ここから本文です。
更新日:2024年7月11日
この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は、こちらから視聴いただくことができます。
(作成:報道・広聴課)
令和6年7月11日(木曜日)
11時15分~11時50分 会見室
産経(幹事社):よろしくお願いします。
幹事社の産経新聞です。よろしくお願いします。
知事:よろしくお願いします。
産経(幹事社):では、知事からの発表事項、よろしくお願いします。
知事:それでは、カジキ釣り国際大会、今年の大会概要について御説明をさせていただきます。
まず、カジキ釣り国際大会を中心とする国際イベントということなのですけれども、「IBARAKI INTERNATIONAL FISHING FESTIVAL in Hitachinaka-Oarai Resort 2024」と名付けて開催をさせていただきます。
まず、今年で3回目となります本イベントですけれども、ひたちなか大洗リゾート構想の取組の一環ということで、地域のブランド力や消費額の向上、国内外の新たな顧客層の獲得を狙いとしているものであります。
今年は、新たな打ち出しとして、1つ目に、国際化の推進、2つ目に、サポーター店制度の発足、3つ目に、賞金の増額を掲げております。
国際化の推進といたしましては、新たに、メキシコ・ロスカボスとの関係構築を目指したり、もう一つは、サポーター店制度については、地元における大会の開催機運醸成に貢献するものと考えております。
詳細については、後ほど、御説明いたします。
賞金の額ですが、昨年度より200万円増額して、今回は賞金を国内最大の総額500万円とさせていただきました。選手の方々にはふるって参加いただければと存じます。
メキシコ・ロスカボスとの関係構築ですけれども、メキシコ有数のリゾート地ロスカボスで開催されるカジキ釣り大会「BISBEE’S BLACK & BLUE」との関係構築をするために、メキシコ大会主催者の一族のお一人でありますトリシア・ビズビーさんに表彰式に参加するか、あるいは、ビデオメッセージをいただくかの予定をしております。
また、今回の大会の優勝チームの副賞ですが、なんと、「BISBEE’S BLACK & BLUE」の出場費用100万円を贈呈するというものでございます。
優勝チームには、メキシコ大会に御参加いただいて、今後、双方の大会の選手が行き来するきっかけにしていただきたいと考えております。
また、大会開催地のロスカボス観光局から、副賞として、高級テキーラを贈呈いただくことになっておりまして、表彰式当日には、メキシコ大使館からゲスト参加をいただくなど、メキシコとの関係を築き上げていくきっかけにしていく予定でございます。
このほか、大使館からの御提案で、メキシコの海鮮料理と大洗・ひたちなかの海産物とがコラボレーションしたお料理を提供いただくことを予定しておりますので、御期待いただければと思います。
次に、サポーター店制度です。
大会と地元との一体感を高めるため、地元の飲食店がサポーター店となって大会を応援して、大会参加者が店舗を利用することで、地元における大会の開催機運を醸成することを目的としたものです。
サポーター店は、地元の飲食店をはじめ、宿泊施設やお土産店などでございますが、地元の商工会や観光協会にも御協力いただき、現在、26軒の店舗に御参加いただいているところです。
大会期間中は、双方に特典を御用意しておりまして、店舗にも選手にもWin-Winとなるように取組を進めております。
サポーター店の一覧でございます。
御覧のとおり、飲食店を中心に御参加いただいているところであり、大洗町の店舗を中心に、ひたちなか市の店舗にも、複数、御協力をいただいておりますので、今後、公式ホームページで公開してPRをしてまいります。
