらっしゃる皆さんの愛情といったら、ひとしおでしょう。
そして、ここの道路に限らず、それぞれの道路には里親がいて、里親さんたちが愛情を注いでいます。そんな思いを巡らせれば、信号待ちの時間も心温まるひと時になるでしょう。
(眞柄梨恵子)
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