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更新日:2017年7月24日

マイナビBOOKスペシャルインタビュー(2009年)

「マイナビBOOK」に掲載された、茨城県知事のインタビュー記事です。

みなさんの豊かな発想とセンスが茨城県のさらなる魅力を引き出します

最先端の科学技術や工業技術、190キロメートルの海岸線と広大な淡水域に支えられた水産資源、日本一の耕地面積割合に支えられた農業など、日本有数のポテンシャルを持つ茨城県。
そのような茨城県が持つ魅力や可能性、目指すべきビジョンを、みなさんへのメッセージと共に、橋本昌茨城県知事に語ってもらった。

みなさんの豊かな発想力とセンスが茨城には必要です

イメージ写真

技術大国であり、産業立国として世界に圧倒的な存在感を示してきた日本。しかしその反面、食料自給率が低く,エネルギー資源も乏しいことから資源小国と揶揄されることも少なくありません。

こうした現状において、日本を支えていけるような県になることが茨城県の目標であり、我々が果たすべき使命だと思っています。事実、そういった大役を果たしていくだけの十分なポテンシャルと魅力が茨城県にはあるのです。

メロンやレンコン、みず菜、ほしいも、みつばをはじめ、9品目にもおよぶ全国1位の農作物を擁する農業は全国第3位の産出額を誇り、長い海岸線と霞ヶ浦や北浦、利根川水系などの広大な淡水域を擁しての漁業は全国第5位の生産量を誇ります。また、日本人の主食である米においても、茨城県産のコシヒカリは全国2位の生産量を誇るなど、食料自給率を支え、その向上を牽引するポテンシャルを十分に持っていると言えます。こうした一次産業面での優位性はもちろん、工業など、ものづくり分野においても茨城県は大変優れたものを持っています。過去10年間の工場立地面積が全国第1位を誇り、積極的な企業誘致活動により、建設機器メーカーや産業ロボットメーカー、木材メーカーなど、大手メーカーが次々と主要生産拠点を設けるなど、いまや茨城県はものづくりの中心地として、その名を全国に轟かせています。

また、電機、機械産業等の集積地として知られる日立エリアや、原子力研究機関が集まる東海エリア、各種研究機関を擁し、約2万1千人の研究者と約6千人の博士号取得者が最先端研究に取り組むつくばエリア、鉄鋼や石油化学産業など素材産業の集積する鹿島エリアを擁するなど、まさに茨城は国内有数の最先端科学技術立県だと言えます。特に東海村に建設された世界最高クラスの大強度陽子加速器施設、「J-PARC」は、従来の方法では不可能な研究を可能とし、原子核物理、素粒子物理、物質科学、生命科学、原子力工学といった最先端の研究分野を担う存在として、国内外から大きな期待と注目を集めています。まさに茨城県は、「科学技術創造立国日本」を牽引する上でも、その中心的役割を果たす資格とポテンシャルを持つ県なのです。

このように、農業も工業も日本の拠点であり牽引役を果たしている茨城県。つくばエクスプレスや北関東自動車道をはじめとする4本の高速道路、茨城港、そして2010年3月開港予定の茨城空港と、陸海空の広域交通網の整備も進み、未来に向けても非常に豊かな可能性を持った県だけに、ぜひ学生の皆さんには大きな夢を抱いてここ茨城にやってきてほしいと思います。この他にも豊富な観光資源をはじめ、さまざまな魅力を持つ茨城県。ぜひ、みなさんの豊かな発想力とセンスでスポットを当て、茨城県をさらに魅力的な県へと導いてくださることを期待しています。

ぜひ私たちと一緒に、一流の県を目指して欲しい

近年、大卒新卒者の傾向として、入社後わずか3年間で約3割の人が離職してしまうという現状があります。これは長い目で見たとき、本人にとっても、日本にとっても、非常に大きな損失だと言わざるを得ません。「思うような仕事をやらせてもらえない」「頑張っても結果が出ない」「人間関係に疲れた」など、その理由はさまざまですが、このようなときになによりも大切なのが、「将来的なビジョンをしっかり見据えて仕事に臨んでいるか」ということです。現状で両親という支えがあるときはいいですが、将来的に自分が家族を支える側になったとき、然るべき社会的地位や収入がなければ、その務めを満足に果たすことはできません。

加えて、就職活動に際しては、できるだけ多くの人からの意見を参考にすることも忘れないでほしいと思います。大学の教授や企業の人事担当者、自分の親類など、親身になってアドバイスをくれる人はたくさんいるはずです。いずれも社会人として十分な経験を持った人生の先輩だけに、きっと将来へつながる価値あるアドバイスをしてくれるでしょう。

企業側としても、会社の将来を託すに値する人材と巡り会えるか否かが重要となるだけに、みなさん同様、必死に採用活動に力を入れていることは言うまでもありません。いわばみなさんは茨城県にとっての宝です。企業や私たち行政がみなさんにかける期待は非常に大きなものがあります。それゆえ、ぜひみなさんも期待にしっかり応え、「自分が企業の将来、ひいては茨城の未来を担う」という強い気持ちを抱いて、就職活動に臨んでほしいと思います。

冒頭にも申し上げたように、茨城県は日本の経済、豊かな国民生活を支えていく、一つの拠点役を果たす県としての成長と発展を目指しています。4本の高速道路に、つくば―秋葉原間を最速45分で結ぶつくばエクスプレス、そして2010年からは、いよいよローコストキャリアのビジネスモデルに国内で初めて対応した茨城空港の開港が控えるなど、最先端のインフラが整いつつあります。

今後はこうした資源を活かし、いかに県民生活を豊かに、そして茨城という大きな可能性を秘める県をいかに魅力的にアピールしていくかに力を注いでいきたいと思っています。

日本を支える存在であるからこそ、そこに住む人々に理想的な住環境や仕事環境、医療・福祉環境、教育環境を提供しなければならないというのが私の考えです。たとえばフランスなどは農業や工業、原子力技術において一流のものを持っており、同時に文化面においても世界から一流と認められるようなものも持っています。茨城県もまた、フランスと同様、農業、工業、最先端技術、そして文化面や観光資源面など、あらゆる面でバランスの取れた一流の県を目指します。読者の皆さん。ぜひ私たちと一緒に、ここ茨城を一流の県へと発展させていこうではありませんか。

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