続きまして、海外からのゲスト、招待選手です。
今年は、過去最大の9名の外国人選手に参加いただきます。
1回目の大会に参加いただきました元読売ジャイアンツのスコット・マシソン氏をはじめ、フロリダのカジキ釣り大会の主催者であるロバート氏や、クルーザー会社「VIKING社」の副社長であるマイケル氏に御参加いただくほか、前回参加したハワイのグレン・ウエダさんからも自分のチームの5名を連れて参加したいという申出もいただいております。
過去招待した選手が自主的に参加いただくという流れが出来上がっておりまして、大会の成果であると受け止めております。
次に、日本人の招待選手ですが、5名を予定しております。
3大会連続の出場となります元プロ野球メジャーリーガーでありました大魔神こと佐々木主浩さん、それから、釣り好きとして知られている元プロ野球メジャーリーガーの城島健司さんが新たに参加をされます。自身でプロデュースする釣り番組とのタイアップで御参加いただくということでございます。メジャーリーガー同士の対決ということも見られるということになります。
そのほか、本県出身のプロアングラーとして活躍されている鈴木斉さん、俳優の松方弘樹さんの御子息の仁科克基さんと、コンビで世界のカジキ釣り大会に参戦しているカジキングさんにも、昨年に引き続き御参加をいただきます。
陸上イベントでございます。
9月1日が実は防災の日になっております。今回新たにいばらき大使で大洗町のスペシャルアンバサダー、プロレスラーの蝶野正洋さんとタッグを組んで、地域防災と救命啓発を目的とした特別イベントを会場で行います。
蝶野さんは、地域防災の啓発に力を入れておりまして、今年設立した新たなプロジェクトのイベントとして、今回、FISHING FESTIVALとのコラボレーションを実現することができました。
また、那珂湊のおさかな市場と大洗港区第4埠頭において、カジキの解体ショーと検量式を実施することをはじめ、大洗港区第4埠頭では、カジキグルメの提供を行うほか、茨城の海産物やご当地のグルメを味わえるブース、音楽演奏やトークショーなど、ステージイベントを実施してまいります。
さらに、8月31日には、大洗港区第4埠頭に外国クルーズ船が寄港予定でありまして、歓迎イベントのほか、カジキ解体ショーなどを行って、乗客の方々にカジキ釣り国際大会をPRする予定にしております。
加えて、室屋さんのエアショーを大洗サンビーチで開催するほか、大洗港区第4埠頭の会場でトークショーを行うなど、カジキ釣りファンだけでなく、様々な方に楽しんでいただけるイベントにしてまいりたいと考えています。
ここで、先ほど御紹介いたしました蝶野さんのビデオメッセージを御紹介したいと思います。
〔蝶野正洋氏からのスペシャルメッセージ〕
いばらき大使、そして大洗町スペシャルアンバサダーの蝶野正洋です。
このたび、私蝶野正洋とDDTプロレスリングがタッグを組み、プロレスを通じて地域防災について啓発を行う「STFプロジェクト」を開始することになりました。
そして、今回、9月1日「防災の日」に、私と関係の深い茨城、大洗で開催される「IBARAKI INTERNATIONAL FISHING FESTIVAL」の会場でプロジェクトを立ち上げ、初のイベントを実施させていただきます。
大洗はアンコウが有名ですが、茨城沖ではカジキもよく釣れるということです。
大井川知事が力を入れて日本初のカジキ釣り国際大会を開催したと聞いております。
フィッシングとプロレスということで、分野は違いますが、一緒に地域を盛り上げ、茨城の海の魅力、防災について身近に感じてもらえるイベントにしましょう。
よろしくお願いします。
I am 蝶野!Come on!
