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更新日:2023年7月20日
この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は、こちらから視聴いただくことができます。
福島第一原子力発電所事故に伴う日本産食品の輸入規制について(1)
経産省勤務の性同一性障害職員のトイレ使用を巡る最高裁判決について
福島第一原子力発電所事故に伴う日本産食品の輸入規制について(2)
(作成:報道・広聴課)
令和5年7月20日(木曜日)
11時16分~11時27分 会見室
読売(幹事社):よろしくお願いします。幹事社の読売新聞です。
冒頭発表ないということで、何点か幹事社から質問させていただきます。
まず、福島第一原発事故に伴う日本産食品の輸入規制について伺います。先日、欧州連合が規制撤廃を表明しましたが、この件に対いての知事の受け止めをお願いします。
知事:EUの輸入規制撤廃の動きは、これは歓迎すべきものだというふうに考えております。ただ本県の対象品目というのが野生のキノコとコシアブラということで、実質的な影響はあまりないのかなというふうに思いますが、ただ、こういう動きがしっかりと広がっていただくことが非常に大事なのではないかというふうに考えております。
読売(幹事社):一方で、福島第一原発の処理水をめぐって、香港が海洋放出されれば10都県産の水産物を輸入を禁止すると発表されておりまして、こうした動きについて知事はどう受け止めていらっしゃいますでしょうか。
知事:香港に対する輸出でございますが、全体の水産加工物における、水産物の輸出における香港の比率というのは、そんな高くないので、限定的な影響にとどまるとは考えておりますけれども、一方で、その加工などを通じて移っていることも考えると、ある程度特定の事業者などには大きな影響が出る可能性もあるということで、ここについてはしっかりと政府に対して、香港の輸出規制についてちゃんと科学的な根拠に基づいたものに変更してもらうようにきちんとした粘り強い説得というものをぜひお願いしたいというふうに思います。
読売(幹事社):分かりました。その処理水に関連して、前回の会見以降で何か放出時期などについて、国から追加の説明などはございましたでしょうか。
知事:今のところ一切ございません。
読売(幹事社):分かりました。ありがとうございます。
読売(幹事社):今度、話題替わりまして、マイナンバーの関係で伺いたいんですけれども、今月に入っても宮崎県で療育手帳を持つ約2,300人のマイナンバーに別人の情報が紐づけられるミスが出ているなどトラブルが続いておりまして、先日、個人情報保護委員会がデジタル庁にも立入調査したところですが、こうした状況を知事はどう見ていらっしゃいますでしょうか。
知事:マイナポイントにまつわる様々な紐づけやシステムの欠陥以外に、マイナンバーカードの保険証の利用登録やマイナンバーと障害者手帳などの紐づけなど、そういうものがプライバシーに関わるような重大な誤りがあったということは大変憂慮すべきことではないかなというふうに考えております。しっかりと原因を究明して、そういうことが起こらないような体制というのをつくっていく必要があるのではないかなと。あまりマイナンバーカードの交付を急ぐあまりにそういうことになってしまっては本末転倒ではないかなということで、たしかに国のほうでも、今回デジタル庁に対する立入検査というのが行われるという話もありますけれども、しっかりその辺については、もう一回立ち止まって見ておく必要があるんじゃないかなというふうに思います。
あと、本県においては、そういう誤りというのが起こっていないという、ほとんど確認されていないということでございますけれども、そもそも何か紐づけのところで、あまり人的な作業に頼り過ぎるようなやり方をしているところで、今回の宮崎県の大きな紐づけミスというのが、誤りというのが発生したわけなので、その辺から根本的にちゃんときちっと見直す必要があるのではないかなというふうに考えております。
読売(幹事社):分かりました。ありがとうございます。
読売(幹事社):もう一点、話題変わるんですけれども、先日の最高裁判決についてなんですが、経産省の性同一性障害職員(※)のトイレ使用をめぐる判決についてなんですが、判決で国の使用制限は違法だと判断したわけなんですけれども、こちらの内容についての所感を伺えますでしょうか。
※発言者より、「LGBT職員」から「性同一性障害職員」に訂正
知事:今回の最高裁の判決は、その経済産業省の特定の職員のケースに対するその個別の判断だというふうな理解ではおりますものの、性的マイノリティの方も含めて、様々な方が働きやすい職場環境の整備を義務づける妥当な判決じゃないかなというふうに感じております。