知事:違和感しかないような雰囲気ですけれども、カジキ釣りの国際大会は以上のような形で実施していきたいというふうに思っております。
私の方から発表は以上です。
産経(幹事社):ありがとうございました。
まず、ロスカボスとの関係構築ということなのですけれども、ここら辺のどういった効果というのを期待しているのかというのをまずお願いします。
知事:メキシコ・ロスカボスの「BISBEE’S BLACK & BLUE」というカジキ釣り大会は国際的に非常に大きな大会でして、非常に有名です。こちらの大会との連携が我々の大会とつくることができると、これからひたちなか大洗地区のビルフィッシュ大会を通じたPRが非常に大きく進展するのではないかなというふうに考えております。
うまくロスカボスとの関係構築から世界に発信をしていければ、世界的に認知が広まって、ビルフィッシュ大会を通じたひたちなか大洗リゾート構想の更なる前進が大いに期待できるのではないかと期待しております。
産経(幹事社):分かりました。ありがとうございます。
あと、サポーター店制度の導入ということですけれども、これは過去2回も陸上のイベントというのがあったわけですけれども、今回、新たにバージョンアップした狙いみたいなものをお聞かせください。
知事:前回もいろいろな陸上イベントは行ったわけですけれども、今回、地元とこの大会との密着度を更に増すという意味でサポーター店制度というのを導入しました。
これは、実は下田なんかの大会でも取り入れているもので、そういうものを見習って我々も導入していくことを決めたのですが、地元の店舗とビルフィッシュ大会が分離されていてはせっかくの大会も意味のないものになってしまいますので、地元の商店街、あるいはまちがしっかりとこの大会を通じて潤って、あるいは大会に参加していただいて、大洗町、ひたちなか市ぐるみでこの大会を盛り上げていただけるような、そういうきっかけにしていきたいなというふうに思っております。
産経(幹事社):分かりました。ありがとうございます。
あと、知事、1点、確認ですけれども、賞金総額500万円で、国内最大ということですが、1回目、2回目、去年までは国内最大ではなかったでしたか。
知事:300万円も結構大きいといえば大きいのかな。
事務局:同額で最大でした。
産経(幹事社):分かりました。ありがとうございます。
あと、防災イベントも開くということですが、釣りのイベントと防災をマッチングした意味合いみたいなものはありますか。
知事:9月1日が「防災の日」だということ以上に私もよく分からないのですけれども、突然私も知らされたので、妙な違和感が面白いんじゃないかなというふうに思います。
産経(幹事社):なるほど。分かりました。
幹事社からは以上となります。
各社さん、お願いします。
NHK:NHKです。よろしくお願いします。
昨年は37チーム、180人ぐらいの参加ということだったのですけれども、今年は知事はどれくらいの目標かみたいなものがあれば、お伺いできればと思います。
知事:それ以上はいっていただけるのではないかなと期待しておりまして、40チームくらい参加していただけないかなと、控えめにですけれども、考えております。
NHK:ありがとうございます。
茨城:茨城新聞です。よろしくお願いします。
今回、開催としては3回目になると思いますが、3年目ということで、この大会に対して、知事はどういった評価をされているのか、お聞かせください。
知事:毎年毎年工夫をしながら開催をしてきておって、その成果が着実に出てきているのではないかなというふうに思います。まだ3回目にもかかわらず、かなり、国際大会としての知名度を上げてきているというふうに思いますし、ビルフィッシュの関係者以外からの注目も集めつつあるんじゃないかなというふうに思っていますので、この状況を更に発展させるために、今回、更に国際的な連携とか新たな手を打ち出していますけれども、努力することはいろいろあるんじゃないかなというふうに思いますので、是非頑張っていきたいと思います。
茨城:ありがとうございます。
今回、3日間での来場者の目標としてはどのぐらいを想定されていらっしゃるのでしょうか。
事務局:特にはございません。参考に、1年目は1日で3,000人、昨年は3日間で1万3,000人、1万3,000人は推定値ですけれども。今年は開催の形態とかも変わってきているので、比較はできないのですけれども、一応、ご参考までに、過去の来場者数というところで。
毎日:毎日新聞です。大会にとどまらず、リゾート構想全体の数値目標というのを掲げられているのか、掲げられているのであれば、教えてください。もしないのであれば、将来的なビジョンを少し教えてください。
知事:リゾート構想は大分前に発表させていただきましたが、数値目標というわけではなく、大洗とひたちなかを一体として、海沿いの景観のいい場所としてリゾート構想という形で発展を促していくというビジョンとプランでございます。
今、ビルフィッシュ大会以外にも整備を進めていまして、例えば、身近なところで言えば、県立の大洗水族館のリニューアルによって集客レベルを格段に上げたりとか、あるいはサンビーチ周辺の整備、それから、マリーナの民間への譲渡なども含めて再開発に取り組んだり、その用地の売却などでディベロッパーの方々を呼び込んだりということで、ひたちなか・大洗を一体として、観光地としては非常に売り物の多い、特徴の多い場所なので、ひたちなか海浜公園や大洗の様々な景観、あるいは海産物などを使って、リゾート地としての価値を高めていく努力をしていると思います。
毎日:目標とする他の観光地みたいなものはあるのでしょうか。
知事:特にどこかということは作っておりません。
参考までに、後でひたちなか大洗リゾート構想の資料を差し上げますので、それを参考にしてください。もう随分前に発表したはずなので。
毎日:構想全体の中で、今、進展度を登山で例えると、何合目ぐらいでしょうか。
知事:まあ、3合目ぐらいまでではないですかね。まだまだできることがあると思います。
毎日:ありがとうございました。
産経(幹事社):ほかにありませんでしょうか。
産経(幹事社):では、発表事項以外で、まず、障害者向けのグループホームを運営している「恵」の施設というのが県内8か所ありますけれども、先日、県の方でも相談窓口というのが一応開設されましたけれども、現時点でどういった相談がどれぐらい寄せられているかということと、仮に利用者から退去の希望等があった場合に、どういった対応を示していくのかということも併せてお聞かせください。
知事:相談窓口を設置したところでございますが、相談の様々な内容についてはちょっとここでは申し上げることはできませんけれども、電話などでの幾つかの相談があったことは事実でございます。
仮に、その相談として、事業所を移りたいという話があった場合でも、しっかりと支給決定市町村や相談支援事業所とも情報共有しながら、利用者の意思に沿うような形で対応できるように努力していきたいというふうに思っております。
産経(幹事社):分かりました。ありがとうございます。
産経(幹事社):あともう1点、お願いします。
新型コロナの感染状況なのですけれども、最近の推移も含めて、特徴的なものがあれば教えてください。
知事:新型コロナ、最近、全然チェックしていないな。
でも、ほとんど問題になるようなレベルじゃないのではないでしょうか。
産経(幹事社):分かりました。ありがとうございます。
では、各社さん、お願いします。
茨城:茨城新聞社です。よろしくお願いします。旧優生保護法についてお聞きします。
先日、最高裁で、旧優生保護法について違憲という判断が示されましたけれども、これについて、知事の所感をよろしくお願いします。
知事:国の優生保護法の違憲性及び除斥期間を援用する国に対しての厳しい指摘を含んだ画期的な判決だったのではないかなというふうに思います。
我々自治体としても、旧優生保護法で意図せず被害を被った方々にしっかりと寄り添って、今後、できる限りの対応をしていくということを是非心がけていきたいというふうに思っています。
茨城:例えば、その寄り添った内容というのはどういうことが考えられますでしょうか。
知事:今回の判決によって、国からも、補償というか、見舞金というのか、そういうものを支給する対象として、同意を得ずに強制的な不妊手術が行われたケースに加えて、同意を得て行われた不妊手術の被害者も含めて支給するという方針が示されておりますので、我々としてもしっかりと国と連携しながらその方々に対してきちんと連絡を取って、支給の手が届くようにしていきたいというふうに思いますし、あとは、これまで国との関係で、我々の方で資料を提供したものについて、被害の事実がなかったということで、国から否定されていた案件というのが何件か実はあるのです。それについても、この裁判の判決を受けて、もう一度、国に対して、認めるべきじゃないかどうか、再確認を我々も積極的に行って、1人でも多くの方の救済につなげていきたいというふうに考えております。
茨城:県の今後のそういう対応にも関わってくる話なのですが、優生保護法下では、都道府県に優生保護審査会が設置されていて、そこで手術すべきかどうかの判断を下していたということなのですけれども、その意味では、県のトップの立場で、多少関与があったと言われても仕方がない状況だと思うのですけれども、どういうふうにその辺は捉えていますでしょうか。