こういう判決も踏まえて、県庁内でも、しっかりとそういう方々が利用しやすいような環境というのを整備していこうというふうに考えております。
読売(幹事社):分かりました。その利用しやすい環境ということで、何か具体的に検討されているものというのはあるでしょうか。
知事:県庁内にはこの県庁舎の中でも12か所ぐらい障害者用のトイレがございますので、そこに障害者だけではなく、男女兼用の利用が可能になるような形に表示を改めることで、そういう当事者の方々いらした場合に、利用しやすい環境というのをつくれるんじゃないかなと今検討を進めております。
読売(幹事社):分かりました。ありがとうございます。
それでは、幹事社は以上ですので、各社あればお願いします。
NHK:NHKです。よろしくお願いします。香港政府の禁輸方針について関連で伺います。
県内では一部で影響が出始めているという声も聞いたりはするんですけれども、これ改めての質問になるかもしれないんですが、県として具体的な支援だったりとかは考えているかどうかということと、あと、逆に国に対してここはしっかり支援してほしいと、そういうふうな、どういうお考えなのかというのをまずお聞かせください。
知事:影響が限定的とはいえ、特にナマコとかアワビとか、そういう海産物については、香港、中国向け、多いと思いますので、そういう加工品という形で出ている形で、そういう加工品業者に対して納めていた方などにも影響が出てくるという可能性はあるというふうに思っています。
これについては、全ての責任をきちっと政府が負うというふうに表明していただいておりますので、当然その風評被害の一環として、国に対してきちっとした支援をしていただくということが当然の前提になるんじゃないかなと考えておりますし、そもそもこういう事態が起きないように粘り強く、IAEAの科学的な検証の内容も含めて、説得していただくという努力が政府には求められているのかなというふうに思っています。
NHK:ありがとうございます。県のほうに例えば具体的にこんな影響が既に出始めてるんだとか、そういうお声とかは今のところは届いているんでしょうか。
知事:今のところ直接はないです。
NHK:分かりました。ありがとうございます。
茨城:茨城新聞です。よろしくお願いします。
先日、春秋航空が茨城空港への運航再開を8月からということで決めました。それについての知事の所感を教えてください。
知事:長いこのコロナ禍の間、長い間、止まっていました春秋航空の上海との定期便、これが今後8月にも再開するということになりましたので、大変それは喜ばしいことではないかなというふうに思っています。中国との間で、物だけでなく人の往来が活発になっていただくことは、茨城県にとっても非常に大きなメリットになると思いますので、歓迎したいというふうに思います。
茨城:インバウンドの需要の回復なども見込めるかとは思うんですが、そのあたりの取組について、今後何かお考えのことがあれば教えてください。
知事:中国からのインバウンドの需要というのは、コロナ以前を考えると非常に多くの方が中国から来ていただいていた、インバウンドの中での割合も非常に大きいところですので、非常に我々としても期待が大きいですが、今後のインバウンドのプロモーションなどは、現地の上海事務所を使いながら、しっかりと向こうの旅行会社と協力しながら、あるいは航空会社と協力しながら行っていきたというふうに思います。
茨城:ありがとうございます。
茨城:もう一点、明日から多くの学校で夏休みが始まります。これから県内への観光客の来県なども見込めると思いますが、この夏の県内観光のアピール点、アピールポイントなどあれば知事のほうからよろしくお願いします。
知事:久しぶりのコロナの5類移行の夏休みということで、たくさんの方が今まで制限されていた様々夏休みのアクティビティを再開できるということで、待ちに待った夏休みなんじゃないかなというふうに思います。
茨城県は、海水浴も含めてアウトドアでのアクティビティが非常に豊富なメニューがございますので、ぜひ全国と言わず、世界中の人に茨城県に来て、夏を楽しんでいただければなというふうに思います。海水浴場なども非常に整備が、14海水浴場が開設することが決まっておりますので、そういうところもぜひ楽しんでいただきたいなというふうに思います。
茨城:ありがとうございます。
読売(幹事社):各社大丈夫ですか。
ではないようですので、以上でございます。ありがとうございました。
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