知事:それは、国だけではなく、その当時の行政に携わる人間全ての責任なんじゃないかなというふうに思っていますし、我々としても、そのため、しっかりと被害者に対する寄り添った対応、救済を積極的に行うということに尽きるのかなと思っています。
茨城:最高裁判決でも、知事のおっしゃられたように、同意があったとしても、それは強制なのだという考え方が示されましたけれども、県の公表しているといいますか、示している推計の強制手術の人数というのは、改めて何人になりますでしょうか。
知事:同意を得ず行われた強制的な不妊手術の推計数が大体153件ということでこれまで発表していましたが、それに加えて、同意を得て行われた不妊手術の数が97件というふうに連絡が来ていますので、そういう意味では、最大推計は250件に増えることになるというふうに考えます。
茨城:同意のあった方も強制とみなして、強制で最大で250人ということになりますか。
知事:そういうことになると思います。
茨城:ありがとうございます。
NHK:NHKです。よろしくお願いします。今月の5日に中国の呉駐日大使が知事のもとを表敬訪問されたと思います。
その際に、知事から、日立市へのパンダの誘致についてお力添えをいただきたいということでお話があったと思うのですけれども、それに対する呉大使の反応の受止めと、今後、具体的にどのように誘致活動を促進させていくかということの知事の考えを伺えればと思います。
知事:パンダの誘致というのはなかなか難しいものがあると、ワシントン条約というものもあるしという話を大使もおっしゃっていましたが、その中でも、茨城県との友好関係の構築については、大使からも、全国の都道府県の中でも非常に友好関係が強い県ということでもお話があったように、非常に評価をしていただいているようなので、こういう関係を続けながらパンダの誘致につなげていきたいというふうに思っていますし、また、地元の日立市をはじめとして、パンダ誘致に非常に盛り上がって活動を続けていただいている人たちの地道な草の根の活動というのも非常に大きな今後の中国と茨城との友好関係を深めることにも貢献していただけているんじゃないかなというふうに感じております。
NHK:ありがとうございます。
知事から、大使との会話の中で、コロナ禍で止まっていた部分もあったんですけれどもという話もあったと思うのですけれども、これからはどんな活動をしていきたいというのは、何かありますでしょうか。
知事:パンダ誘致も含めて、コロナ禍前に中国政府を訪問して、パンダ誘致の要望活動をさせていただきましたが、その後、コロナの関係で、全く中国との往来が難しくなってしまったわけですけれども、今後さらに大使の御協力もいただきながら、パンダに対する誘致活動を、今年度は、またコロナ前と同様に積極的に行っていきたい。
NHK:ありがとうございます。例えば、地元でこんな活動をしたいとか、あんな活動をしたいとかというのは、何かあったりしますか。
知事:今後いろいろ発表することがあると思います。
NHK:分かりました。ありがとうございます。
茨城:茨城新聞です。今度はインドの話になりますけれども、先日、来週、知事がインドに行かれるとの発表があったかと思います。
インドに行かれて、現地の大学と覚書きを結ぶということでしたけれども、どういった狙いとか目指すものがあるのかをお聞かせください。
知事:我々の最大の課題である人口減少問題、労働力不足問題、それを乗り越えるためには、社会的な人口移動によって少しでも人口減少を抑える、人口流入によって人口減を抑えるというものだけではなかなか限界があるものですから、やはり外国人の方々に活躍していただく、そういう場にしないと、なかなか社会活動・経済活動を維持するのは難しいという認識の下に、積極的に外国人の方々に来ていただける環境の整備などにも取り組んでおりますが、その中で、インドというのは世界最大の人口を抱えて、かつ、平均年齢が非常に若い、かつ、若者の数の割には就職口がなくて困っているという状況もあるものですから、我々とのマッチングとしていいのかなと思っておりまして、今回を皮切りにしっかりと、インドの方々は特に英語が通じるということで、語学が堪能だということなので、インドの方々を茨城県の労働力として取り込むという流れをしっかりと定着・拡大していきたいというふうに思っています。
茨城:ありがとうございます。具体的にどういった対応になることを想定されていらっしゃるのでしょうか。
知事:今後、大学との協定などをきっかけに、様々な業界、受入れ団体と協力しながら、県が中心となって、インドからの労働力の受入れ、それから、県内の様々な事業者とのマッチング、そういうことを組織的に行えるような体制をつくっていくことになると思います。
茨城:ありがとうございます。
茨城:もう1点、お伺いします。今月の26日からパリオリンピックが開幕すると思います。
県内でも、県勢として30人以上が出場、ゆかりのある方も含めて30人ぐらいだと思うのですけれども、期待感といいますか、メッセージなどがありましたらお願いします。
知事:東京オリンピックの際には、無観客という非常に異例の大会であったわけですけれども、今度のパリ大会は、通常のオリンピックのように、たくさんの観衆の中で思う存分力を発揮できる大会になると思います。
茨城県出身、あるいは茨城県ゆかりの選手には是非思い切って力を出し切って、活躍していただきたいというふうに思っています。
茨城:ありがとうございます。
日刊工:日刊工業新聞です。さっきのインドの話に続いてなのですけれども、先ほどおっしゃっていただいたインド現地というのは雇用がなくて余っているという話、ただ、単純に消去法で来るというのも何かおかしい話じゃないですか。だから、より日本に来てもらうための魅力づくりみたいなところをどうお考えなのか、お聞かせください。
知事:消去法じゃないですよ。
日刊工:例えば、アメリカとか中国とかに行くんじゃなくて、何で日本に来るのかというところの魅力づくりみたいな。
知事:それは、日本の仕事場がどういうところで、どういうキャリアが考えられてということを、きちんと向こうの現地にいて、情報が入手できるような環境をしっかりつくっていくということなんじゃないかなと。
それから、日本で働くインドの方々が増えれば、そこからの情報というのもどんどんインドの中で広まっていくでしょうから、そういうことが非常に大事なんじゃないかなと。
各国との比較といっても、各国でそれぞれインドにおいて求める人材の層とか、そういうものがいろいろ違っていたりするものですから、一概に他と違うのですよということだけでもないというか、そこは比較の問題ではないんじゃないかなというふうに考えています。
日刊工:分かりました。ありがとうございます。
また、受け入れる側の日本の企業に対しての支援みたいなものも何かお考えがあればお聞かせください。
知事:特に考えておりません。皆さん、受け入れる側の企業としては、人材が欲しいと考えているところがどれだけあるかということだと思いますので、支援の問題というよりは、人材を確保できること自体が支援なんじゃないかなと思っています。
日刊工:大手さんであれば受け入れやすいというか、ある程度、資本があるのでしょうけれども、例えば、中小企業さんが簡単に人を。
知事:人を受け入れるのは簡単じゃありませんし、その覚悟を持って受け入れなければ受け入れられませんから、それはそれぞれの企業でその体制をつくれるかとか、そういうことで、全て手取り足取り、県が教えられるような話ではございませんので、そこはそれぞれの企業で努力をしたり、情報交換を企業同士でしていただいたり、そういうことなんじゃないかなと思いますけれども。
日刊工:分かりました。ありがとうございます。
茨城:茨城新聞です。防潮堤の整備についてお聞きしたいのですけれども、津波対策の防潮堤整備としては、6月末でひとまず整備が完了して、一区切りついたという状況だと思うのですが、ただ、一方で、避難のためのソフト政策も重要とされているとは思います。知事として、この一区切りついたということについて。
知事:どこの防潮堤の話って言っていますか。
茨城:茨城県内の海岸線の防潮堤、6月末で。
知事:何の話だろう。
茨城:津波対策。
知事:大洗とかあの辺か。
茨城:そうですね。県内の53キロメーターぐらい、全て津波対策については終わったということで、知事の思いを教えていただければと思います。
知事:防潮堤の一応の完成を見たことによって、一応の国が定めた国の津波対策が一段落したということなのかなというふうに思います。
ただ、地震と津波はいつ起こるか分からないので、しっかりと普段から警戒を緩めず、ソフト対策というのでしょうか、避難訓練のようなソフト対策をしっかりとしていくことが重要なのかなと思います。
産経(幹事社):他にありませんか。
では、ありませんので、これで終わります。
ありがとうございました。
知事:はい、ありがとうございます。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
このページに関するお問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください